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紺碧のトライアド -Triad in Azure-

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プロのピアニストを諦めた”私”は、不思議なベーシスト”紫苑”に出会う。無気力だった日々が一変し、今まで気づいていなかった音楽を探求する。ドラマーの”渡辺”が加わり、3人でライブ・…
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#小説

【投げ銭】#あとがき 紺碧のトライアド

紺碧のトライアドをお読みいただきありがとうございます。 noteにしては長編ですが、つらつら…

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3年前
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#24 紺碧のトライアド

#24  その日は、中田准教授のレッスンだった。ベートーヴェンが残してくれた楽譜という手紙…

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3年前
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#23 紺碧のトライアド

#23 「素敵な名前に決まったようね。これからもバンド活動を続けるの?」 前川さんからの質…

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3年前
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#22 紺碧のトライアド

第4楽章##22 その日は、紫苑から喫茶クレッシェンドに集合がかかっていた。部屋の電気を消…

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3年前
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#21 紺碧のトライアド

#21  海のように広がった自己投影を、渡辺さんのソロが音楽としてまとめてくれた。民族的な…

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3年前
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#20 紺碧のトライアド

#20  私達の演奏が始まっても、会場のざわつきは収まらなかった。コンサートホールとは違い…

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3年前
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#19 紺碧のトライアド

#19 BGMの再開とともにバーが雑多な音に包まれた。後ろから「よし準備をしよう」と渡辺さんが現れた。両手にいくつもの黒い楽器ケース抱えている。入り口でタイミングを伺っていたようだ。 「何を持ってこれました?ハイハットあります?」 「ある」と右手を少し上げる。とても重そうだ。私はそれを受け取りステージに運ぶ。 「ハイハットとスプラッシュ。それにカホンとボンゴ」  次々と楽器が取り出される。 「よし全体的にラテンフィールで行こう。セットリストも変えるから」と紫苑が告げ

#18 紺碧のトライアド

#18  時刻は18:40を回った。紫苑と渡辺さんはそれぞれ楽器の用意に向かった。紫苑はベースア…

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4年前
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#17 紺碧のトライアド

#17  当日の集合は17時に大学の正門だった。日はまだ十分に高く、授業を終えて遊びに出る…

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4年前
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#16 紺碧のトライアド

#16  ライブの成功と打倒ジャズ研を誓ったところで、お開きとなった。もっとも、後者に熱心…

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4年前
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#15 紺碧のトライアド

#15  ライブ本番へ向けての練習は佳境を迎えてきた。ほぼ毎日の練習で仕上がってきている―…

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4年前
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#14 紺碧のトライアド

#14  ピアノに座り、周りを見るとまだ多くの人が歩いていた。こちらに顔を向けているが、足…

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4年前
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#13 紺碧のトライアド

#13  渡辺さんの条件を満たすべく、私は教養学部棟のエントランスにいる。時刻は昼の12時…

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4年前
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#12 紺碧のトライアド

#12「ぜんぜんダメだね」  三人でのセッションは散々な出来だった――ようだ。  そんなに良くない演奏だっただろうか?少なくとも私は気持ちよく弾ききったと思う。 「紫苑は、ベースなんだからバンド全体を下支えする演奏にしなよ。やっていることは完全にフロント楽器じゃん。いまからでもいいから、サックスとかに転向したら?」 「それは断る。僕は僕の音楽を演る」 「そう言うとは思ったよ。『音楽的アイデンティティの探求』だっけ?」  アイデンティ?  すでに紫苑は渡辺さんの忠