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映画THE FIRST SLAM DANKの終演によせて

どうも、アニメ鑑賞や絵描き、ピアノに再燃しているぜまとなかいです。
最近、友人らに勧められて映画THE FIRST SLAM DANK(以下ザファ)を見に行ったのですが、もう衝撃がすごすぎて、スラダンロスに陥っています。
ということで今回は、映画スラダンの感想をつらつらと書いていきたいと思います。

スラダン自体は友人の影響で、何となくメインの登場人物に関するにわか知識だけ知っている状況でした。「ゴリ」っていう高校生離れしたメンバーや、「三井」っていうすげえ3ポイントシューターがいる、主人公の名前は「花道」だっていう知識を何故か覚えていました。
でも、実際に映画を見てみると、「あれ、ハナミッチよりもリョータが主人公してるぞ」という感想を抱きました。リョータって沖縄出身で、先立たれたお兄ちゃんの影響でバスケしてたんだあっていうのが、背景や心理の描写から伝わってきました。それに、殆ど完全初見なはずなのに、その人物の掘り下げを入れることで、それぞれの登場人物がどんな生い立ちを辿ってきたのかが何となく分かりました。リョータ以外のメンバーの描写は、もしかしたら昔のアニメで掘り下げられているのだろうと思いました。

原作のタッチに忠実な作画もすっごく印象的で、特に3DCGは原作から飛び出してきたようなリアリティがあって、技術力の高さに感嘆しました。OPでもまるで命が吹き込まれていくように線画が動いて、やがて試合シーンになっていくのが胸熱でした。バスケシーンでは、選手の息遣いやドリブルやディフェンスの間合いがとにかくリアルで、まるで実際の試合を見ているかのようにハラハラドキドキしていました。

初見で模写した三井寿
井上先生が描く人物の躍動感とリアリティが堪らないです

終演間近ということで、キャストや井上先生のコメンタリーも合わせて見たのですが、井上先生の作品への思いが垣間見えてなかなか興味深かったです。映画は山王工業戦という、原作でも激アツなシーンをピックアップしたそうです。先生曰く、「プレゼントの中身を言わない方がサプライズ感が出る」という理由で、原作のどのシーンを映画化するかを事前に発表しなかったそうなんです。後から調べたところ、山王工業戦はアニメ化されていないシーンだったとのことで、原作ファンの皆さんもさぞかし嬉しい悲鳴を上げたことでしょう。また、アニメや原作では「宮城リョータ」という人物についてあまり深く掘り下げられたことがなかったため、今回の映画でリョータを主役に据えて掘り下げを試みたんだとか。僕は映画でリョータのことを知ったからこそ、スラダンに興味を持ち始めました。そう言った意味で、まさに初見さんがスラダンに沼る「THE FIRST」(切っ掛け)となる作品なんだろうと感じました。

話題は変わりますが、8月27日に行われたバスケW杯の日本vsフィンランド戦がかなり熱盛でした。今回のザファでも、27日の試合を彷彿とさせるシーンがいくつか出てきて、すごくエモみを感じました。例えば、河村の軽やかなドリブルステップからのビハインドパス、そしてシュートなんかは、小柄なのも相まってリョータっぽいと親近感が沸きました。ホーキンソンの高身長を生かしたディフェンスは、ハナミッチの身体能力を思い出すし、富永や比江島が連続で3ポイントシュートを決める様は、ゴリと三井と重なる所がありました。後半で勢いをつけて、巻き返しを図ってフィンランドに勝った部分も、今回の映画に通ずるものがあると思います。
ザファでも、リョータと沢北がNBAでライバル同士として再戦するという、世界を相手に戦っているシーンがありました。今回のバスケW杯でもNBAで活躍している選手が多いことから、めちゃくちゃタイムリーだなと個人的に思いました。
実際に、バスケW杯の公式垢が粋なショット(ハナミッチと流川のハイタッチそっくりやん!)を公開したり、渡邊雄太もスラダンのファンだったりと、スラダンは国を超えてバスケの素晴らしさを普及している作品なんだと改めて感じました。

結論:ザファは奥深いぜ!


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