グッドバイ

太宰治の未完作品が原作、大泉洋主演の映画。昔から純文学や文豪の作品を全然読んでこなかったのだけど、これは大学の時の先輩の話がきっかけで読んだことがあったから上映当時から気になっていて、でも観に行けなくて、今回初観賞。

原作が結構序盤で絶筆になっていてどうなるのかなって見始めたら結構忠実に描かれていた。小池栄子の烏声の演技、聞いた瞬間驚愕した。俳優ってすごい。あの美しさと声のギャップ。キヌ子を体現していたなあ。

後半、映画オリジナルの部分はストーリー知らないから、どうなるのかハラハラドキドキしながら観てた。そして面白かった。

てっきり暴漢は早川くんだと思っていた。理想の編集長がただの変態色男だとわかって自棄になったのか地位を狙ったのかでやったのかと思ってたら違った。でもキヌ子への執念はすごかった。

田島を愛した女の会。亡くなったあとにそんな会を開けるなんて不謹慎ながら笑えてしまう。そして各々の縁になんだかんだ感謝していて巡り合いなのだなあと思った。田島いい人だもんね。

怪しげな占い師がいい味出していた。だいたい、そう。あのとき回り道していれば、ね。

突然場面が変わりすぎて、え?別の映画の宣伝?何かのCM?って思ったけどちゃんと物語は繋がっていた。
オチがぶっとびすぎる。間に合ってよかったね。

人生は出逢いと別れさ。グッドバイ。

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