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絶望は古い世界の出口であり新しい世界の入り口でもある

ときに人間のことを「感情の生き物」と表現することがあります。

実際、私たちは自分に感情があるということを良く知っています。


では、
感情について、あなたの知っていることを教えてください!」と聞いたとすれば、いったいどれくらいの人が明確に答えることができるのでしょう。これは「正解」をもとめているのではなく、そもそも「何らかの考え」を持っているのか否か?ということです。

あなたは“感情”について自分の考えを述べることができますか?

簡単なようで、なかなか難しいこの問題。
ちゃんと答えられたらちょっとカッコ良くないですか?

米国カリフォルニア大学の研究によると、
人間の基本的な感情は27種類で構成され、その中のいくつかを組み合わせることで全ての感情が生まれてくるという。その総数は実に2185種類の感情。わたしたち人間はこれほど多くの感情を日常的に使用し、さらには一日の中で様々な感情を何度も行き来しながら過ごしています。

そもそも、
なぜ、人間には感情があるのか?
その部分においては過去の歴史を参照することになります。

昔の生活は今とは全く違い「食べ物」は狩りに出て獲得していました。

ということは、
大小様々な動物が住む大自然の中に、むき出しの身体で食べ物となる動物を捕らえに行っていたのです。

それはまさに毎日が命がけの生活。
自分より柄も力も小さな動物ばかりに遭遇するなら良いですが、自然が相手となるとそういう訳にもいきません。

ときには、
■人間よりも大きな動物
■人間よりも力が強い動物
■人間よりも獰猛な動物に
バッタリ出くわすこともあるでしょう。

そんなとき、
冷静に分析をした後で「ヤバい!」と認識してから逃げ出していたら幾つ命があっても足りません。

なので、
反射的・瞬間的に「逃げる」ということをしなくてはいけない。
そこで起こったのが人間の進化です。

イチイチ
■「逃げる?逃げない?」
■「こんなときは・・」
といった「選択や分析」をせずに、瞬間的に逃げるを可能にする方法。
それが“感情”であると言われています。

感情は「思考」の上に立つことで考えることよりも先に脳へ信号を送り“行動へ移すこと“を可能とさせました。

人間は「感情」を手に入れ、さらに感情を“思考”より優位に立たせることを可能にできたからこそ、今もこうして生き残ることができた種族なのだと言えます。


では、
「今」と言う時代はどんな生活でしょう。

■「お腹が空いたな・・」
■「よし!狩りに行こう!!」
そんな人がどれくらいいるでしょうか?

ほとんどの場合はコンビニやスーパーへ行き、食料を買い家に帰ってご飯を作る。または、大小様々な飲食店へ行ってご飯を食べていると思います。

そのときに、
毎回「命がけ」で常に「生命の危機」を感じながら行動している人がいるのでしょうか?

街のことを「都会のジャングル」と表現することがありますが、それは本当のジャングルとは大きく性質が異なります。

これがどういうことを指すかというと・・
現在のわたしたちが住む人間社会において「感情」はもはや不必要なものなのです。

しかし、
進化の過程で無くなることはなく何故か現在でも「残っている機能」となっている。だからこそ「感情」が思いも寄らぬことを引き起こし、ときに「厄介」なことになったりもする。

決して悪いことばかりではありませんが、人間が合理的でない“不合理な選択”をしてしまう原因はこの「感情」があるためです。感情は上で記した通り、性質そのものは今もなんら変わっていません。「思考」よりも優位に立ち人を「行動」へ導きます。因みに、人間が感情的になっているときは極端にIQの値が下がっている状態にあります。

ということは、
感情を「コントロールすることができない」のであれば「思考をせずに生きている」ということになったり、バカだと言うことになる。

もっと言えば、
本当の「自分」が自分を動かして生きているのではなく、ただ単に“脳の奴隷”として生かされていることになる。

自分のようで、自分でない人生。

それは、本当に残念なことになります。


わたしたちは毎日の生活の中で、様々な感情を目まぐるしく入れ替えながら暮らしている。
未だ人間に感情が残されているには、必ず何らかの意味があるはずです。

その「意味」とはいったいなんなのか?
そんなことをひとり一人がしっかりと考えてみること・・

そして、
自分の感情と上手く付き合っていけるようになることが、これからはますます重要になってくる人間としてのスキルです。これから先の社会・経済・自然などあらゆる環境において、どのような変化が起こるのかは誰にもわかりません。ときに“絶望”という感情に遭遇することがあるかもしれません。

けれど、
その感情に支配されてしまう前に自分を思考でカバーし、まずは自分自身を
しっかりと癒してあげてみてください。


すると、
過去の古い世界から未来の新しい世界が必ず見えてきます。

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