見出し画像

『嫌な記憶を消す方法』お勧め4選

いつもは"お笑いホラーエッセイ"を書いているのですが、今回は、私が日々実践している効果の高い『嫌な記憶を消す方法』を4つ紹介します。

堅苦しい文章になってしまいましたが、説明が長いな、理屈っぽいなと思われたら、太字のところと、ネガティブな記憶の消去の実践に関するところだけ読んでください。

【注意】うつ病やパニック障害、社交不安障害、全般性不安障害、強迫性障害、摂食障害、人格障害、発達障害などの診断をされている方は、これから紹介する方法は単独で行わず、専門家に相談してください(好転反応や、感情の落差が激しくなる、認知の歪みが原因で悪化するなどのデメリットが生じる可能性があるため)。出来れば後述するEFTやEMDRを取り入れているメンタルクリニックにかかってください。

まえがき

私は複雑性PTSDと複合神経症歴が25年ありました(今なら全国ニュースになるような、中学の時の事件が原因でなりました)。
20代前半の頃、クライアントの話を聞かず、薬の処方しかしない精神科医に幻滅し、それなら私が自分の心の医者になってやろうと決意。心と身体の専門書を1000冊以上読み、20年の歳月をかけ、あらゆるセミナーや勉強会に参加してきました。その甲斐あって、奇跡のような展開で、ほとんどの症状を消すことが出来ました。2016年には対人恐怖症を克服し、リゾートバイトで知らない人とタコ部屋で雑魚寝することすら出来るようになりました。立て続けに、PTSDやパニック発作も治りました。

なんとか今日まで生き延びることが出来たのは、数々のセラピーのおかげ。
その中でも特に助けられたのは、これから紹介する『嫌な記憶を消す』方法4選です。


まずは一人でも出来る、簡単で効果の高い心理療法から紹介します。

【1】認知処理療法 『こころを癒すノート:トラウマの認知処理療法自習帳』を使ったワーク

「認知処理療法」とは、豊富なエビデンスのある認知行動療法の一種で、トラウマ・PTSDの対応に特化した心理療法です。

メソッドの重要ポイントは、下記の3つ。
①出来事の意味付けが変わると、それに伴うネガティブな情動が消える(感情が変容するため)
② 辛い記憶にポジティブな意味を見出すことで、意識・無意識が対処すべき"課題"が無くなる
③ 用済みとなった過去の出来事は、すみやかに忘却される


「未完了の情動を終わらせる」ことは、トラウマ治療の真髄です。"認知の歪み"を正すことで、それを達成する試みが、認知行動療法、認知処理療法です。

嫌な出来事を「禍福は糾える縄の如し」や「災い転じて福となす」だったと思うことが出来たら、あの出来事は単なる悲劇ではなかったのだ、と認識が変わります。海外の心理学書には「物事には"ギフト"が隠れている」というフレーズがよく出てきますが「ネガティブな物事の中に、ポジティブな意味が見出せる」ようなケースは少なからずあります。そうした"気づき"が得られると、今まで感じていた怒りや悲しみ、失望はたちまち消失し「心が穏やかになる」「納得がいった」状態になります。
すると不思議なくらい、その過去の禍々しい出来事を鮮明に思い出せなくなります。イメージがあやふやになり、忘却のスピードが早くなります。心が囚われから解放されて自由になります。もう乗り越えなくてはいけない課題が、無くなったからです。

認知処理療法の実践は『こころを癒すノート:トラウマの認知処理療法自習帳』を使って1人で出来るので、是非試してみてください。一生使えるテクニックです。

私は最近、2年半も不可解な『呪いの怪現象』に見舞われ続けたのですが、レアすぎてネタとしては最高だったのでnoteで「作品」にして、売ってみました。2年半の悪夢は、今や私だけのホラーな恐怖体験ではなくなりました。「noteを始めるキッカケになったもの」であり、未来「ホラー映画化する可能性」を秘めたモノに変容しました。心はスッキリし、悔いる気持ちやショックも残らなくなりました。
「呪われ怪現象」という理解不能な異常事態ですら、乗り越え、糧に出来るんです。
認知処理療法、大成功です!

もちろん、認知処理療法でうまくいかないケースもあります。左脳的対処にも限界があるので、そんな時は次に紹介する右脳的なアプローチを試すと、壁を突破できることがあります。

【2】イメージ療法(特にマインドブロックの解除)

実践方法は、こちらのリンクを参照のこと。(このサイト、本の紹介とか言いながら、内容公開しちゃってるけどいいの?)

