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失くしていたものがみつかった話

今日は冷や汗をかいた。


財布を落としたのだ。

財布を落としたことに氣がついたのは多分財布を落としたのはここだろうな、って思った場所に立ち寄ってから約3時間後のこと。


財布がない!ってわかった瞬間から
とにかく、覚えているスケジュールと行動を思い出す。

今日は午前中のスケジュールをこなすために、外出。

外出先からただただ帰ってくるのはもったいないので、買い物もある程度してくる。100円ショップに立ち寄って、ひつような事務用品を買い込み、大型スーパーに行ってひつような食材とふひつような食材を買い込む。

ここでお金を支払うために財布を取りだしたのは覚えている。商品をふくろに詰めるときの台にかごを移動させるのに両手が要るため、財布はここでは確実にかばんに入れた。

それだけを終えると、クルマで移動。指導室への帰路につく。


そういえば前日の売り上げを入金しておかないと、ここで銀行に立ち寄ることを思いつく。

なんせ今日はめちゃくちゃ暑い!気温は何℃なんだろうか?車中にあるサーモはほんとうかウソかわからないが、とりあえず36℃を示している。あっち行ったり、こっち行ったりする気温ではない。

とにかく、外出しているこのタイミングでできるだけのことはして帰ろう。午後のスケジュールもあるから、テンポよくいかないとね。


そういえば、もうひとつの金融機関の通帳にも記帳をしておいた方がいいな。この金融機関。Aという支店とBという支店には違いがある。

A支店は大きいのだが、利用されるお客さんも多い。その分、職員さんも多いのだが、もたもたしている感はあるし、並ぶのも面倒だ。

B支店は小さいのだけれど、とにかく空いている。そういったのどかな感じも気に入っている。


しかし売り上げを入金する銀行に行き、B支店に行くと、わりと距離的にロスする。


う~ん・・・・・


考えた挙句、B支店に行き、近くの銀行(これもメインバンクの支店ではある)のATMで入金だけ済ませることにした。


B支店に到着
予想通り、空いている!さすが!と思い、記帳を済ませる。


B支店近くの銀行に入り、入金を済ませる。実はこの銀行は無人の銀行。以前は普通に金融機関として工員さんもおられたのだが、町の統廃合に乗じて閉店となった。しかし、近所の人が不便になるということでATMだけが設置してある。ATMしかないし、紙幣での取引しか行えない。なので、普段はこの銀行は使わないようにしている。


ここで入金を済ませる。

入金したらみなさん、どんな行動を取りますか?そうです、通帳の数字を眺めますよね?ニコニコして眺められるといいですけど、ため息まじりに眺めることもあるのではないでしょうか?

ともあれ、ぼくも通帳を眺めながら、クルマに移動。

暑い日だなぁ~!こんなに暑い日が続くと心臓に負担がかかっている人も多く来るだろうなぁ。午後から予約の○○さんはどうだろうか?お仕事がハードのようだから、相当疲れがたまっているだろうなぁ。心臓の操法を中心に組み立てて行った方がいいだろうな・・・。なんてことを考えていました。

そして、指導室に到着。


とりあえずカバンをおいて、買ってきたものを取りだし、しかるべき場所へ移す。冷蔵保存がひつようなものは冷蔵庫に。トイレを掃除するペーパーはトイレのシンクに、といった具合だ。


それが終わったら、ひつような事務作業をして、プロテインを飲む。これはいつものこと。


そして、午後の準備。


着付けを済ませ、カバンの中から通帳を取り出し、いつもの場所へ。

あれ?財布がない?

カバンの中をもう一度見直す。

ない!


もうそこからは思い出す、思い出す。


そして、記憶はB支店と無人銀行にたどり着く。

そうなのだ。ぼくは通帳がカバンの中でぐちゃぐちゃになるのがイヤなので、手帳に挟んでいたのだ。そうなると手帳が普段よりかさばる。通帳2冊分太くなるのだからとうぜんのこと。

そうなるとカバンに一緒に入っている財布がじゃまになるのだ。それで、一度財布を取りだして、手帳を取り出して、通帳を取り出して。ぼくが空いている銀行がいい理由がわかりました?

多分、このどちらかに財布はあるはずだ!


クルマに飛び乗って走る走る。

頼む!あってくれ!


