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公務員の宿命?異動と昇進が重なる件について

心理士から言わせれば、環境の変化は諸刃の剣。いや、悪い面のほうが際立って見えてしまいます。

こんな職場、もううんざり。と異動を切に望んでいて、異動先の職場環境が整っている場合、異動は絶好の機会になる。
でも、異動先の環境はもっとひどい状況であるかもしれない。

もっと言ってしまえば、異動先がいい環境であっても、人間にとって大きな変化の中にいるということは相当のストレスであるらしい。

それを思い出すと、毎日変化する職場の状況、それに耐え忍び淡々と仕事をこなすビジネスパーソンは全くどうやって適応しているんだ?
と冷静に考え込んでしまうときがある。

異動と昇進が重なる公務員

今働く人のカウンセリングしているが、その中の多くが公務員の方からの相談です。

公務員にも職種がたくさんあるので様々あると思いますが、地方公務員には平均3年~4年くらいで異動になります。

一般企業などに比べて異動が多い傾向にありますが、さらに長い公務員生活の中で、1度や2度、異動と昇進が重なる時が来る人がいます。

【心理的危機?】異動だけでも相当な変化。それに昇進まで加わると・・・

もちろん、この状況でも全く問題なくへっちゃらという人もいますね。
それは人間関係だったり、職務の適性などにもよります。

昇進と異動が重なることで、メンタル不調に陥る人はそんなに多くはない。しかし、客観的に見るとかなりリスクの高い、危機に陥る要因があまりにも多い状況なのです。

しかも、今まで与えられてきた自分の仕事。それが部下の育成、マネジメントにシフトする。そう思って管理職を目指したという人が

実際は、行政機関においても人手不足が常態化していて、管理職もプレイヤーとして、部下と同じような仕事をしなくてはいけないという人も多いです。

私はこれまでも職責が上がって、責任と同時に仕事量も格段に増えてしまったという人をたくさん見てきました。

不調にならないためにも


①2年目・3年目の部下に迷うことなく聞こう
「自分は上司になったんだから、あまり下の子にいろいろなことを聞きすぎるのは良くない。」

そうやって周りの人に聞くのを躊躇してしまう人がいます。

でも、誰でも初めて来る部署では分からないことばかりなのは当たり前です。歴のある人に聞くことは恥ではないですよね。

いっそのこと、コミュニケーションの手段として、上司としてのプライドは捨てて分からないことは「初めてだからわからないの~教えて~。」フランクに聞いてほしいです。

2、自分の中のやらなくちゃ・できなくちゃは捨てよう

今まで社会人としての経験を積んできたんだから「できて当然」と自分は責任があるんだから自分が「やって当然」と自分に厳しくしすぎていないですか?

始まったばかりの管理職の仕事。慣れないし、できないことがあるのは当たり前。

仕事量が多すぎると感じたら、他の人に仕事を任せられないか。本来の自分の仕事内容は何であったか。人の仕事まで抱え込んでいないか。立ち止まって考えてみてみましょう。

3、どんな職場でありたいかを強く想像しよう

スポーツの世界で、イメージトレーニングを行うことは大事と言われています。

しかし、イメージの力は仕事をする上でもとても効果的だそう。それはチームワーク形成のため。

そのチームで成し遂げたいことは何か。

メンバーがどんな状態で目標に臨んでいるか、強くイメージすることで、最初の行動に結びつきます。

それを部下と共有してできるだけ近いイメージを皆が持つことが大切と言われています。

4、部下とコミュニケーションを取ってどんな人柄なのかを把握しよう

性格や物の捉え方。仕事のやり方。

10人いれば10人とも違うものを持っています。

それをまとめてひとくくりにするのではなく、10人分の性格を一人ひとり把握する。そうすると、部下たちの中で安心感が生れてきます。

それが信頼関係の土台になる。いつか部下を指導するときとても役に立ちます。

異動になったその日から、部下のことを知るためにいろいろな工夫をしてみてください。

何も情報がないのに部下を信頼するのは難しい

環境の変化というビックウェーブにいる管理職の方は、部下のことを良く知ってみるのがおすすめ。

この人に任せてもいいのか?それとも別の人に任せるのか、自分でやった方がいいのか。

その判断ができることで、自身の仕事量が減ったり、安心して任せられたりと、自分のストレスを減らすことに繋がります。

まず異動したら、仕事を進めることと並行して、部下のことを知る。

手間が少しかかることですが、効果は絶大なのでぜひ試してみてください。

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