もちろん、しっかり理解した上で行いたいなら、本を買ったほうがいいので、私は電子書籍で購入しました。外出先でも読むことができます。

本には直接書かれていないですが、マインドのブロック解除は、一言で言うと「心的エネルギーおよび体内の神経伝達物質と化学反応に、短時間で変化を加えることができるイメージ療法」であると、私は感じています。

イメージをするだけで、人体の脳波、神経伝達物質、それに伴う身体反応は変化します。ホラーやグロテスクな想像をした時と、綺麗な風景の想像をした時では、身体反応が違うのは、誰でも実感できることです。「梅干しやレモンをかじるイメージをしてみて。想像しただけで唾液が出てくるでしょう」なんてのは、お決まりのフレーズの実験ですね。

この技法の凄さは「条件反射からの解放」にあると思うのです。
例えば恐怖を感じる只中では、今までは圧倒され、硬直するだけだったのに、代わりに一呼吸おいてイメージに置き換える作業をしようとする習慣が身につくだけで、心に余裕が生まれます。これを繰り返していると、次第に制御する心が強くなっていき、恐怖心の方は小さくなっていきます。
「身体の条件反射反応に無力に飲み込まれず、意識的にストップ出来るようになる」これだけでも、まず最初の一歩、呪縛に打ち勝てたといえます。

※ただし、パニック発作を引き起こすレベルのものには、試さない方がいいというか、試す余裕もなくて落ち込むだけなので不向きだと思います。そんな時は安全な時、場所で場面を思い返してやってみましょう。

基本的にブロック解除は、心の中のブロック(制限、こころの壁)を取り除くメソッドとして紹介されていますが、イメージにより体感・情動・記憶にも変化が出るので、使い慣れてくれば応用範囲は広くなります。

とうの昔に終わったことなのに、無意識的に何度も想起される出来事というのは、未解決の感情・情動が関与しており、それらは心の中にある障壁(ブロック)にも結びついてしているケースが少なくありません。反対に感情的にケリがついていて、心のひっかかりに触れないような事であれば、自然と忘却し、思い出すのも難しくなってしまうものです。

「記憶に伴う情動」の中には、言語能力が十分でない幼少期のトラウマ的出来事や、激しすぎたり、または本能的、原始的すぎて「言語化以前」の状態で保持されているものが存在します。
言語(ロゴス)として表現できないものは、言語操作できないため、イメージ療法、または後述する「(氣などを用いた)エネルギーセラピー」で操作しないといけません。

ユング心理学に箱庭療法や、アクティブ・イマジネーションというものがありますが、箱庭療法は即座に症状に効くようなセラピーではありませんし、アクティブ・イマジネーションも、生き方や解決のヒントを得ることは出来るかもしれませんが、症状に対して即効性を期待するようなものではありません。

=== 参考書 ===

ユング心理学における心象(イメージ)について: 『無意識の構造』

『アクティヴ・イマジネーションの世界―内なるたましいとの出逢い』

簡素なイメージで心身に変化を与えられるマインドのブロック解除は、とてもお手軽なセルフヒーリングのテクニックです。しかも不思議と、未来が良い方向に変化していくんです。

本1冊読めば直ぐに出来るので、是非とも試してみてください。
※ただし、空想が苦手、想像力に自信がない人には難しいかもしれません。

無理だと思うテクニックは、イヤイヤやらずに、もっと自分に合う、やりやすい別の手段を選択しましょう。


【3】『嫌な記憶を消す動画』を見る

他力本願で、一番楽な方法を紹介します。
動画を視聴するだけの方法は楽なうえ、即効果を実感できるので、YouTubeで評価の高いヒーラーさんの動画をお勧めします。

上手くいかせるコツは「嫌な思い出の情景を鮮明にイメージしようとするより、その出来事があった時に感じていた"感情"の方を、リアルにありありと再現しながら動画を見ること」です。更に"当時、五感で感じていたこと"(匂い、音、空間の明るさ、広さ、風、澱んだ空気など)や"身体感覚"(腸が煮えくり返る感じ、背筋がピリピリする感じ、肺が潰れそうになる感じなど)もリアルに再現できた方が、過去の朧げな情景を思い浮かべることに必死になるより、格段に効果があがります。

無料で見れるので、まずは試聴してみてください。

①エナジーワーカーkumiさんの動画
 丁寧な解説があるので、初めての人は、こちらから見るといいでしょう。  

1つの動画で3回セッション出来ます。

② 柳生忠司さんの動画
 短い動画なのに、効果は高いです。時間がない人にお勧め。

効く人には、面白いほど効きます。瞬時に心が楽になります。

不思議なことに、スピリチュアルなエネルギーワークは、十中八九効くが、どうしても世の中の1、2割の人には効かないという比率が存在するようで、スピリチュアルヒーリングを行うセラピストから、そういう話をよく聞きます。占い師から聞いた話だと、特に九星気学占いの六白金星の生まれの人は、スピリチュアル的な影響を受けづらいと聞きました(まあ例外もあると思いますが)。

