神童×神童~円熟のアマデウスと若かりしフェリックス~モーツァルトマチネ50~一流のオーディエンスを目指して
これも、先月のコンサートです。ミューザ川崎シンフォニーホールにて、モーツァルトマチネ。11時から70分の気軽なコンサートなんです。
土曜日の朝にそこそこ起きたらちゃんと間に合う。終了後にランチをゆっくりすることもできるし、何より長く重々しいと疲れるお年頃ですからありがたい。
しかも、ミューザ川崎は音が素晴らしく良い。東京交響楽団もすっかりお気に入りになりました。
今回はいつもの東京交響楽団に、小菅優を招いての弾き振り。モーツァルト、ピアノ協奏曲13番、メンデルスゾーン、ピアノと弦楽のための協奏曲で、わくわくです。
コンサートのタイトルは「神童×神童~円熟のアマデウスと若かりしフェリックス」。しかし、モーツァルトの円熟が26歳だなんて、天才はスケールが違います。
一方メンデルスゾーンはなんと、13歳の時の作品とか。若いというより、少年ですよね。普通じゃない!
モーツァルトは円熟とはいえ、若い。爽やかに駆け抜ける疾走感が初々しさすら感じます。若草色の天才の協奏曲、存分に楽しみました。
天才少年メンデルスゾーンは、もう既に出来上がってる感じさえある恐ろしさ。もちろん、モーツァルトやベートーベンから学び、ピアノという楽器の進歩や使い方の多様さの発達を見事に自分のものにしているって感じでした。途中、地震があって座席はやや反応するも、ステージ上は全く影響なしです。この腹の据え方に、小菅優さんらしさを感じてはいけなかったかな。
そして、本当に小菅優は堂々たるカリスマぶりですね。舞台に登場しただけでただものではない風格あり。腕の振りを小さくコンパクトにしてきびきびし歯切れ良い指揮をしていました。指揮者の意志がはっきりと伝わりリーダーシップになったのではないかしら。ピアノの音色は華麗でありつつ、力強い。安定した表現で夢中になってあれよあれよの1時間となりました。もう少し聞きたい、で終わる位が良いような、、、。
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