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スリランカ旅行記【中編】

去年の3月にスリランカへ行った時の話。
前編ではスリランカという国やその魅力について書いています。

ここからは実際どこで何をしてきたのかを書いていきます。
あまり予定をガッチリ決めず行き当たりばったりの旅だったので参考になりませんが旅には十人十色の楽しみ方があるので旅のプランの参考にするのもよし、ただ読んで楽しんでもらえるだけでもうれしいです◎

■スリランカまでの行き方と旅のルート

直行便が成田から出ています。
だいたい9時間くらい。
移動時間はできるだけ短くシンプルがいいという人は直行便が便利です。

時間はかかっても移動費を少しでも抑えたいならLCCなどの乗り継ぎをすると節約できます。
それぞれにメリットデメリットはあるので何に重きを置くかの価値観で選ぶことになります。

ちなみにわたしの場合は当時チケットが高い時期だったので交通費をなるべく抑えつつ2週間の休みの間でいろんな国を回りながらスリランカに辿り着けたらいいなということで、かなりクレイジーなルートで行き帰りしました。

【往路】
大阪(KIX)→ベトナム(SGN)→マレーシア(KUL)→スリランカ(CMB)

【復路】
スリランカ(CMB)→マレーシア(KUL)→台湾(TPE)→大阪(KIX)


目的地まで片道30時間以上かけて乗り継ぎしまくっています。
トランジットの時間が長いルートを選んですべての国に入国し、観光しました。

アラフォーの女子旅とは思えない、なかなかハードな移動。
そしてほとんどのフライトが遅延したり飛行機が不調でなかなか乗れなかったりして予定が変わることも多かったし、とにかく気力・体力を要するので全くオススメしません。
けれどわたしにとっては1度の旅行で4か国を見て回れた満足感があるし、今ではきっともう2度とできないいい思い出です。


■サーファーが集まる街ヒッカドゥワ

まずここで今回の当初の旅のルートを地図でご説明しておきます。
スリランカには10日間滞在しました。

緑の旗印が空港で首都コロンボ近辺。
そして矢印の順に進んでいます。
まずはスリランカ南西海岸のヒッカドゥワへ。
前編で書いたようにサーフィンが盛んなところです。
わたしはサーフィン未経験者なのでビーチでのんびりしながら観光地を巡ろうと思って行きました。
小さい子どもを連れたファミリーも多かったです。

ヒッカドゥワまではコロンボから列車で2時間くらい。
列車移動は時間がかかりますがドアも窓も全開で海岸沿いを走る景色が素晴らしく観光客にも人気です。
わたしもこの列車に乗ることが楽しみのひとつでした。

特等席

けれど1時間以上の遅延は当たり前、時刻表なんてあってないようなもんだしギリギリで出発ホームが変更されたりもするし窓から唾飛んでくるし盗難も普通に狙われるのでそういう心配をしたくない人や移動時間を短縮したい人はタクシーが断然早いし安心です。

ヒッカドゥワは観光客が多いからか外国人向けのレストランが多く、ステーキ屋さんとかBBQやイタリアンなどでローカル料理が少なかったのですが泊まった宿は朝食にスリランカ料理を出してくれてとても嬉しかったです。

スリランカは紅茶が有名

初日は宿のオーナーに近所のおすすめを訊いて海岸沿いを歩き、ビーチでウミガメを見てきました。
おじさんが浜までウミガメを呼び寄せていて、わたしたちの近くまで来たらチップを要求されました。笑

このデカさの亀が強めの波と一緒に流れてくる
当たれば骨折必至


帰りはメインストリートを歩いて土産物屋さんを見たりスーパーでビールやおつまみを買って帰り、宿のプールで泳いだり部屋でくつろいで過ごしました。

ナイトプール映えてた

■トゥクトゥクガイドとゴール周遊

次の日は朝早くからヒッカドゥワから列車で少し南下したところにあるゴールという世界遺産の要塞都市へ向かいました。
有名な観光地です。
駅で当たり前に時刻表通りに来ない列車を待っていると、知らないおじさんが話しかけてきてスリランカについていろいろ教えてくれました。

