パンのこぼれ話(シュトーレンの記憶)
パン屋を開店してから23年間、毎年この時期になると、休日を返上してシュトーレンを作っていました。
製造個数が大変多かったので材料を準備するだけで大変でした。レーズンは、ラム酒に漬けにしていましたが、ラム酒の香りで頭がクラクラになるほどでした。
シュトーレンに使うバターの使用量も多っかたので、バターが市場で不足していた年は大変苦労しました。
シュトーレンは、前日に仕込み、翌日に焼き上げていました。成型時は、焼き上がりが規格通りの大きさに焼きあがるようにサイズを計測し作業を進めました。
最終発酵も発酵状態を見ながら慎重にタイミングを見計らって焼成工程へ・・・。
焼き色を調整し、焼き込み具合を見ながら窯出し作業へ・・・。次工程は、すかさず溶かしたバターへ投入し、引き上げてシュトーレン全体にグラニュー糖をまぶします。その後は、ゆっくりとそしてじっくりと熟成さます。
粉糖で化粧をし、クリスマス用包材で飾り付けをして店頭にならびます。
シュトーレンを待っている、常連のお客さん、全国に向けてのお客さんを思うと大変緊張して作っていたと思います。時間も手間もかかり+αの仕事は本当にしんどかったと記憶しています。家内もこの時期になると毎年気が重いと言っていました。
正直、今は、自分たちだけ分のシュトーレン作りでホッとしています。
世界に一つ 自分のためのシュトーレン、゛ボールとヘラ゛だけで簡単にできるので一度挑戦してみて下さい !!
ちょっと知ると、ちょっと楽しい!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?