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ひとり旅日記モロッコへ4日目:世界遺産エッサウィラで生ウニと生牡蠣を楽しんだ日

2019年12/27エッサウィラ

尿意ではなく、便意で目が覚めるって、どういう…。しかも2日続けて。昨日宿のスタッフに朝早く出発すると予告したら、ジュースと菓子パンは出せるとの事で、「屋上に7:15amに来てください」と朝食当番も兼ねてるスタッフのおじさん自ら提案してくれたが、実際に行ってみると、真っ暗でしーん。え?モロッコ人は約束守れないのか?と思ったら、7:25に部屋ノックしてきたおじさん。ってか、7:30に出発する事も昨日伝えたんだけど?オレンジジュースと激甘チョコケーキ。ケーキはとても食べられず。バス車内でのおやつとして、紙ナプキンに包んだ。

7:40に宿を出た。この時間でも真っ暗な朝。市バス乗り場まで徒歩15分弱。昨日教えてもらった5番バスに乗る。駅近くで降りないと。窓の外をみるが、まだ完全に日が登らない。8時。デカイ中央駅が見えてきた。駅近のバス停で降りた8:10。9時発のバスだから、まだ時間ある。バスターミナル待合室隣のカフェでコーヒー注文。そしてこの日記書き始めた。

そろそろ時間。と、支払いカウンターに行くと、注文した時とは別のおじさん。注文した時は10DHと言ってくれたおじさんとは全然違くて、「サービス」と更に10DH要求してきたから、「はァ?」とナメんなよ?という顔したら、引っ込んでった。レストランじゃねーんだから、チップ要求すんじゃねーよ💢

バスに乗り込んだ。ずいぶんキレイな座席に驚いたが、時刻表をよく見ると、comfort+とあって、1日1便限定で、料金は通常のバスより30DH(360円)高かった。座席じゃなくて、時間で選んだんだけどな…。3列シートでゆったり。ま、いっか。このバスは観光客が多かったが、咳込んでる人が多かった。やっぱ空気の汚さだろうな。印の旅行者も咳込んでる人たくさんいたし。

1時間半走った所で20分のトイレ休憩。バス出る前にドライバーに車内のwifiパスワードを教えてもらった。世界遺産エッサウィラまではマラケシュから片道3時間。残りの時間はwifi繋がったから助かった。エッサウィラ手前の町(地名はわからんが)はアルガンオイルの木が多くて、アルガンオイルの産地として有名との事。ガイドブックでアルガンオイルの町があるとは知ってたが、バスがその近くを通るとは思わなかった。という事は、ガイドブックに載ってた、アルガンの木に登るヤギを車窓から見られるかな?そしたら、本当見えてきた。地上にいるハズの生き物が木に登ってるという違和感。マジで笑えた。実際には登ってるのではなくて、お立ち台みたいのが枝に取り付けられてる様に見えた。バスからの眺めだと、ヤギはクリスマスツリーの飾りみたいな感じだった。

12時少し前にエッサウィラに到着。早速海の方を歩いてみた。目の前に広がっているのは大西洋。モロッコはアフリカ大陸の北西部。ポルトガルから見た海と同じ。砂浜を歩いて、世界遺産エッサウィラの旧市街へ。まずはスカラへ。ガイドブック情報だと無料となってたが、実際は50DH…。写真ポイントだから金取るのか?海に面してる土地柄、海から攻め入る敵に備えた見晴台と砲台。見晴台に上ると、賑わってる漁港が丸見え。この世界遺産と海鮮楽しみたい!ってのが、エッサウィラの目的。着いて早々この目的が果たせそう♪

見晴台を後にして、魚市場に向かう。カモメの数、ハンパない。ねこさんももちろん多い。店を冷やかしながら日本では見たことないカニや魚の写真を撮りながら進んでくと、ウニを積んでる屋台が。「ウニ!」思わず叫んでしまったら、「イェス。ウニ!」とおじさんが言う。ダメだ。動けない。生牡蠣は1個70DH。でも、ウニからお願いしたい。

その場でハサミで開けてくれたウニ。味は濃厚でクリーミー。久々に目を閉じた。うんまッ!生牡蠣も美味しい。ウニ!と叫んだばっかりに、日本人とバレてしまい頼んでもないのに、次から次へとよくわからない貝類が出てくる出てくる…。ハマグリらしきものを生で。貝殻にへばりついた貝柱まで食べたい程ウマかったが、新鮮過ぎて剥がれず断念。巻貝を切って皿に盛ってくれたものは、醤油ではなく辛いタレで。コリコリ感、ヤバイ。これは味ではなく、食感を楽しむカンジ?

