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【イタリア・コロナウイルス】2020年4月7日における市民保護局の発表

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局長の発表

本日の報告に参ります。感染の動向は減少傾向にあり、昨日と比較して全体で3039名の増加に留まっています。そして現在、コロナウイルスに陽性反応を示している合計の患者は94067名、昨日と比較して880名の増加となっています。これは3月10日以来の記録で最も減少した値で、さらに入院患者、集中治療を必要とする患者も、ここ数日確認されたように、少なくなっています。本日106名の患者に集中治療が不要と判断され、合計3792名の方が集中治療を受けています。そのうち258名に症状が確認されています。そのため、合計28718名の患者が症状があり入院しています。その他大多数、全体の65%にあたる61557名は無症状または軽症のために自宅療養中です。誠に遺憾ながら、本日604名の方がお亡くなりになりました。なお回復した方は合計で24392名にのぼり、昨日と比較して1555名増加しています。また、次に注目すべき値は、回復者の数です。この値は、我々が緊急事態として記録を開始した数になります。

次に、当局に集まった義援金についてご報告いたします。本日付で1億755万6081ユーロもの支援がありました。なお、集まった義援金のうち641万9000万は、本日当局より、人工呼吸器の購入、並びに医療施設の設備投資に当てられることになっております。

さて、本日は世界保健デーであることをお伝えしておきたいと思います。この緊急事態の中で毎日治療とウイルス拡散の抑制に向けて、尽力されている医療従事者の方々へお祝い申し上げます。加えて、医療関係者、そしてコロナウイルスに向き合うことでお亡くなりになられた医療関係の遺族の方々に感謝と悼みを申し上げます。

教授の発表

ついに新たな感染者数に確実な減少の兆しが見えてきたと言えます。今回の我々のケースにおいては、安定的な傾向を示した後に減少を示しているので、感染者の曲線は減少傾向にあると言えるでしょう。この状況に安堵するには、恐らく明日、明後日とまだ様子を見る必要はありますが、傾向として状況は好転してきていると言えるでしょう。

BrunoKesseler財団と共同で、数式モデルによるパラメータ推定を立てて感染減少の推論を行いました。イタリア全土、そして特にロンバルディア州にこの推定は適用され、拡散は減少し続けるという見通しが生まれました。これより、減少が見込まれることを期待しますが、当然油断してはいけません。

ウイルスによる感染者自体は減少傾向にあるものの、すぐに感染者が0になるわけではありません。したがって、いずれにしても厳しい戦いが強いられているということを常に頭に入れておく必要があります。

恐らく、今回のウイルスとの戦いにおいて、ようやく何らかの形で我々の成果が出てきたと考えられるでしょう。もちろん、この傾向が継続することが期待されますが、いずれにしても対人距離を含むあらゆる措置を厳密に遵守していくことが現在も重要となります。もしここで措置を緩和すれば、瞬く間にウイルス拡大が再開してしまうからです。

*翻訳元:”Conferenza stampa 7 aprile 2020 ore 18.00 – Coronavirus” https://www.youtube.com/watch?v=hjVbeH3W1rE&t=367s

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