【実話】Get Wild!シティーたぬきハンターの話
以前住んでいたマンションで、在宅ワークをしていたら、突然「ピンポーン」と呼び鈴がなった。
「はい」と応答ボタンを押すと、警察官の映像が写り「警察です」と言っている。本物だ!
「は?警察?なんで?なんで来たの?」
その頃、呪われ怪現象全盛期だった私は、とうとう何もしてないのに警察に逮捕されるのかと思った。
「とんだけ呪われてるんだ!」
衝撃で頭が空っぽに。
下手に断って、SAT突入みたいに強行突破されたら恐怖なので、集合玄関をボタンで開け、玄関先に来てもらった。
名探偵コナンを見過ぎの私は
「おおかみさんですね。ちょっと署まで」をやられてしまうのかと思い、覚悟を決めた。
玄関を開けると、柔道をやってそうなガタイのいい
色黒の警官が立っていた。目暮警部だ。
・・・て、てじょう、がちゃーん かな。
と緊張していたら「巡回連絡です」だって!
私は何度も引っ越しているが、巡回連絡する警察には始めて会った。
警察は、そんな仕事もしているのか。
しかし、本物の警察なのかな?と怪しんでいると、警察手帳を見せてくれた。
言われた通りに、連絡票に住所は名前を書いて提出した。
帰り際に、ワイルドな警官が「何か心配なことや、お困りのことはありますか?」と聞いてきた。
うーん、心配なことぉ???
この間、マンションの屋根裏でザザザザっという、動物の足音を何度か聞いたなあ。
その頃、私の実家の屋根裏がイタチに占拠されて大変だったので、害獣怖い怖いと悩んでいたのだ。
警官に「ここら辺も、タヌキとかいるんですか?」
と聞いてみた。辺り一体を巡回している警官なら、害獣情報に詳しいだろう。
そしたら「え?タヌキ?東京にいるんですか?こんな街中に」と返ってきた。
なんと!
その頃ニュースで、近隣の駅近くで、もふもふなタヌキな目撃され、夕方のニュースで「シティーたぬき」として紹介されていたのに。
知らないの!?
そこで私は警官に「東京の都心部にも、たぬきが出没するので、ニュースでは"シティーたぬき"と呼んでましたよ。つい最近も、近くの駅で目撃されたそうです」と教えてあげた。
警察官はメモ帳に「シティーたぬき」と書いた(のか、タヌキとだけ書いたのかはわからない)。
マンションの近くに緑豊かな公園があるから、たぬきくらいいそうな気がしたが、どうやらシティーたぬきの目撃情報は、ここいらには無さそうだ。
一応念のため、「もし、たぬきがいたら捕まえてください」と、シティーたぬきハンターの仕事を依頼しておいた。
おしまい。
エンディングを、どうぞ。
※香港の日常がいいね
私の大好きなタヌキの読み切り漫画。
可愛すぎて、萌え〜!
次回は「萌え死に」のお話だよ。
不運な人を助けるための活動をしています。フィールドワークで現地を訪ね、取材して記事にします。クオリティの高い記事を提供出来るように心がけています。