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クリニック戦国時代は本当か

本日のタイトル、クリニック戦国時代は本当か。
結論を申し上げますと「数で言うと本当」だけど「実質そうとも限らない」だと思っています。
2028年には完全な医師余剰時代が来ると言われており、同業他院が開業するたびに心臓がバクバクしている先生もいらっしゃるかもしれませんが。。
ではなぜ「実質そうとも限らない」のか、理由をご説明していきます。

患者さんは常に「良い先生」を探しています。
現状、長く診てもらっているかかりつけ医があったとしても、全ての患者さんが不満なく通い続けている訳ではないからです。
それは 
●担当医と合わないから
●治療が思わしくないから
●先生は良いけれど受付や看護師に不満がある
など、さまざまな理由があるでしょう。

本当に先生が良いクリニックは、どんな僻地にあろうが患者さんに大事にされます。
知人で隣県の山奥にあるクリニックに通院している人がいました。
そのクリニックは駅前でもなく住宅地でもない山の中にあるにもかかわらず、全国から患者さんが通ってくるところで有名で予約も数ヶ月待ちでした。
ところが先生が過労で亡くなられてしまいクリニックも閉じることになったのですが…。 
これは極端な例としても、このように本当に求める先生がいれば患者さんは信じてついてきてくれるものです。

さすがに山の中で開業する例は稀だと思いますが、開業にあたってあらゆる街を比較し調べ尽くして「開業前に立地でもう疲れちゃった」という先生もいらっしゃいます。
どんなに良さそうな土地を調べたとしても、そのデータは今現在のデータにすぎず5年後10年後はどうなるか全く未知数です。
開業にあたり立地は大事ですが立地が全てではありません。

数年後に開業を考えている、という先生と以前に話したときのことを書いておきます。
これは実際に我が県でいま起こっている事例ですが、30年近く前に巨大ショッピングモールが爆誕しました。
付近はあっという間に住宅街になり、ショッピングモールから流れてくる客を狙って隣にショッピングモールがもう1つ誕生しました。
クリニックも内科、整形、耳鼻科、眼科と続々とオープンし、これからはこの街が市の中心部になるに違いないと期待された街でした。
順風満帆に見えた街に変化が起こり始めるまで10年かかりませんでした。
実際にこの街で暮らしている知人がいて詳しく知っているのてすが、景気が悪くなり新築のローンが払えず退去していく人が続出し、街が一気にゴーストタウンになりました。
さらに20年目になると、街の空き家が増加します。
当時は新規のニュータウンだった街に家を建てた人たちもすっかり高齢になり街から離れていくようになり、これがまた人口減少と空き家の増加に繋がりました。
今はネットで買い物ができる仕組みも充実していますし、型にはまった展開のショッピングモールは変わり映えせず、テナント減少も拍車がかかり寂れてきています。
人の流れを追って開業しないほうが良いと言われていますが、本当にその通りだと思います。
都市部であれば駅にはある程度の人出があり、急に体調を崩して駆け込みで来られる患者さんもいらっしゃるかもしれませんし、駅選びには住宅街とは別の視点が必要になってきます。

これ以上書くとかなり長くなってしまうのでやめておきますが(笑)、どこに開業したとしても
患者さんに必要とされる先生は開業後も心配いりません。
では患者さんが患者視点で求める良い先生はどんな先生か、についてはクリニックブランディングの記事に書いてありますので、そちらをご覧ください。 
どんなに多面的に開業の分析をしても、結局1番大切なのは先生であるということです。
(ただこれからの時代はITと戦うか共存する方向にはなるでしょうね)

0円ではじめられるブランディング
https://note.com/7even/n/n5de60fe3fe2d


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