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悪性リンパ腫の闘病生活の記し⑥

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私の闘病記の第六弾です。
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#病気

〜『今』は『過去』と『未来』を繋ぐだけなのか?〜

前回の記事から1週間後に、帯状疱疹含めて体調の報告に病院に行く。 投薬の甲斐もあり、比較的穏やかな体調のもと病院での診察を受ける。結果としては予想通り『悪くない結果』という判断がされ、毎週通っていた病院が2週間に一度に変更される。 より良い形に向かっている…風に見えなくもないが、実際の自分の身体を自分の判断で検証してみると、心配事も多少は残るものである。 …私の身体はどうなるのであろうか。 ▼ 現状について簡単に悪性リンパ腫の再発については、過去にも記載している通りで

~私の人生をどう見ようか?~

体調が上向かず、どこか停滞した生活を続けている。そんな中で病院からは毎週の診察と体調の変化があった際には報告することを義務づけられている。 どこからどこまでを報告しなければいけないのか正直分からないのであるが、この辺の線引きは水掛け論になるので黙って従っておいた方が得だということを三年間の入院の経験から学んでいる。 そんな中で腰に水泡のようなものを見つける。多少ピリピリした感じと昨年度の経験から帯状疱疹ではないかと予想をつける。 それで終わってしまえばまぁそれはそれであ

~再発後の診療と現状~

悪性リンパ腫の再発から少々経過した現在行われているのは、免疫抑制剤の停止のみである。 弟から貰った免疫の活動を抑えるのではなく、再発した私のリンパ腫の攻撃を促している最中である。 感覚としては抗がん剤とは違い、即効性が認められているような感じがしない。病巣となっている皮膚腫瘤は多少色合いの変化を見せたような気がするが、大きさや膨らみといったところに現在のところ大きな変わりはない。 直すつもりでいることは諦めていないが、これだけさまざまな手を打ってきて再び顔を出した癌細胞

~3度目の再発を受けて~

再発を迎えた今の感情は、正直なところ怖いくらいに淡々としている。 …なんだろうか? もっと感情的になったり、絶望したり、悲観したりとそんな感覚が大きいのではないかと思っていたが、気持ちが悪いほど達観している。 一番感情が辛かったのは、どうやら1度目の再発の時であると記憶している。それが場数をこなすにつれて、自分の病気のしぶとさから一種の『慣れ』の様なものを自分の中に確立させてしまったのだろう。 「辛い」「悲しい」といった感情は必ずあるはずなのに、今の自分に探しても見当

~移植と昏睡⑤~

前回の続きになります。 ▼ 現在の体調リハビリや投薬のおかげで、現在はある程度人並みの生活が送れていると感じています。 もちろんベッドで寝ている時間はとてつもなく長いですが、それ以外は比較的問題ないと言ってもいいんではないでしょうか。 副作用として腹痛や吐き気などといった細やかな症状が起きることは時々ありますが、病院の中にいるのである程度即時に薬で対処できるというのが「退院していない」僅かながら有益なポイントかと思われます。 ▼ 食事一番困っているのは食事です。病院食

~移植と昏睡④~

前回の続きになります。 私が昏睡していた数週間については、あまり情報が正直ありませんでした。 私が知りたがろうとしなかったというのもありますし、ICU担当の看護師と病棟担当の看護師が違うというところもあったのかもしれません。 「医師に聞けばいい」と思われるかもしれませんが、医師の方と接するのは 回診の時のみであまり深い話をすることができなかったという事実もあります。 ただ、自分がリハビリや 食事など退院に向けて努力をしていく中で、どうしても気になったのは『昏睡時の私と

悪性リンパ腫

ストレートなタイトルにしたのは、私が足掛け3年ほど悪性リンパ腫との付き合いの中で感じたことをそのまま記載していきたいと感じたからである。 ▼ 私の悪性リンパ腫悪性リンパ腫が私に分かったったのは2020年の6月、現在このNoteを書いているのが2023年の5月。 投稿はだいぶ遅れて7月。 悪性リンパ腫によって痛みや苦しみを感じたかどうかと考えると、私は悪性リンパ腫で痛みや苦しみを直接的に感じたことはないと思う。 もちろん悪性リンパ腫が痛みを伴わないと言っているわけではな