無料なものは、どんどん活用して、人生、楽に生きましょう。

【4】EFT(エモーショナル・フリーダム・テクニック)、TFT(思考場療法)などのタッピングセラピー

『タッピングセラピー』という、体のツボをトントン叩く簡単な方法で、ストレスを軽減したり、感情の処理が進んで、ネガティブな記憶を忘れられます。

「わずか1分で、いままで悩んでいたことが解決するとしたら……。
アメリカにて退役軍人の酷いトラウマ(PTSD)の治療に絶大な効果を発揮したことで知られるEFT(感情解放テクニック)。その創始者による公式のマニュアルがついに日本上陸」  ---    EFTの本の紹介文の一部です。

タッピングセラピーが日本で最初に紹介されたのは、2003年頃でした。夕方のテレビの特集コーナーで紹介されていて「わずか1分で、いままで悩んでいたことが解決」と聞いた時、私は激怒しました。当時、複合神経症とPTSDを治す術がなく、手の痙攣が起き始めていた私は「1分で治るなんて、そんなわけないだろ!嘘つくな」と思ったのですが、気になったので騙されたと思って本を買いました。(前述の本ではなく、最初に出版された本は翻訳が悪くて、もっと読みづらい本でした。手順も複雑でした)
試してみたところ、手の痙攣が1分後に止まりました!!!「1 minute wonder(1分間の奇跡)」は本当だったんだ!と歓喜しました。
それからというもの、EFTを、いつでもどこでも使うようになりました。空手チョップポイントを叩くだけでも大丈夫なケースも多く、随分と心身の負担が軽減しました。

福祉系の大学の心理学教本で紹介されたり、週刊誌でダイエット療法として特集が組まれたり、歯科治療に取り入れたり(主に歯医者恐怖を治す目的で使われる)、もちろんメンタルクリニックでも、ストレス軽減のために使われていたりします。

無料で手順を公開しているサイトもあります。体をトントン叩くだけ、1~長くても5分くらいで出来るので、これも、やらないと勿体無いです。
TFTの紹介と手順については、こちらのサイトをご覧ください。

次はEFTの紹介動画です。20年前は、TFTを簡単にしたものがEFTと言われていましたが、今では、それほど大差ないようです。
自己啓発的なツールとしても、EFTは人気が高いです。

※ただしタッピングセラピーも残念ながら万人に効くわけではありません。効かないケースも多々あります。


あとがき

占星術師に「ギャ!」と言われる『生まれた時から、呪われた人生の出生図」を持つ私が、普通の人より何十倍も多い嫌な記憶を消しまくるのに使ってきたテクニック4選をご紹介しました。

私は『嫌な記憶を消す方法』を既に1500回以上、使っています。言い換えると、不運マスターの私は1500回以上は嫌な目に遭っているということですが、なんとか今日まで精神をやられることなく、仕事などの社会生活を続けながら生きてこれたのは、これらの便利テクニックのおかげです。

いずれも、ここでは簡単な紹介しかしていませんので『嫌な記憶を消す動画』以外のものについては、書籍を読んで、じっくり学んで理解を深めた上で実践してみてください。


この他にも、個人では出来ませんが医療機関で受けられるEMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)という、目を左右に動かすだけで嫌な記憶が薄れるテクニックを取り入れているメンタルクリニックも近年、増えてきています。

第2世代のEMDR 「FT(フラッシュ・テクニック)」という、ネガティブな思い出の上に、ポジティブな思い出の反応を重ねて、プラマイゼロにするという新しいテクニックも海外では使われ始めたそうです。日本に上陸するのは、いつになることやら。

次の動画は臨床心理士 服部信子さんの最新治療情報です。

このように、新しいテクニックも続々と開発されています。
古典的な心理カウンセリングのように、何年もかけて治療に明け暮れる時代は終わりました。
今後は、もっと凄い方法も見つかるかもしれません。
未来が楽しみですね。

今回紹介した『嫌な記憶を消す』テクニックで、楽に生きられる人が増えたら幸いです。


※いつもは「である」調で書いているのですが、上から目線感が凄くなってしまうので。今回は「ですます」調で書きました。

※あくまでも私個人の知見に基づいたものなので、一部情報に間違いや、体験に個人差があるかもしれません。

※ 実践は自己責任でお願いします。作者は、責任を取りません。
不安や不安定感が強い場合は、やらない、またはすぐに止めてください。
好転反応の強さも個人差があるので、自分のことすら予測不可能です。
一時的に、心の不安定感が増す場合があります。そんな時は、無理せず休んでください。

※稀に、あまりに無意識の抵抗が強かったり、頑固さが半端ない性格であったり、人生の目的(ユング心理学の領域のことですが、エゴを超越したセルフ、ハイアーセルフの意志)が強力で揺るぎない場合、すべての方法が全く効かないということがあります。
セルフケアが難しい場合は、医師やカウンセラーに相談してください。第三者を巻き込むことで、ようやく動き出す人生というものもあります。
(まあ、あまりに否定と拒絶が強ければ、本noteも見つけられないとは思いますが)


不運な人を助けるための活動をしています。フィールドワークで現地を訪ね、取材して記事にします。クオリティの高い記事を提供出来るように心がけています。