短歌 「学生の頃」
クロアリの修学旅行についていく一番遠くに行けそうじゃない?
理科室のスパイごっこで見つめるはドアの向こうの仮想敵国
あと一つ最後の曲り角で待つ私のママは弟の母
別冊の答えの裏の記名欄ペンで書いたら強すぎました
二人ずつ歩く隣は通れずに私が半歩ずつ帰る道
校庭の掛け声背にし門を出る落ち葉積む音(ね)に見送られてる
中綴じの糸をなぞって考えるこれまでのことこれからのこと
さざ波にアルトの記憶蘇る黒鍵多し大地讃頌
五時間の距離にすがりて毎日をくうねるいきるわれきせいちゅう
学生の頃って言葉怖くないですか綺麗に切れるのですか
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