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7年ぶりに演劇をやります!

学生時代の仲間たちと、7年ぶりに演劇をやります。大学3年時に立ち上げた劇団ゆらじしゃく、7年ぶりの復活公演です。

新卒で入ったビズリーチの面接で、
「労働時間が短くなって週の休みが増えれば、仕事以外の時間で芸術に関わる人が増えるはず。労働市場が自由になることで、芸術一本の道ではなく、両輪で生きていける人が増える世の中になって欲しい」と話したのを覚えています。
社会人になってから5年がたち、働き方がフリーランスに変わり、ついに実現できました。

❤️‍🔥劇団ゆらじしゃく復活公演「命、ギガ長ス」
2/18(土)〜19(日)に、下北沢で上演します。
劇団側は全力でやるので、お客さんも全力で楽しみ、そして何かを持ち帰っていただける公演になると思います。
是非、たくさんの方々に見ていただきたいです。

🏠 ホームページはこちら
https://yuraji-inochi.studio.site
🎟 チケット予約はこちら
https://ticket.corich.jp/apply/214727/
🕰
タイムテーブル(90分予定)
2023/2/18 (土) 11:30、17:00
2023/2/19 (日) 13:00(売切)、18:00



ここから先は、考えていることをつらつら書きます。

久しぶりに稽古をしていて、やはり自分にとって演劇は特別な存在だなと感じます。
稽古のたび、他の活動では感じられない満足感を得ています。生きがいをそのまま身体感覚にしたようなものです。

学生時代はこの感覚に頼り、演劇以外のすべてを投げ捨てていました。それによって充実してもいましたが、一方で、心身ともに不健康になっていきました。
結果、演劇に恐怖を感じたこともありましたし、毎日吐きながら稽古をして、終演後にうつ状態になったこともありました。
社会人になってからも、この状態に陥ってしまうのでは?と、演劇をふたたびやることに抵抗がありました。

でも、演劇をやりたい気持ちは、7年間消えませんでした。
これって、すごく稀なことだと思います。

私は、損得勘定が得意な人間です。器用で、自分の得たい成長や成功体験に向けて、無意識に計算をしながら生きています。
だからこそ、自分の思考を、信じている部分と疑っている部分が半分ずつ存在しています。思考を言語化していくと、それは生物的な欲求や、社会的な欲求に基づいていることが多いからです。それは「私」という人間が主体ではありません。なので、基本的には、人間の認識なんて儚いもんだと思っています。

そんな中で、社会的な成功に結びつくわけでもないのに「やりたい」と思い続けてしまう、その意思が自分にとってはすごく大事なことなのです。

その気持ちが、仲間たちの後押しによって今回実現しました。
背中を預けられる役者・スタッフたちのおかげで、心身ともに健康な状態で作品作りをしています。
毎回の稽古に、楽しいを通り越した、喜びを感じています。

観に来ていただく方には、その感覚の片鱗を持ち帰っていただけると思います。
また、私はデザイナーなので、悪いものはつくりません。そこは安心して観に来てください。

今回の「命、ギガ長ス」は、松尾スズキさんの脚本をお借りしています。
演劇をやろうと決めてからたくさんの戯曲を読みましたが、青山ブックセンターで出会ったこの本がたいへん面白く、何より私が共感できる話でした。

80歳、認知症の母 エイコ。
50歳、ニート息子 オサム。
典型的な「8050問題」当事者の彼らを撮影するドキュメンタリー作家志望の女子大生アサダは、ある日ふたりが抱える奇妙な「秘密」に気がつき....
さて、 現実って、なんでしょうか?

これが今回の作品のあらすじです。8050問題のドキュメンタリー撮影を軸にしたストーリーで、自分が面白いと思っているポイントは2つあります。

まず1つは、現実の儚さです。
私たちが「ありのまま」でいるとはどういうことでしょうか。
私のことを素敵だと思っている人間の前と、私のことを最悪だと思っている人間の前で、私は全く違う振る舞いをすると思います。

今回の劇の主役であるエイコとオサムは、ドキュメンタリーの撮影中です。
彼らがカメラの前でどんな振る舞いをしているのか、そしてこの彼らを、観客である私たちは、各シーンでどう認識するのか。
そんなことを考えながら見ると、面白いと思います。

2つ目は、普遍的な親子の物語です。
極端なコメディが続く舞台なので、エイコとオサムは一件、異質な親子です。
ただ、笑いながら劇を見ていくうちに、母と息子の普遍的な物語が浮かびあがってきます。

わたしが演劇を好きな理由の1つが、目の前で、登場人物の関係性や感情が生まれる瞬間を目撃できることです。今回は「親子」という多くの人が経験している物語を通じて、普遍的な感覚が立ち上がるのではと考えています。
命、ギガ長スの90分間で、どんな関係性、どんな感情が舞台上に生まれるのか。それは毎公演変わります。
それをお客さんと一緒に目撃するのがとても楽しみです。

再びになりますが、是非是非、2/18〜19、下北沢に足をお運びください。
チケット、売り切れそうなので、ご予約はお早めにどうぞ...!

🏠 ホームページはこちら
https://yuraji-inochi.studio.site
🎟 チケット予約はこちらhttps://ticket.corich.jp/apply/214727/

🐣公演Twitter
https://mobile.twitter.com/yurajisyaku

🕰 タイムテーブル(90分予定)
2023/2/18 (土) 11:30、17:00
2023/2/19 (日) 13:00(売切)、18:00


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