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力となった本の紹介 〜哲学用語図鑑〜

追記2020/05/12 23:03
タイトルを変えました。単純な好きとはちょっと違うなと思いまして。
追記2020/05/13 11:56
プレジデント社書籍編集部 様
Twitterでつぶやいていただき、ありがとうございます!
見出しに番号を付けました。
ゲームに興味の無い方にも伝わってほしい為、急いで書き足しました。

こんちは。気分的に、本の紹介もしておきたい!

哲学用語図鑑!これ、オススメです。

1.哲学って何なん?

正直なところ、私も分からないです。考える事を考えるのが哲学ですかね。きっと。
知っておくと、色々な物事を見る時に、色々な視点、観点で考える事ができるようになる、という感じでしょうか。

指導教員から言われたのは、"色んなレンズを与えてくれる"と仰っていました。一つのレンズだけでなく、様々なレンズで色んな見方をする事ができるというわけです。

「哲学」と言われると、人によって答え方が違うんじゃないかなと。これもまた、哲学だったりして。

2.どのような時に役に立ったの?

卒業論文の執筆時、哲学的な領域に達した事があって、そこで役に立ちました。イデア論とか、パラダイム、イデオロギー、構造主義などなど、聞き覚えのある言葉だけれど、そこまで把握していない、という場合にオススメです。

最近の世に刺さる用語でしたら、ミシェル・フーコーのエピステーメーでしょうか。いや、生の権力も…。いやいやいや、やはりパノプティコンでしょうか。自粛警察とか、まさに相互監視社会っぽいので、パノプティコンが刺さるのかなぁ。

こいつ何言ってんだ状態ですね。それぞれの用語にリンクを貼ろうとも思いましたが、余計に分からなくなりそうです。なので、ミシェル・フーコーのWikipediaだけ貼っときました。

3.ゲームにだって、役に立つ

あ?ゲーム?なんでゲーム?そう思っても不思議ではありません。

正確に言えば、ストーリー性のあるゲームです。つまり、映画やアニメ、小説でもいいわけで。

あえてゲームと称したのは、私の実体験に基づくモノだからです。

ニーアオートマタというゲーム、ご存知でしょうか。
Detroit: Become Humanというゲーム、ご存知でしょうか。
ペルソナ5、ご存知でしょうか。

これら全て、哲学的な要素があったりします。深読みしている部分もあるかもですが。

例えばニーアオートマタ。ボスや登場キャラの一部が哲学者の名前から来てますね。序盤ですと、ポーヴォワールとサルトルでしょうか。この2人、愛し合っていたと聞きました。それを知った上でプレイすると、深みがあるモノです。

Detroit。人間と遜色ない、瓜二つのアンドロイド3人が主人公のオハナシ。
直接的な表現は少ないものの、考えてみれば哲学的です。「既に新しい生命体なのか」、「自分と瓜二つのアンドロイド、それは既に自分ではないか(哲学的ゾンビ)」みたいな感じで、頭の中で哲学へリンクさせるだけでも楽しいです。

ペルソナ5。終盤の「聖杯」や、全員檻の中といった表現は前述の「パノプティコン」そのものでしょう。

勿論、今挙げた例はほんの一部です。

普段見ているストーリー、そこにレンズを与えてくれます。そして、様々なレンズ越しにストーリーを見る事で、より深く映える。

個人的には魔法のような一冊です。

4.ゲームじゃ分かりにくい、という方の為に。

急遽追記でございます。

前述3ではゲームを哲学とリンクして考える事ができる、色んなレンズ、色んなメガネを分け与えてくれるのがこの哲学用語図鑑と言いました。

では、実社会ではどのようにリンクさせる事が出来るのでしょう。前述2では、コロナで乱れたこの世の中が、この図鑑でいう所のミシェル・フーコーの「パノプティコン」と言いました。最近言われている"自粛警察"は、お互いがお互いを監視する構図なので、「パノプティコン」そのものです。

他の例を使いましょう。

例えば、小中学校では義務教育を通して勉強していきます。決められた時間に通学し、決められた時間に授業を受けます。その中で、決められたルールや秩序も存在し、その一つとして、授業の開始と終了時には礼をして終わります。

この場合、図鑑でいう所のミシェル・フーコーの「生の権力」です。私達は、無意識のうちに社会に適合されるように訓練されているわけですね。大人になった時、会社という組織に所属する方がほとんどです。で、決めた時間に起き、決められた時間に電車に乗り、決められた時間に出社し、決められた時間に休憩や昼食、決められた時間まで働き(ここは残業かもしれません)、決められた時間に帰り、決めた時間に就寝。どこぞの誰かが「腕時計」と皮肉ってましたが、そういう事です。無意識のうちに訓練された事が生きているわけですね。民主主義が作り出した権力は恐怖で支配するわけではないという事です。

反対に「死の権力」とは何なのか。
昔は、何か問題を起こしたら死刑というように、死の恐怖で支配していた歴史があります。戦時中とかまさにそうですね。つまり、おかしい事をおかしいと言ったら殺されるような時代です。おそらく、昔の「狂人」は今の「狂人」と定義が違うのではないでしょうか。

これでいかがでしょうか。このようにリンクさせるだけでも面白いと思うのですが。

5.おわりに

ゲームなど、コンテンツにあるストーリーを深くするという意味で役に立つ、という事を言いました。が、ビジネスシーンなどでも使えます。思考力という意味でも、どうでしょう。

答えがないから哲学でしょうし、考える事を考えるのが哲学でもあるんでしょう。だからといって、頭を痛めるのだけはどうか避けてくださいな(汗)


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