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【私の好きな漫画】初恋、ざらり

今回は私の好きな漫画を紹介させてください。

タイトルは「初恋、ざらり」

作者はざくざくろさん

初恋、ざらりは軽度知的障害がある女の子が主人公の恋物語。

主人公の有紗(ありさ)ちゃん(25)は
素直で頑張り屋さんの、一見普通の女の子ですが軽度知的障害があります。

それゆえ必要とされると拒めない性格と自己肯定感の低さから、役に立ちたいという気持ちを搾取されていました。

しかし、新しい職場で、社員の岡村さん(35)という男性に出会います。

有紗と岡村さんは互いに惹かれあいますが、二人の間に立ちはだかる問題は次々起こります。

例えば、有紗は知的障害があることを岡村さんにカミングアウトするか否かなど、避けて通れないこともしっかり描かれています。

職場の反応、岡村さんの両親の気持ち、軽度知的障害の娘を育てる母親の現実にも、さらっと終わらせず踏み込んでいます。

しかし暗いだけではなく、有紗と岡村さんのイチャイチャや、二人の温かいやりとり、ほっこりするかわいいシーンがたくさんあります。

『二人をこの先もずっと見守りたい、応援したい』そう思う作品です。


Twitterで初めて作品をみた時の衝撃

Twitterで初めて作品を見た時の衝撃は忘れられません。

私も有紗ちゃんと同じ25歳の女で、自分の体験や記憶が有紗ちゃんと重なり、こんなにも自分と切り離せない漫画は初めてだったのでかなり衝撃を受けました。

何をやってもダメ、私は価値がない(中略)
誰からも必要とされず死んでゆく
初恋、ざらりより有紗の回想から抜粋

考えていることが本当に自分そのもので、このまま何もできずに死んでいくことへの不安、未来への希望が持てない有紗の気持ちにとても共感しました。

有紗と同じく、私も小学生の頃から周りと何か違う、なんでみんなと違うんだろうと思っていました。
これが自分の違和感の理由かもしれないと思い、
発達障害のこと調べ、ADHD、ASDという言葉に辿り着きました。

この作品に出会わなければ、自分の生きづらさに疑問を持つきっかけもなかったと思います。

一生懸命頑張っているけど、現実が追いついていかない有紗ちゃんの生きづらさや悔しさが作者の ざくざくろ先生の絵と言葉選びから伝わってきて、本当に引き込まれます。

有紗ちゃんを取り巻く登場人物の心境も丁寧に描かれているので、登場人物のどの立場に立っても感情移入できるので何度読んでも共感や気づきがある素晴らしい作品です。

日々なんか辛いと感じる人や、色々思うことがある人に読んでほしいです。かなり響くと思います。

こんな風に人に勧めたい、読んで欲しいと思った漫画は初めてです。

本当に、全人類に読んでほしいです。

私事ですが、作者のざくざくろ先生に人生初のファンレターを送りました。

気に入った作品でもファンレターを出したいと突き動かされたことがなかったのでそういう作品に人生の中で出会えて嬉しかったです。

初恋、ざらりの良さを世の中に広めるのが私の使命だと勝手に思っています。

勝手に宣伝とあとがき


私は電子書籍とコミックス、両方購入しました。

電子書籍とコミックスには、それぞれここでしか読めない書き下ろし漫画が載っています。
書き下ろしもまた味わい深いので必見です。

LINEマンガのアプリでは冒頭部分、カラー版を無料で読むことができるので読んでみてください。

気に入って頂けたら、電子書籍、コミックス、LINEマンガのカラー、全て違った印象を受けるのでぜひいろんな媒体で見てみてほしいです!

この文章から、興味を持って買ってくれる人がいたら嬉しすぎます。

こんなに長い文章を、最後まで読んでくださりありがとうございます☀️

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