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スリランカ旅行記【前編】

もう去年の話になりますが3月に約2週間のお休みを頂きスリランカへ行ってきました。
帰国後すぐに記事を書き始めていたのに気づけば下書きに入ったまま1年半も経ってしまいました・・・。
そのため最新情報ではありませんが、せっかくなんで仕上げました。
興味のある方のお役に立てれば幸いです。

2023年一番に行ってみたいと思っていた国がスリランカ。
今は日本でもスリランカ人気が急激に上がってきていますが当時周りの反応で一番多かったのは
「なんでスリランカ??」「なにがあるの??」というものでした。

確かにみんなが思う海外旅行といえばで思いつく場所のトップには上がってきませんが実際に行けば納得で、聞けば世界的にもとても人気の旅行先なのだそう。
特にヨーロピアン観光客が多いような印象でした。

そしてわたしにとってもスリランカの文化・宗教・食べ物・自然はとても魅力的で、この目で見て体験してみたかったのです。
前編は予備知識編でスリランカという国について、後半はちょっと独特なわたしの旅行記を書いていきます。
旅先の文化や歴史などを知ると興味や理解が深まり、多角的に旅を楽しめると思っています。
ちょっとでもピンときたらどうぞ見てってください。


■スリランカってどんなところ?

場所はインドのすぐ南東にある島国。
直行便なら日本から9時間〜10時間くらい。
時間と体力と好奇心があれば乗り継ぎやLCCを利用すると安く行けます。
大変だけど他の国へ寄り道もできると思えば楽しいかな。

気候は基本暑くて冬はありませんが乾季と雨季があります。
国土が北海道よりちょっと小さいくらいの広さなのでエリアによってベストシーズンの時期が異なります。
ライトダウンが必要な寒い地域や時間帯もあります。
「観光目的なら」先に行先の気候は調べておいた方がよいでしょう。

なぜ今「観光目的なら」と書いたかというと他にも特色があるからです。
スリランカは世界の三大伝統医学のひとつであるアーユルヴェーダが盛んで、このアーユルヴェーダを受けるためだけの療養目的でスリランカを訪れる人もとても多いのです。
アーユルヴェーダについては後にもう少し詳しく書いていきます。



スリランカのことを何も知らない時はインドから近いし、だいたい一緒なのかなと思っていましたが実際は全く似て非なるものでした。
ヨガとピラティスくらい違います。
まず宗教から違っていて宗教で文化的な特徴は大きく変わるように思います。
インドはヒンドゥー教が8割を占めますがスリランカは仏教が7割。
今回いくつかの仏教寺院を見て廻りましたが街中のいたるところにピカピカにデコられた仏陀がいます。

空港にいる仏陀


■スリランカ国民性

スリランカはとても親日国です。
日本語を勉強している人や実際日本に行ったこともあるというスリランカ人とたくさん出逢いました。
スリランカで起こった津波被害や高速道路などインフラ関係に日本はたくさん支援をしているようです。
恥ずかしながらスリランカ人教えてもらうまで知りませんでした。

そしてとても穏やかで親切な人が多い。
電車で席を譲ってくれたり行き先を訊いて行きやすい方法や乗り場を教えてくれたりスリランカのことを話してくれたり。
親切な人の数珠繋ぎでいい旅をさせてもらうことができました。

とはいえ残念ながら親切なフリをして観光客を騙そうとする人もいます。
荷物を盗られそうもなったし、騙そうとしたりぼったくろうとしてきたり、完全に自分の不注意なのですがお金を盗られもしました。
それでもそんな時に親切に助けてくれたのも地元の人たちでした。
お金を盗られた時はとても悲しい気持ちになり、その後に乗ったトゥクトゥクドライバーにグチったら

「残念だけどそれは仕方ないんだよ。
スリランカはつい最近まで経済が本当に大変だった。
だからと言って人を騙してまでお金を取ろうとするかどうかは人間性の問題だけれど、僕たちはみんなが観光に来てくれることを歓迎しているし経済がうまく回れば騙す人も少なくなると思う。」