前のおじさん

おじさんとはゴールまで一緒で、駅を出ると「ゴールなんてすぐ見て回れるから周辺をガイドしてもらうとといい。このドライバーは公式のちゃんとしたガイドだから大丈夫」とトゥクトゥクを拾ってドライバーにわたしたちのことを説明し始め、金額交渉もしてくれています。

どうしよう・・・と迷いましたが他に決まった予定もなかったので思い切って1日ガイドをお願いすることに。
そしてなんとこのドライバーがとても素晴らしかったー

トゥクトゥクドライバーの多くは観光ガイドもしていて一応、観光ルートやお土産屋さんなど立ち寄るルートはあるけれど押し付けがましいところが全くなくて行きたくないところはスキップしてもらえたし、コースにはないけど個人的に行きたい場所や日本とはかなり事情の異なるトイレや冷たい水の置いてあるお店(地元価格)に立ち寄ってもらったりなど、こちらのリクエストをかなり聞いてもらえました。

優秀なガイドは外から来た人がどんなものを珍しがったり喜ぶかをよくわかっているなーと思うのですが彼もまさにそんなガイドで、フォトスポットを教えてくれたりトゥクトゥクを途中で止めて日本では見られない花を摘んできてくれたり地元の暮らしのことなど色々話しながらの移動はとても楽しかったです。

当初の目的であるゴールの要塞都市へも行きましたが確かに1日かけて見て回るようなところではなかったので彼に1日ガイドをお願いして本当によかったです。
最後にチップも多くお渡しして彼にも喜んでもらえました。

親切の数珠繋ぎで進んでいった行き当たりばったりの旅でしたがとても充実しました。
ただトゥクトゥクドライバーにも当たり外れがあるのも事実。
わたしたちは本当に運がよかったと思います。

■丸1日かけて命も賭けたクレイジーな大移動!

次の目的地は地図の真ん中あたりにあるカンダラマへ。
見ての通りどえらい大移動です。
前夜に宿のオーナーから「めちゃ遠いけどどうやって行くつもり?」と心配気に訊かれ、当初のルートを伝えると「それはクレイジーだ!」とのことでもうちょっとマシな行き方を調べてくれました。

タクシーなら半分くらいの時間で行けるので絶対マネしないで

その「マシなルート」というのがヒッカドゥワからクルネガラまで4時間列車に乗り、そこから北東のダンブッラまでバスで2時間。
更に目的地のホテルまでは交通機関はなく車で20分くらい。
もちろん乗り継ぎはすんなりいきません。

・・・クレイジーや!!

今思えば本当にすごい経験をしました。
列車に4時間揺られクルネガラに着くとバスターミナルへ向かい、英語もほぼ通じないので「ダンブッラ!ダンブッラ!!」と行きたい場所を連呼すると「こっちだ!これに乗れ!」と言われるままバスに乗車。 

爆音と推しの神様でデコられたバス

エアコンなし、窓もドアも全開、乗車率300%のバスが今にも横転しそうなスピードで2時間爆走。
さすがにこの時はこのまま事故ったら間違いなく死ぬな、と命の危険を感じました。

命からがらダンブッラに到着し、ここからホテルまで車を拾わなければならないのですがタクシーは見当たらずトゥクトゥクを探すことに。
クルネガラでもそうでしたが都市部ではあんなにグイグイ客引きしてくるトゥクトゥクドライバーが英語が通じないからか、ここではわたしたちを乗せたがりません。
3~4人のドライバーがしばらく話し合っていると奥から英語が話せる若いドライバーが押し出されてきました。

値段交渉をする時、距離感がわからなかったわたしたちはそれが妥当な金額だと思っていましたが実はかなり安い金額を提示していました。
「それでは安すぎる」「この金額で行ってくれないなら別を探す」
しばらくそんな押し問答があって結局「わかった行くよ」とドライバーが折れてくれました。
ホントよく引き受けてくれたと思います・・・。



たくさん読むのも疲れてしまうと思うので今回はここまで。
長いのにお読みくださりありがとうございます。
ホントは前後編で終わる予定だったのにどえらいボリュームになってしまいました。

次回はようやく大移動からの目的地到着!ヘリタンス滞在編です。
次はもうちょっと役立ちそうな情報も書いていきますね、たぶん。


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