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シンガポールのスタートアップ事情

シンガポールに住んで1年弱が経とうとしている。
シンガポールに来て何が自分にできるか、今後の自分の将来のため、グローバル化される将来へ自分自身成長できるかなど考え、こちらへ引っ越し、現在はソーシャルゲームの会社で働いている。

スマートフォンの可能性を信じ、約6年前からスマートフォンの事業、特に業界が活発なゲーム事業をメインに仕事をしているが、シンガポールでもスマートフォンのビジネスはとても盛んだ。
今は、シンガポールのOne-northという地区で働いているがそこにはスタートアップに特化した地区がありBlk71と呼ばれている。元々はHDB(日本で言う団地)だったが、そこを政府がベンチャー企業やスタートアップの育成の場として、積極的に融資している。私もこの業界に来て長いが、スタートアップはコミュニティがとても重要になる。物理的に近くにいくつものスタートアップを集めることにより、コミュニケーションが生まれ、新しいアイデアが生まれ、そこから世界を目指す企業が生まれる
そこのBlk71にはたくさんのスタートアップが入っており、一番うまく行っているのは、CarousellというCtoCアプリを作っている企業だ。日本で言うメルカリのような事業を東南アジア向けに行っている。また99.coというSingapore版Airbnbもそこそこうまくいっているよう。

そこのオフィス郡は、政府が支援していて、オフィスも安く借りれる。5名位のオフィスであれば10万前後。こっちの家賃はスタジオタイプでも20万円前後するので、破格の値段で借りれるらしい(期間限定で1年くらい)
また、日本にも制度あるみたいだが、シンガポールの政府もスタートアップに融資を行っており、政府にピッチを行えば数百万の融資をもらえるみたい。
それも複数回可能のようです。
なので、最初のピッチで500万円、2回目でも500万円、ともらうことが可能のようで、私の知人は合計で2000万前後、政府から融資をもらってみたいです。
起業も比較的楽にできるようで、私も登記だけ自分で行いましたが、全てネット申し込みで完結できます。企業名登録に数十ドル、企業登記に300ドル前後で会社が作れます。(シンガポールのローカル人が必要)
#そこから 、VISAの発行には、資本金などがいるようですが。

スマートフォン事情

私は、ずっとスマホの仕事をしているので、スマホ事情にも言及しようと思いますが、シンガポールのスマートフォンの普及率は世界一で90%を超えています。端末登録数であれば、100%を超えているようです。
町中では、ねこもしゃくしもスマホを見ながら歩いています。特に女性は顕著で、日本と同じく、電車の中ではスマホをずっとみています。
Facebook、チャット(Whatsup)、ゲーム、この3つが多いですね。
LINEは普及してないようです。
スマホでバスや電車の到着時刻がわかったり、タクシーも呼べます。

タクシー社会なので、Grabというマレーシアのスタートアップがシンガポールでも対等してます。ほぼ日本のスマホ社会と同じ縮図になっており、その背景には、シンガポールのインフラの充実があるでしょう4G、LTEがメインのコネクションになり、WIFI環境にもすぐアクセスできる。日本より進んでいる感覚です。SIMフリーが普及しており、私はプリペイドのSIMを使っており月$10で1GB使えます。インド系の方は、常に電話しており、フィリピン系の人は、常にスマホでチャットしており、中華系の男性は、電車バスでゲームしてます。

今後東南アジアでスマートフォンのビジネスを興そうとしている方は、シンガポールをメインの市場としてもいいと思いますし、人口が少なくマーケットサイズが小さいという方には、日本やアメリカのテストマーケットとして使うことをオススメします。インフラや生活環境は、いわゆる先進国(シンガポールも先進国ですが)とほぼ同じです。似たようなKPIがとれることでしょう。

今後、シンガポールに進出する企業や、東南アジアの統括拠点として進出する企業もあると思いますが、今後徐々に減っていくのではないのかなと肌感で感じております。もしかしたらIT企業に限っての話になるかもしれませんが、
物価がクソ高い→家賃が日本の2倍→人件費の高騰
それを賄えるだけのマーケットサイズもないので、わざわざ物価、人件費の高いシンガポールに拠点をおく意味もあまりわからなくなってきました。あるとすればシンガポールという先進国に魅力があり優秀な人材が集まり易いという利点はあるかもしれません。
人件費は日本よりはるかに高いです。
今後はおそらくインフラの整ったタイに拠点をおく企業が増えるのではないか、また開発拠点としてはベトナム、CSはフィリピンなどの体制になるように思います。

肌感ですが。


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