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引っ越します

転出届をした市役所帰り、少しだけ寄り道をした。幼少期から過ごした、本当に色んな体験をしたこの地。寄り道するのも慎重になる。


私の高校の名前にも入っている河川敷の川沿いは桜が咲いてた、
かつて私から縁を一方的に切った友達と話した河川敷、遊んだ河川敷。
そう言えば、いとこ達ともここで遊んだっけ
保育園か小学生くらいの私たちが浮かんだ。

カップル(多分)がシャボン玉を飛ばしていた。その傍らには多分小学生。一緒に飛ばしていた。
内縁者だろうか。
かつて私もお姉ちゃんと、その時はお姉ちゃんと仲が良かった、はとこのお姉さん。
親戚のお姉さん方について行った記憶があるから、かつて私もここでお姉ちゃんとシャボン玉を飛ばしたり、遊んだことがあったんじゃないかとか思ったりもした。遠く遠く、頭のどこかに、言葉にするのもあれだけど、かつては私を産んだ人も…

切ない。悲しい。なるほど、何となくいやだったのは懐かしさか?わからないけど、
…わからない。

この寂しい気持ちを誰かに裸のまんまに伝えてみたい。この寂しい気持ちを抱きしめながら。
そして私は誰かに…写真を…気持ちを。

桜を触ってみたら、桜は柔らかかった。
丸く、手毬のように咲く桜を見たら、
なんか春の雪だな、と思った。

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