#23 アルスシムラの卒業制作展に行ってきた。

良いことが重なった日は、朝のできごとがなんだかずっと昔のことみたいに感じたりする。今日が、まさにそんな日でした。
まず、朝。次男坊の保育園最後の生活発表会へ。柄になく緊張するなんて言ってたわりに「エルマーとりゅう」の主役であるエルマーをニッコニコで演じたり、歌の途中であくびをしたり、ずいぶんな余裕と貫禄を見せつけてくれたのでした。
発表会の待ち時間に読む暇つぶしのための本として新約聖書を選んだりするようなしっかり者の長男に比べると、ちっちゃくてやんちゃ坊主で泣き虫で、家ではすっかり弟キャラのまんまだったのだけれど、知らないあいだにずいぶんしっかりしたもんだ。春からは小学生。エルマーのように優しくて勇気のある少年になるんだぞ。
さて、いったん家に帰ってみんなでお昼をペロッと平らげると、奥さんと次男坊はスイミングへ。そのあいだに、ぼくと長男と宇治の実家から生活発表会を見にきてくれていた母と3人で、ENJOY KYOTOでも昨夏に取材させていただいたアルスシムラの生徒さんたちによる卒業制作展を見に行く。会場内に入って数分で長男の足にそげが刺さるというハプニングもありましたが、彼も作品の感想を言ったり好きな作品を見つけたり、けっこう楽しんでくれていました。長男に蚕の話を振ると「ああ、蚕といえば中国では糸を出さなくなった用済みの蚕を食用にするんだよね」といういつもの謎のウンチクを語るかと思えば、帰り際にちょっと有斐斎弘道館さんのお庭にお邪魔して飛び石をジャンプして走り回るなど、休日あそびの延長で伝統文化を体験させてくれる貴重なイベントになりました。
そこから奥さんと次男坊ひなたと待ち合わせてラインベックさんでパンケーキ。行く道中でDESIGN WEEK KYOTOの会場である三浦仏像彫刻所さんの前で魔鏡の山本さんとばったり出会い、話し込んでいるとそこへなんと高校の同級生がたまたまやってくるという、ものすごい偶然が重なったりもして、しかも山本さんは大森準平さんの陶器市でうちの母と会っているし、高校の同級生もかつてはうちの実家と同じマンションに住んでいたのだ。そこにいる誰もが無関係なのに、自分を中心につながっている。ワオ!なんとミラクルな瞬間だろうか!
というマジカル続きの1日の締めはラインベックさんのパンケーキと薫り高いウィンナーコーヒー。甘いものがすっかりしんどくなってきて、おやつはほうじ茶とおせんべいのほうがいいというお年頃ではありますが、パンケーキという食べ物は、子どもとわいわい食べると、なんともしあわせな味がするんだよなあ。

共感いただけたら、サポートをお願いします!活動資金にさせていただきます。