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特発性気質化肺炎がわかるまで⑩~治療が始まり変わってきた入院生活

8/21(金)ステロイドの副作用か効果か、ロボットの口から人間の口に戻った。「あれ、美味しい…」 

発熱中も味覚障害はなかったが、味は感じていても美味しいと感じられるのはおよそ16日ぶりだった。全量食べるのはまだ無理だけれど、快復感を得られた瞬間だった。

背中の痛みも軽減されていたり、先生の指示によりPT(理学療法)も導入。

私もリハビリ職ということもあり、若いPTさんも気を遣うだろうけどせっかくなのでいろいろ教えてもらおう。10分の歩行後も脈拍呼吸数問題なし。

そして、副師長さんが一人ずつに挨拶に来ていた。

前のC病院では誰が師長さんかもわからなかったし、ほんと病院によって全く違うな。

師長さんにこれまでの経緯を聞いてもらえた。「今は呼吸器内科医の先生に診てもらえて診断がついて安心もしているが、本当は1週間前からここに入院しているはずだった、なのに専門医のいない病院に搬送されたことで、原因もわからず治療も始められたなかった。ここに最初から入院できていたらもっと早く治療が始められたのではないか。なぜそのような病院に搬送したのか納得いっていない。」という想いを。

その後、副師長さんは、その日の状況を調べてきてくださった。

あの日は本当に満床で、ただ、何度も受診に来たりとても帰せる体調ではないことから搬送先を検討することとなった。そして、うちの病院に入院していたとしても、まずは「内科」で診て、肺炎治療を行う中で改善がみられなかったときに呼吸器内科にも診てもらう流れになっていたと思う、と。それであってもつらい想いをさせてしまって申し訳なかった、と謝罪してもらえた。

(…先月、たまたま私と似たような肺炎を患って他病院に入院した友人は最初から呼吸器内科に診てもらっているし、外来診察の中でも特殊な肺炎かも、と言っていたのでどうかな…とは思ったけれど)

それでも私の気持ちを傾聴して、動いて、ちゃんと説明してくれて、謝罪もしてくれたことで、私の気持ちはだいぶと救われた

真実も大事だけど誠実はほんとに大事なこと

ひとつひとつ人との対話の中で解決できているように思う。

つづく