そう言われ、もちろんスリランカの経済破綻のニュースは知っていたので
わたしは心を歪ませた貧困に応援の気持ちをドネーションしたのだと思うようにしました。

これは国は関係ないことですが、声をかけてくれる人が純粋な親切なのかビジネスなのか騙そうとしているか、それを最初の会話で見極めることはできません。
ただ、話していて頼んでない場所へ連れて行こうとしたりいきなり乗り物に乗せようとする人は要注意です。
ビジネスの場合は最後にチップを求められますがチップ文化なのでそれはサービスの対価として割り切って払います。
感動するもてなしを受けた時は多く払いました。


■スリランカの言語・民族

スリランカは観光が大きな産業の国なので第二言語としてたいてい英語が通じます。
ただこれはわたしが行った先で感じたことで事実かはわかりませんが英語が話せるのは都市部の人や、ある程度裕福な男性か若者で田舎の女性や子どもは英語どころか文字も読めない人もいそうでした。
(後で調べた文献には識字率はかなり上がっているとありました。)
実際わたしたちにいろいろ教えてくれたり手助けするために声をかけてくれたのは身なりのいい男性ばかりでしたし、都会ではトゥクトゥクの客引きがグイグイ来ますが田舎だと英語が話せないおじさんからはちょっと嫌がられます。
田舎の女性とはゼスチャーでコミュニケーションを取りました。
列車の中でしけしけのお菓子をもらいました。
とてももてなされていると感じました。
わたしは日本に遊びに来てくれた外国人をこんなに歓迎したり親切にしたことがあっただろうか、と考えさせられました。


■目的別スリランカの旅行プラン

どの旅もそうですがスリランカも目的によって過ごし方が大きく変わります。
「スリランカって何があるん?」とよく訊かれますが大きな特色があります。
ここではざっくりと3つの目的と過ごし方を紹介します。

ひとつはサーフィン。
わたしはサーフィン未経験なので知らなかったのですが、スリランカ南西海岸にヒッカドゥワという世界中からサーファーが集まる人気スポットがあります。

わたしも立ち寄りましたが海岸にはサーフボードがズラーッと並んでいて波も確かに白波というか高さのある丸い波が立っていて、優雅に海水浴するにはちょっとハードです。
小さい石やらデカいウミガメも打ち上げられてくるのでぶつかったらケガしちゃう。
それでもビーチは多くの観光客でとても賑わっていてステキな場所でした。


もうひとつは先ほどチラっと述べたアーユルヴェーダ。
スリランカは世界の三大伝統医学のひとつであるアーユルヴェーダが盛んで、このアーユルヴェーダを受けるためだけの療養目的でスリランカを訪れる人もとても多いのです。
日本ではマッサージやリラクゼーションのイメージが強いですがインドやスリランカではアーユルヴェーダも西洋医学と同じ医療であり、西洋の現代的な医学が受けられる病院と並んでアーユルヴェーダ病院が存在し、アーユルヴェーダ医師も国家資格です。

2週間~数か月アーユルヴェーダの療養施設に滞在し、脈診や問診をして体質に合った食事、生活習慣、トリートメントをしてもらったりして療養します。

地元の人も誰もが受けられる外来のある病院もあれば、伝統的な隠れ家っぽい施設やちょっと都会的でオシャレな開業医の施設だったり、大手製薬会社も大きなアーユルヴェーダの施設を作っていて、療養しながらアクティビティや観光も楽しめるような観光客向けのラグジュアリーなプランもあります。

ここではありませんがわたしもこの旅でアーユルヴェーダを体験してきたので後編で紹介します。


そして3つ目はザックリですが観光。
スリランカは観光が大きな産業のひとつなので海も山も、都会を楽しみたい派も自然を満喫したい派もローカルからラグジュアリーまで様々なニーズにマッチする観光スポットがたくさんあります。
世界的に有名な建築家ジェフリー・バワがスリランカ出身で、彼の素晴らしい建築もあちこちにあり、わたしもこの旅ですっかりバワ建築のファンになりあちこち巡りました。

バワ建築のホテル

日本とはまたちょっとテイストの違った見ごたえある寺院もたくさんあって1度ではとても味わいきれません。

山奥の洞窟の中にある寺院


ここまで読んでくださった方はきっと少なからずスリランカに興味を持ってい頂けたと思います。
後編では実際わたしが行った場所ルート、体験したことを書いていきます。
大まかなことだけ決めつつ、ほぼ現地で予定や行先を決める行き当たりばったりな旅でしたがとてもスリリングで楽しかったです。





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