禁酒2か月と24日目 心療内科へ行った。

最後の投稿から3週間も開いてしまった。
ここ最近結構忙しくてなかなか投稿できずにいた。

昨日心療内科を受診した。
産業医の先生に紹介してもらったところで、なかなか土日は時間が取れず
初診まで2か月以上かかってしまった。

紹介状には僕が冒してしまったことが事細かに記されている。
待合室にいる間はとにかく不安だった。
拘留されている間は”犯罪者”と一括りにして扱われる。
留置課の方々はみな優しかったが、検事さんや刑事課の方々はかなり冷たかった。あんな事をしでかしたのだから当たり前と頭では分かっていても、
自分が築き上げてきた23年間が全て否定されたようでかなり辛く、そして悔しかった。

僕のことを知らず、紹介状に記載されてある文面だけ読めばきっと大悪党に映るだろう。無理もない。
また人間として扱っていただけないんじゃないか、そう思いながら恐る恐る診察室のドアを開けた。
『今日は来てくれてありがとうね、』
診察室の椅子に座ると初老の男性が優しく微笑みながら言った。

診察が始まると事件の一部始終と僕の経歴について聞かれた。
雰囲気こそ全く違ったが内容は検事調べと同じだったので当時の映像が何度もフラッシュバックした。
同時に自分を殺してやりたくなった。

『話してくれてありがとう。辛かったね。よくここまで禁酒してくれました。』
初めて禁酒を褒められた。
どうやら僕と同じようにお酒で問題を起こし禁酒を決意する人が一定数受診するそうだが、大半が途中で断念してしまうらしい。

ある営業マンは禁酒を決意したものの、出勤中にホームレスがカップ酒を駅のホームで飲んでいるのを目撃して我慢できなくなり近くのコンビニで酒を買い込んでそのまま帰宅。帰宅後も酒を飲み続け無断欠勤により懲戒免職処分をされたらしい。

アルコールの依存性はそれだけ高い。
僕がどうして今も酒を飲まずにいられるのか、そして今後も断酒し続けられるかが不安だと伝えると、担当医さんは2つの解決策を提示してくださった。
1つ目はAA(アルカホリック・アノニマス)に参加することだった。
断酒をしている人の集会で、参加者は自分が断酒をするに至った経緯や現状を報告し合う。大学で心理学を専攻していたので存在は知っていたがまさか地元にもあるとは知らなかった。
2つ目は薬剤による治療。
レグテクトというアルコール依存症の治療薬があるらしい。
肝臓の働きを意図的に弱めることで、酔う前に吐き気が来るようになる。
強制的にお酒に弱くなる薬だそうだ。
知らなかった。
いつまで禁酒が続くかとにかく不安だ。
社会人をしていると至るところから飲みの誘いが来る。
『一杯も飲めないの!?』
一杯目からウーロン茶を頼むと必ずそう聞かれる。
この薬があれば、もし飲まされても吐き気にのたうち回っている様を見せれば次回以降飲まされることもないだろう。

水曜日に産業医の先生と人事の方と面談をして今回の診察結果の報告を行う。
薬で解決するという方針を述べようと思う。



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