見出し画像

~職場復帰と体力の関係~

退院してまず意識されるのは、やはり仕事のことである。

様々な考え方はあると思うが、人が生きていく上で『仕事』はなかなか切っても切れないものであるというのが、多くの人の中にあるのではないかと考えている。

SNS上で目にするのは、病気になって仕事を離職せざるを得ない人や、病気によって復職がなかなか叶わない人、自分の意志で独立した人…と様々である。

私は会社の厚意によって在籍を何とかさせてもらっている立場ではあるのだが、改めて現在の就業環境について簡単であるがまとめておこうと思う。


▼ 人は「意識」すると疲れる

4月の退院を経て、私は一時的ではあるが仕事に復帰した。もちろんフルタイムで働くことは出来ないし、会社からは「絶対に無理をしないように」という言付けの下、少しずつ仕事をこなしていた。

だが、そのつもりではあったのだが実際に働いてみると、作業内容や作業時間に関わらずとんでもなく体がダメージを受けているということを改めて思い知った。

ある程度慣れた作業であればあまり意識をせずに仕事が本来出来るはずなのであるが、日々『無理をしないように出来る限り短い時間で』と言った余計な意識を費やすことによって、普段の2倍から3倍程度の疲労感を感じていた。

例えるなら新入社員が大したことしていないのに、入社後しばらくは日々どっと疲れる感覚とでも言おうか…。自分自身の体力の無さも改めて実感することになるが、それ以上にこの余計な意識を様々なところに働かせなければいけないことはしばらくの間大きなストレスとなった。

▼ 今の自分は「無意識」で働いていない

本調子で働けていないのは、やはりこの無意識の領域外で働かざるをえないというところに尽きると思う。今、私はどんな仕事も基本的に「意識をして働き過ぎない様に」と注意している状態である。

仕事に関して通常運転は、ONとOFFを分けることをあまり意識していない私にとって、時間であったり内容であったり普段気にしないことを気にしながら働くことは結果的に自分の首を絞めている様にどうしても感じてしまう。

「意識」と「無意識」を改めて考察する機会となったのだが、意識して仕事をするとミスは減るのかもしれないが、異様なほど体力を使う。

ある程度日常業務に慣れれば無意識の領域に任せてしまうことの方が、私は明らかに効率が良いと思う。

小さなミスは後でやり直せばいいととりあえず仕事を進めるやり方を『正』とする私にとって、石橋を叩き続けるような働き方はまさにストレスを感じさせることになるのだとひしひしと感じた。

仕事の内容や仕事の時間ではなく、まさかこういったところで躓くとは正直思っていなかった。

▼ 願いは『自分のリズムで働きたい』になる

仕事の内容や労働時間、さらにはオンラインを用いるといった就業の場所、出張の有無…。こういったところの方が就業のストレスのポイントになると思われがちであるが、前述の通り私の結論としては『自分のリズムとして働けているかどうか』の方が、疲労やストレスの原因となると感じている。

マラソンを他人のペースで走るのか自分のペースで走るのか…これは大きな違いになるであろうことはイメージ頂けるかと思うが、まさにそういった調子である。

仕事内容や労働時間で管理される方が理に適っているし、管理もしやすいのであろうが、私にとっては「ある程度自由に自分のペースで仕事が出来る方が最優先されたい」というのが現状の結論である。

▼ とりあえず元に戻してみる

6月から会社の指示も有り、フルタイム勤務に戻ることとなった。

現在の会社に転職をして、入社をして4年。そのうちの大半を入院して過ごし、会社の厚意もあって在籍させて頂いている。

ただ、一方でほかの社員からどのように見られているかというところも社長含め役員からの声も有り、とりあえず「出来る限り他の人と同じ様な形で就業してみよう」という結論となった。

私は至極当然であり、出来る限りのことをしたいと思うのであるが、医師を含めた外野からは「不可能であろう」「無理をするな」と言う声も聞こえてくる。

どちらにしても、私の状態はどうなるか分からない。手探りの中を進めていくしかない。

再発を繰り返してある程度開き直りが出来ているからこそなのかもしれないが、「先のことを考え過ぎずに挑戦していきたい」と思うのが今の気持ちである。

▼ さいごに

少しずつながら社会復帰を出来ている実感を感じるとともに、体力的な問題や様々な調整事項の発生に日々対応をしている。

普通であることが、どれほどの幸せかを改めて感じる…。

仕事面に関しては、私は大変恵まれていることを噛みしめつつこれからも善処していきたいと思う。

継続しているブログは、私の普段の仕事に活かすことを主として作成しているので何かの参考になれば幸いである。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?