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日本 x ベトナム

実は7月1日に日本に帰ることになりました。
ちょっとばかし、バタバタとしております。
今日は6/9なので、あと20日とちょっと。
元々期限付きの海外トレーニーなので、帰ることは折り込み済だったのですが、
日本を離れて2年、ベトナムに来て1年以上経ったと思うと早いものです。

改めて思い返してみると、日本にいる時のベトナムの捉え方ってすごく断片的だったなあと思います。
経済発展してる!フォー?ベトナム戦争?技能実習生?みたいな。
日本人からするとこの国は観光地として人気もあり、知名度もあるがゆえに
何かすごく断片的に「理解した気になっていた」と思うのです。
寧ろ日本に馴染みのないボツワナとかレソトとか(例えば)の方が、もっと腰を据えて調べるような気がして。

この国と日本の結びつきというのは想像以上にすごく深いんだなあという所です。
というのは、日本に何かしらの形で関わっているベトナム人がすごく多い。
ハノイにリンラン通りという、日本人街的なところがあるのですが、
そこで働いているベトナム人は皆、基本的に日本語を話します。
で「どこで勉強したの?」って聞いたら「新潟!」とか「松戸!」とか。
リンランのおでん屋さんで働いている23歳のアルバイトの子が松戸に住んでたり、
定食屋さんの若女将さんが河堀口(天王寺!)で6年住んでたりしたのを聞いた時には流石に笑いました。

勿論ベトナム人皆が日本語を話せる、みたいなことではなく
日本人街というごく小さなコミュニティの中に自分が身を置いているが故に、
そう感じるところもあろうと思いますが。
ただ同じASEANでもマレーシアとか、タイに同じような日本帰り現地人コミュニティはないし、
もうちょっと近い中国とか、韓国にも、多分ない。
日本に縁がある国民が多いという意味ではこの国はすごく稀有な存在というか、
世界的にも珍しい国だと強く感じます。
逆に言えば池袋のあたりにベトナム街があって、そこで働いている日本人が
皆ベトナム語を流暢に話す
、みたいなことだと思います。
ないよね、そんなの。

日本に旅行で来たことがある人なんて数多といるわけですが、
何だろう、こっちの人の口から普通に松戸!とか河堀口!みたいな超ローカルな
名前が出てくる所がすごく面白いなあという感じです。
逆に言えば日本に帰っても、実は身の回りにベトナムの人がたくさんいるっていうことなんだろうなあと思います

昨年はちょうど日越国交樹立50年の節目でした。
ありがたい事に、ベトナムの人々にとってもまた日本のプレゼンスは高いのだろうと思います。
バイクはホンダ・ヤマハだし、日本のアニメも非常に人気あるし。
最近でこそ車にスマホに韓国勢の進出が著しいですが、
先人たちの積み上げというか、日本に対する印象は総じて良いんじゃないかな。

お互い好き合ってる恋人みたい、とでも言うのか。
こういうのって貴重な国家関係だろうなあ、と1年住んでみて感じます。
こうしてお互いに活発な人の往来があるのだから、例えば日本とベトナムの間で
もっと積極的に人的交流・文化交流があったらいいのにって思います。

そしてこの国の事をもっと深く知りたいとも思います。
1年経ってまだ、自分の中でこの国に対する思い入れは変わらず。
もう少しで日本に帰る身上ですが、1年住んで終わり、ではなく、
もっと深く入り込みたい、と素直に思わせる国なのでした。
私は恵まれてますね。

ちなみにハノイにはこんな大学もあります。
ベトナム国家大学という由緒正しい国立大学に、日本とベトナムが共同で設立した大学で、
その名も「日越大学」。日・越双方の大学がカリキュラムを共同で作っているという。

これだけ人を夢中にさせてくれる国と人というのは大事にしなきゃなあと思ったりする次第です。


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