ウニとカキをもう一個ずつ食べて恐怖の勘定。そうでないとじゃんじゃん出て来る。言ってきた金額は200DH(2400円)。120DHの値下げを試みたが、150DHで。レストランの相場は知らんが(自分は生食が好きだから)、海鮮はどの国も高いしな。と納得。支払ったら、最後の〆にもう1個ウニくれた。きっと、ボッタんだと思う。申し訳ないという良心が最後のウニだったんだと信じたい。食べてる最中、隣の屋台の自転車の荷台に積んであった、魚が入った発砲スチロールケースにねこさんが飛び乗ったら、ケースは括られてなかったらしく地面にバシャーッと魚が散った。ねこさん、やってくれるじゃないか!

海鮮だけで腹は満たされなかったが、これ以上本日の食費も出ない。エッサウィラ発のバスの時間まで、あと3.5時間。小さい町だから周れるとは思うけど。エッサウィラ。もう一つの顔はアーティストが多い町らしい。自分はアーティストではないけど、エッサウィラは良い所だと思ったのは、空気のキレイさ。マラケシュは埃っぽくて、バイクの排気ガスと歩きタバコの煙、スパイスの香りと1日中外にいると、喉がツライ。印の大気汚染で咳が止まらなくなった症状が出そうな程に、マラケシュの空気ヤバイ。エッサウィラは海風と、旧市街にはバイク乗り入れが少ないから、空気が極めてキレイ。呼吸がラクだった。鼻クソも黒くないし(笑)。

この町もねこさんがたくさん。絨毯屋のねこさんはピカイチで可愛いかった。アルガンオイルなんて興味なかったけど、名産品なら一つ買ってみよう。光通さない、プッシュの瓶で売ってるお店で買った。たくさん買えば値引きってわかってるけど、、まだまだ旅の序盤でしかも効果がよくわからない品をそんなにたくさん買えないよ…。2022年までの使用期限。100ml120DH(1400円くらい)。夜だけだと7カ月使えるとお店のお姉さん。

ゆっくりぶらぶらして、北稜堡の展望台もいった。海風に当たりながら読書してるマダム、良い時間の過ごし方だと思った。気になる道を歩いたらほぼ見所を周った感じだった。バスまであと1時間も時間潰せそうにない。ダメ元で1本早いバスに空きがあるか聞いたら、OKとの事で乗せてもらった。4列シートは狭いな…。ほぼ満席だった。行きと同じく、1時間半の所でトイレ休憩して、マラケシュ着17:30。

スーパーに寄ってバナナとみかんを入手し、市バスで旧市街に戻る。夕飯は昨日KFCで気になった米メニュー。スパイシー?オリジナル?と聞かれて、オリジナルにした。ドリンクはモヒート。米メニュー25DHでモヒート20DHって、どう言う値段設定だろう…。どんぶりみたいので出てきた。黄色い米(恐らくターメリックで色つけてある)の上にクリスピーチキンを刻んだもの、そして赤いソース。腹が減ってても、それがなんの役にも立たないほどマズかった。米そのものがマズイ。リゾット用の米?ソースもイマイチ過ぎ。スパイシーの方がまだ米のマズさをごまかせただろうね。辛さで。モヒートのレモンはストローで潰せないから、手絞りで。ミントの葉はストローでつっついて。こりゃモヒートないと、とてもじゃないが食えなかった。

空腹を満たす為の食事。味覚はこの際無視。隣のテーブルの中国系グループがオーダーしたものを運んで来たのを見て、思わず「デカッ!」と呟いてしまったのと同時に、テーブルをキープしてた彼も中国語で「デカッ!」と言ったから2人で笑ってしまった。パーティバレルは日本のものよりデカイ。一体、チキン何個入ってるんだろ?

宿に戻って、シャワって22時に寝られる幸せ。


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