~再発後の診療と現状~
悪性リンパ腫の再発から少々経過した現在行われているのは、免疫抑制剤の停止のみである。
弟から貰った免疫の活動を抑えるのではなく、再発した私のリンパ腫の攻撃を促している最中である。
感覚としては抗がん剤とは違い、即効性が認められているような感じがしない。病巣となっている皮膚腫瘤は多少色合いの変化を見せたような気がするが、大きさや膨らみといったところに現在のところ大きな変わりはない。
直すつもりでいることは諦めていないが、これだけさまざまな手を打ってきて再び顔を出した癌細胞であることから、絶対的な期待を持って今を生きていないことは改めてここに書いておこうと思う。
▼ 副作用について
免疫抑制剤を服用することについては、一言で言うと免疫の暴走を止めることになる。
今の私の免疫は私の身体自体を異物として判断しているので、身体に対して様々な攻撃を行う。
以前副作用で集中治療室に入った時の状態も、免疫の暴走によるものである。軽度なものであれば皮膚にかゆみや湿疹が出るなどから始まり、粘膜障害や腹痛など様々な症状が現れる。
重篤なものになると命に関わることも当然あるが、このようにNoteを何とか書いているわけで、今の時点では私の身体が動いている証明となる。
▼ 現状について
今の私の感覚では、そこまでの副作用は起きていない。
毎週病院に行き、経過を報告して必要な薬を飲んで必要な対応をするというのを継続しているところである。
顔面を主としたかゆみや湿疹が広がってきていることや、吐き気に腹痛といったものは日に日に増えているが、ある程度その辺りは覚悟して治療しているつもりなのでそこまで気になるものではない。
副作用が起きているということは、ポジティブに考えれば免疫機能がある程度動いているということである。免疫がリンパ腫攻撃してくれれば…と願うばかりである。
▼ 治療だけじゃない
SNSの中でよく感じるのが、血液がんの対象として『仕事を失う人』や『復職がなかなか叶わない人』が圧倒的に多いということである。
会社側からすると採用のリスクは確かに高く、遠慮したいと考えるのも自然なことなのかもしれない。
一方で長期的に病気と向き合う罹患者側からすると、会社を始めとした社会の支えはとても大きなものになる。
…いやそれが無いと生きることに絶望してしまう話でもある。
私は運良く会社で今日も仕事をさせてもらいながら治療をしている立場にあるが、同時に過去の自分が培ってきた知識や経験が今の自分を作っているとも感じている。
需要と供給の関係で必要とされている部分がかろうじてまだ私にはあると考えている。
…無論いつ「不要」だと言われても仕方ないという心づもりでいる。
ただ、そうならないように日々様々な情報を取り入れているし、必要に応じて発信を行っている。
正直、絶望している時間はない。命に限りがあるのだから与えられた時間を「いかに有意義に過ごすか」を考えなければならない…とまぁそれっぽいことを書いてみたが、何もしてないという状況は私から不安と絶望しか生み出さない。
頭を使うこと、文章を書くことというものがその不安と絶望を覆い隠してくれている。
…そんな気がしている。
▼ さいごに
会社側と話をしてきて、引き続き治療優先で業務にあたることを許可してもらった。
…本当に私は恵まれている。
動かない身体の代わりに、頭を使って貢献出来る様に今後も努めていく所存である。発信の手法や考え方など新しい部分にも取り組んでいくつもりである。
「意味があるかどうかは分からないことにどうせ死ぬのだから取り組むのは無駄」…とそんなことも頭をよぎったが、生かされた時間を無為に過ごすことがどうやら私の性分には合わないようだ。
この生活は変わらないだろう。
個人ブログも更新しましたので、よろしければ。
今回は『メンタル』のカテゴリーです。
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