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てきとーにラーメンをつくったら絶賛されてしまった天才はわたしです。

家に泊まりにきていた友だちが帰るとき「今日はありがとう、昨日食べた焼肉もおいしかったけど、つくってくれたラーメン最高だったよ」とドアに手をかけながら言ってくれた。えっ、お店屋さんの焼肉が比較対象? なにそれうれしい。

こんにちは、こんばんは。くりたまきです。

天気もあまりよくなかったので、自宅で外出の予定もなしにして友人とふたり、こたつを囲みながらアニメを観ていた。「出かけるのもめんどいし、お昼ごはん、ラーメンつくるのでいい?」「いいよ」的な会話をして、わたしはラーメンづくりに取り掛かった。

一口ガスコンロしかない、ワンルーム。でも、わたしはすでにひとり暮らしのプロなので、いい感じで作業できるのだ。

まずは大きなお鍋いっぱいにお湯を沸かす。沸いたら、一旦避けておく。

お湯が冷めないうちに、急がなきゃ。次は、大事なスープ。おとといつくっておいた、長ねぎと豚こま肉の和風スープをアレンジする。ちなみに豚こま肉は、近所のひとに教えてもらったおいしい食肉卸のお店で買ってきたものだ。もともとは、長ねぎと豚こま肉をごま油で炒めて、昆布だしを足したスープだった。それを温めなおす。

ラーメンといえば、中華だよな。創味シャンタンをちょっぴり足す。味見。うん、麺を入れるには少し薄味かな。醤油をちょっと足す。個人的にはアクセントにブラックペッパーをしっかりめに効かせたいところだけど、友だちはあんまり辛いのは好きじゃないので、控えめに。味が決まったら火からおろして一旦別の場所へ。

まだお湯が熱々のお鍋をふたたび火にかけて、完全に沸騰してから『肉のハナマサ』で買ってきて余っていたプロ仕様の中華生麺を手でぎゅっと揉んでからお湯にバラバラと投入。菜箸で混ぜながら、電気ケトルで満杯のお湯を沸かすスイッチも入れる。

90秒したら、ざるに麺をあげる。この麺を、すばやく冷水でしめる。この麺を以前食べてわかったのだが、打ち粉が付いているせいかヌメるのだ。冷水でヌメリを落としてから、ざるの下にボウルを重ねて電気ケトルで沸かしたお湯をかける。

このひと手間が、出来を大きく左右するとわたしは学んでいるのだ。茹でるお湯の量を多くすればヌメらないかなと思ったが、大きなお鍋で茹でてもイマイチだったので、家でつくるならこの方法がいちばんだと現段階では考えている。

あったまった麺を湯切りしたらうつわ盛って、そこにスープをかける。どんぶりの真ん中に、ちょっと高さが出るように長ねぎと豚こま肉をトッピングしたら完成。ほんとうは、万能ねぎでも散らしたいところだけど、そんなものはないので、いいのだ。

「できたよ〜」

こたつにどんぶりを持っていくと、テレビを観てた友だちが歓声をあげてよろこんでくれた。実食。スープから麺を持ち上げて、ひと口すする。うん、我ながらけっこういいじゃん、おいしい。

「えっ、すごい! おいしい! くりってなんでもつくれるんだね!」

食べた友だちが隣で絶賛してくれる。いや、なんでもつくれるわけないじゃんか。ひとり暮らしのプロではあるけど、料理は素人だ。思わず突っ込んでしまった。なんちゃっててきとー料理が、いい感じにつくれるくらいのものだ。とはいえ、いつもひとりで食べてるものがよろこばれるのはうれしい。

そして冒頭の、彼女の帰り際のセリフ。わざわざ言ってくれたってことは、きっと多分いや確実に、それだけおいしかったと思ってくれたということで。

つまり、わたし天才なんじゃ?

次はもうちょっと仕込みをして、友だちを家に迎えたほうがいいんじゃないかと思っている、天才としては。そうは言いつつ、めんどくさいから、大したことはしないんだけどさ。

さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。