こんな時に限って、前の軽トラックは遅い。多分、近所の畑で作業をしていたおばあちゃんが運転しているのだろう。そんな偏見はよくないかもしれないが、そんな偏見は当たる。おばあちゃんがゴーっとアクセル音を鳴らして曲がっていく。


無人銀行に到着する。
ない!
きょろきょろするも、防犯カメラしかない。


仕方がないので、B支店に行く。

B支店に入ると職員さんが笑顔で迎えてくれる。「財布なかったですか?」と聞くが、そういったものは届いていないそうだ。


あかん、終わった!と思いつつも、現金はあんまり入ってなかったし、困るのは免許証とクレジットカードやな。カードは止めた方がいいよな?なんて考えている。


カード会社に連絡する。オペレーターのお姉さんがていねいに対処してくださる。紛失後にカードが使用された形跡はない。カードを止めるのはできるが、たとえ見つかったとしても、今のカードは使えなくなるらしい。引き落としの登録をしているものはすべて使えなくなる。それから、カードを止めたら次のカードが来るまで使えないのはもちろんなのだが、ETCの使用も控えてほしい、とのこと。

これは困る。

週末には大阪に出張しないといけないのだ。ETCの使用をして交通費を負担してもらっているのだ。現金で出張に行くのは困る。自分だけの問題ではなくなる。

どうしようか?思案していたらお姉さんが「もう一度、探されるのあればもうしばらく停止しないで探されたらどうですか?その場合には警察にも届けられることをおすすめします」と言って下さったので、そうすることにした。


さて、どうしよう?
思い出す、思い出す!

思い出さない・・・

冷蔵庫とかに食材を移動している時にどこかに置いたのかな?
そんなこと絶対にない。
でも一応見るけど、やっぱりない。

こんなときって探すのにも力が入らない。あるわけない、って思って探している。


どうにもラチがあかない。警察に行ってもどうしようもないのだ。だって財布をなくしたら、普通帰って来ない。現金がほとんどないから、拾った人もどうしようもない。むしろカードを使うと犯罪になるし、警察に届けるくらいしかないのだ、多分。

それか、中身を抜かれてどこかに捨てられているか、だ。


易を振ってみよう

そう、ぼくは思った。


おもむろに易を振ってみる。
この場合、どのようなことを観るかが大事だ。


財布はどこにありますか?

ぼくはこのように立ててみた。


第四爻に財布はあるらしい。

え?じゃあクルマのシートの下にはないねんや・・・。

ひそかに期待していた望みも泡と消える。


高さ的にはやはりちょっと上にあるみたい。

そうやろ?やっぱりATMを操作したときに台の上に置いたんや。


でも行ったときにはなかった。


不安になる。

もう一回やってみよう。次は財布は見つかりますか?

ちょっと弱気になっている。


もう単純にyesとnoを世爻と応爻で観てみる。

完全にyes。どうやら見つかるみたい。でも自分で動いたからと言って見つかるものでもないようだ。比較的すぐに見つかるようだが・・・

ぼくではない誰かが動いてくれることで財布が見つかる、と出ている。


子孫爻が動いているので、そういった傾向があるのかな?と思って、たまたま近くにいた夏休み中の娘に声をかける。

「お父さんの財布がない。もしかして家に帰ってあったら教えて。どこかにあるかもしれないから」

とは言うものの多分、家にはない。


「うん、わかった」

娘がそう言ってくれた瞬間だ、携帯電話が鳴る。

見たこともない番号からの着信。

出てみると警察署から。


財布を預かっている、と!
財布の中に入っているものから、割りだしてかけてきてくれたのだ。


その後、警察署へ出向き、財布を受け取るのだが、届けて下さった人の名前は教えてはくれなかった。

ただ、落とした場所はあの無人銀行のATM台の上だったらしい。


そういえば、無人銀行の駐車場を出るときに入れ替わりに入ってきた軽自動車があったことを思い出した。

ナンバーの末尾は9。
あ、この人は運がいい人やな、そう思ったことを思いだした。

この人は運がよかったのだろうか?
そんなことない。
たいして入ってもいない財布を拾わされ、かつ警察署でもいろいろと書かされて、余計な手間をとらせた。

ほんとうに運がよかったのはぼくだろう。


冷や汗で汗がぼとぼとになったけど。


本日もお読みいただき、ありがとうございます。

読んでくださってありがとうございます。とてもうれしいです。