見出し画像

【イタリア・コロナウイルス】2020年4月6日における市民保護局の発表

Twitterでは毎日、要約版を更新しています。全てをご確認できない方はぜひこちらをご覧ください。

↓本日の投稿

局長の発表

本日の報告に参ります。現在、コロナウイルスに陽性反応を示している合計の患者は93187名、昨日と比較して1941名の増加となっています。このうち、3898名は集中治療を受けています。しかし、ここ三日連続して集中治療を受ける患者数が減少しており、本日は79名の方が回復されました。28966名が入院しており、その他大多数、全体の65%にあたる60313名は、無症状または軽症のために自宅療養中です。誠に遺憾ながら、本日636名の方がお亡くなりになりました。なお、回復した方は合計で22837名にのぼり、昨日と比較して1022名増加しています。

次に、当局に集まった義援金についてご報告いたします。本日付で1億755万6081ユーロもの支援がありました。なお、集まった義援金のうち641万9000万は、本日当局より、人工呼吸器の購入、並びに医療施設の設備投資に当てられることになっております。

軍による協力体制については、現在までに16281名のボランティア参加者を集め、これらの方々は、軍関係者そして、当局の支援を行っています。なお、プレ・トリアージ用のテントは野外病院、そして刑務内、双方ともに本日増設していません。

昨日、市民保護局の新たな法令に調印しました。この法令は、今回の緊急事態に際して亡くなられた方のご遺族の方々を対象とした基金の設立するというものです。この基金は、Valle家より贈与されることになっています。Diego Della Valle氏に心より感謝申し上げます。この基金は、特に遺児になってしまった子供たち、家族を失った人々の支援に向けて、今後計画を進めていく所存です。

ヨーロッパ各国の市民保護局のご協力で、今朝、中国政府より個人用保護具を乗せた飛行機がヨーロッパに到着しました。なお、我が国にも必要な物資全てが無事到着しております。このような素晴らしい団結に感謝を申し上げます。

また、ここで一点お伝えさせて頂きたいことがあります。今日という日は、実は私、そして多くのアクイラ、そしてアブルッツォの人々にとって極めて忘れがたい日であります。2009年に起きた大地震から、今日でちょうど十一年が経過しました。あの地震は、309名の犠牲者を生み、何万人もの方が避難を余儀なくされました。今年は、残念ながら毎年行われている追悼式典に参加することができませんが、犠牲者の方、そしてご遺族の方に心よりお悔やみ申し上げます。重ねて、当時救助に奔走された多くの方々に改めて感謝申し上げます。

教授の発表

まずは、Nicola Magrini医師の状況について一点お伝えします。記者会見でもご存知の通り、Nicola医師がコロナウイルスの感染症状が見られたため、自宅で治療を受けています。私自身、遠隔からではありますが、彼とメッセージを交わしました。彼は身体的にも精神的にも極めて良好な状態で、現在もイタリア医薬品庁の庁長として、コロナウイルスに立ち向かうべく研究活動に参加し続けています。ここで、科学技術委員会および我々全員より、心よりお見舞い申し上げます。

数日前の傾向となっているように、本日のデータからはウイルスの拡大に対して現在適用されている措置が機能しているということが確認できます。とりわけ、3月30日(月)から4月6日(月)までの一週間のデータにおける入院患者数を確認してみますと、その数は90%減少し、409名から27名にまで下がりました。こうした傾向は、とりわけ集中治療室における入院患者数の動向によってもたらされたものです。多くの患者が集中治療を必要としていた事実は、今回のウイルス感染において注目すべき重要な点の一つです。3月30日時点では、我々は集中治療室に75名のコロナウイルス陽性患者を数えましたが、今日では79名の方が集中治療から回復しています。

もう一点、これは集中治療での患者数と比較して若干弱い傾向にはなりますが、死者数もまた着目すべき値です。残念ながら、国内における死者数の50%は、ロンバルディア州に集中しており、国内の死者数の大多数の割合を占めています。とはいえ、週ごとの比較を行ってみると、先週と比較して死者の数は20%減少しています。なお、この集中治療室の患者数との比較においては弱い傾向であるものの、今週も、死者の数は継続して減少傾向にあります。なお、現在示されている死者数は、数週間前に集中治療室へ入院された方の状況を反映しているものであることを強調しておきます。したがって、現在の入院患者および集中治療室での入院患者数と比較して、確実な方法で死者数の減少を把握するには、少々時間がかかると言えます。

最後にお伝えするのは、既に科学技術委員会や大臣、関係するその他の人々全員が何度も繰り返してご連絡している内容です。数週間前から行われているこのウイルスに対する措置が4月13日まで延長されることとなりました。そしてこの措置においては、一定の対人距離を取るという手段がとりわけ高い効果を発揮しています。当然この措置は今後も一層強く遵守される必要がありますが、4月13日以降については、科学技術委員会の意向に基づいて政府が行います。しかし、私たちの日々努力している結果が反映していて、近いうちに十分安心できるようになると考えられることをお伝えしておきます。

*翻訳元:”Conferenza stampa 6 aprile 2020 ore 18.00 – Coronavirus”https://www.youtube.com/watch?v=JoXsNTy8Npk

Twitterでは要約のみを掲載しております。全てをご確認できない方はぜひこちらをご覧ください。

↓本アカウント


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?