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【整体エッセイ】食欲の秋と風邪

夏から秋へ

秋分の日ですね。秋分の日と言うと太陽と地球の関係性が180°を示す場所。暦においても重要な日ではあります。
秋分の日や春分の日を占星術や占いをする方が重要視されるのはそういうこと。宇宙を観ているわけです。細かいことはわからなくても「今日は秋分の日だなぁ」と思って過ごされるだけでも十分です。わからないことは専門家に任せればいいのですから。

秋分の日を迎えますと本格的な秋が感じられます。少し肌寒くもなり、一枚羽織って出かける機会が増えました。昨日は愛光流師弟会でしたから作務衣を着て行ったのですが、移動中は羽織を羽織って行きました。「少し変な恰好?」って思われるかもしれませんが、私は割りと氣に入っています。少々変でもクルマ移動ですから「氣にしない氣にしない」なのです。

冷えてきました。夏に比べて冷えるのが秋。当然と言えば当然なのですが、冷えるのが秋。夏とのコントラストで冬以上に冷えを感じる、冷えにやられるのも秋の特徴です。

食欲の秋

みなさんにとりまして「秋」と言ったら何ですか?
わたしは何より「食欲の秋」という人もいますよね。確かに秋って美味しいものが多いんですよね。地方に住んでいますと収穫祭とか農業祭とか言ってあちこちで美味しいものが振る舞われます。取れたての秋の味覚は最高です。

先日「これが出てきたら秋だなぁって思う食材って何ですか?」ってお聞きしたらある人は「栗」と答え、またある人は「サンマ」と答えられました。これに関して甲乙つけられる人はいないのではないでしょうか。秋には美味しいものが街に出てくる。

しかし整体ではさまざまな秋、たとえば「芸術の秋」とか「読書の秋」というものは現実に存在するものとして観ていますが、「食欲の秋」に関しては疑問を持っています。

整体も変なことを言うなぁと思いますよね。さっきまで食材の話をしていたじゃないか、って。美味しいものがあるのは事実。しかし食欲が旺盛になるというのは別問題と考えています。むしろ美味しいから食べすぎて胃を壊しはしまいか?というのは考えます。せっかく美味しいものがあるのに食べられないのは辛いですからね。

「食欲の秋」というのは夏の間の問題が秋に出てきていると考えます。夏の間に汗をたくさんかきます。今年の夏は暑かったですから、多くの人がたくさんの汗をかかれたことと思います。

問題はその汗です。その汗が原因で胃酸の量が増え、一時的に食欲が増す。これが「食欲の秋」の正体です。ですので汗が原因の「食欲の秋」。もうそれは秋ではない。夏の不養生が招いたものと考えています。

風邪

秋になりますと急激に冷えますから、ちょうどこの頃から風邪をひく人が増えてきます。熱はないんだけど喉が痛いとか咳が出るとか、頭痛がするとか。何となく風邪症状がある人が増えます。最近では感染症の影響もありますが、秋の冷えによる風邪は冷えが原因ですから、消毒しようが殺菌しようが治らない。当然です。ウイルスや菌にやられて風邪症状を出しているわけではないからです。

寒くなってきた秋が原因の風邪症状はしっかり温めて改善しましょう。温め方にもコツがありますが、ここでは割愛させてください。
ちなみにサウナはあまりおすすめではありません。

子どもの体調

寒くなりますと子どもさんが体調を崩すということが増えてきます。「子どもは風の子」ではなかったのか。もう古いんですかね?古いというよりもともと「風の子」ではなくお父さんとお母さんの子どもですから風邪をひくのも当たり前です。「先生、子どもも冷えるんですか?」って質問、意外と多いんです。

子どもさんももちろん冷えるんですが、子どもさん特有の風邪というのもあります。子どもさんの運動量ってご存じですか?子どもさんっていろんな年齢の子どもさんがおられますが、子どもさんの動きとか観ていますと、たとえば大型商業施設何かに行って子どもさんがいます。一生懸命大人の歩調についていきながら、あちこち見ている。走ったり曲がったり飛び跳ねたりしています。あれを大人のわれわれが真似したら2日は寝込むでしょう。それくらいの運動量です。

そればかりか学校での体育、部活動。秋になると運動会、遠足、学外学習などに出かけるのもこの季節。少し涼しくなったから活動が増えます。たくさん足が疲れます。

この足の疲れが子どもさんの風邪をひき起こします。よくあるのが遠足の次の日に発熱する子どもさん。運動会の後に発熱する子どもさん。足が疲れたので休息をとるように発熱しているのでしょう。そのときに殺菌しても消毒してもあまり意味をなさないことが多いでしょう。

足の裏の効果

そういった場合は足の裏を押さえてあげることです。子どもさんの足の裏を土踏まずの辺りを探っていきますと硬い部分があります。土踏まず全体を押さえてほぐしていくのも効果的ですが、さらに硬い部分をじっと押さえておくと足の疲れからの症状が消えやすいです。風症状を出しているとはいえ子どもさんは元氣ですから足の裏を探ろうとした際に蹴られないように注意してください。くすぐったくて相手を蹴るくらいなら相当元氣でほおっておいてもよさそうですが。

足の裏は整体で言うところの下肢第一という急処です。下肢第一は腎臓に効果がありますから「足がむくむんだ」とか「なんだか身体がだるい」という人にも効果的です。

秋は足の裏です。しっかりほぐして快適な毎日を過ごしましょう。

読んでくださってありがとうございます。とてもうれしいです。