日向坂46メンバーとサカナクションの楽曲の"アダプト"チャレンジ
はしがき
上記リスペクト記事です。もはや言葉は不要でしょう。
この日からコソコソチマチマと作業しておりました。
そして私はサカナクションでチャレンジしております。
日向坂を太陽とするなら、サカナクションは月。あまりにも対極すぎて逆にいけるんじゃね?という無謀な挑戦です。山口一郎さんにも魚民(サカナクションファンのこと)にも怒られそうでビクビクしていますが。絶対こういうの好きくない。
怯えながらもまず基本方針を。
歌詞とサウンドから「歌ってほしい!」と感じたり、世界観がぴったりだと思った楽曲、場合によってはタイトルなり何なりをメンバーにあてがうこととしました。つまりお三方の良いところどりです。後出しは有利ですね。
ただ、サカナクションはとにかく世界観の解釈がむずい。私の知識量では断片的に捉えることしかできません。つまり、日向坂に当てはめるのはまさしくアダプト。この事実を免罪符とさせてください。
ということで、皆様のイメージとかけ離れていても、そこは各メンバーへの認識違いか解像度不足、ないしサカナクションの世界観の咀嚼不足ということでご容赦頂ければ幸いです。
加藤史帆 『Aoi』
『沈黙した恋人よ』の情景やペンライトカラーともマッチしていてビビッときました。実はメッセージ購読歴が最長なのです。そんな彼女へ、どれだけ経っても初心を忘れない姿勢へのリスペクトと、時折やってくる落ち込んだ時にこそ本能で踊って欲しいという祈りを込めて。
佐々木久美 『ナイトフィッシングイズグッド』
けやき坂を牽引し、日向坂をまとめ上げ、かつ自身の夢や目標も叶えている佐々木久美さん。メンバーの憧れの対象であることは今更言うまでもないでしょう。久美さんが頑張っているから頑張れる、なんてことも少なくないはず。この一節おける「この先」とはまさしく彼女自身で、僕は各メンバーではないか、そう感じました。まだまだお願いします。
佐々木美玲 『忘れられないの』
太陽のような人でありながら、実はリアリストな一面をもつ(と思っている)佐々木美玲さん。彼女にこう言われた日には、「忘れられない」という一見つらい事象すらポジティブに捉えられそうですし、実際に言ってくれそう。何よりも、そんな彼女が忘れられないはず。なんていう思いで選曲しました。個人的ベストアダプト候補。
高瀬愛奈 『シャンディガフ』
サカナクションが珍しく「愛」を歌詞に盛り込んだ随一に優しい楽曲は高瀬愛奈さんへ。昨年のツアーで感じた温かさと優しさに逆らうことはできませんでした。彼女に感じる抜け感を「レーズンみたいな甘さのだらしなさ」とリンクさせたことがポイント。決して悪い意味で使っているのではありません。そして、いつも私が最後に信じているのは他ならぬ彼女です。
高本彩花 『僕と花』
とあるドラマのタイアップ楽曲なのですが、それまではサカナクション自身がそういったアーティストへのカウンターパンチを食らわせる姿勢で楽曲制作をしていた背景があると前置きしておきます。つまりこの楽曲は新しい世界への挑戦であり、今の高本彩花さんと重なる部分があります。目=eye=愛らしいですし、決してタイトルから取っていませんよ。ええ。
東村芽衣 『アルデバラン』
といったそばから半分はタイトルで決めました。もう半分は日向坂46時間TV内での東村男前軍団の猫への洗脳ワールド「東村フレンドにゃーく」を見ていて、「ああ、人生ってこういう時間に救われるんやな」と思考を放棄した瞬間の感情と重にゃったことです。……あれ?
金村美玖 『モス』
酸いも甘いも嚙み分け、今や押しも押されぬエースとなった金村美玖さん。決して王道ではない、マイノリティな道を歩んできたからこその魅力、他者への理解、客観性(からくる通称承認欲求)がこの楽曲のメッセージとことごとく嚙み合っている気がします。あえてのライブ映像で。
河田陽菜 『なんてったって春』
これは音感で決めました。跳ねるような無邪気な感じが河田陽菜さんと合うなと。ルンルンで歌ってくれたら可愛いでしょうね。ピックアップはしていませんが、「歩き慣れた道 横目で見た赤いツツジの花 おもむろに揺れたんだ」という歌詞が郷愁を思わせるところも地元思いな彼女に充てた理由です。
小坂菜緒 『夜の踊り子』
5回目のひな誕祭の小坂菜緒さんの涙はこちらもグッとくるものがありました。休業に至るまでのこと、復帰してからのこと、そしてあの時の涙も、きっと今見せてくれているとびきりの笑顔の前借りだったのでしょうね。これからも幸せでいて欲しいです。
富田鈴花 『Klee』
取り上げた一節、詩という楽曲全体のテーマ、クレーの多彩さ、私の中では富田鈴花さんそのものです。サビで繰り出されるワードの「クレー」は、(休みを)くれーという意味がある、なんて裏話も。そんなちょっとしたひょうきんさも良い相性ではないでしょうか。ドライブにも合いますしね。
丹生明里 『years』
本来は失恋曲ですが、この楽曲は時代(years)とそれを経ても変わらないこと(恐らく音楽)を歌ったものとも考えられます。日向坂の時代は常にハッピーオーラとともにあったし、これから先もそうだと私は考えています。ということで、方々でハッピーオーラを大切にしていると語る丹生明里さんにこの楽曲を捧げます。
濱岸ひより 『プラトー』
独特の世界観を持ちながら、「東京ドームに立ちたい」といったこちらの胸を打つ明確で強いメッセージを打ち出す濱岸ひよりさんには、同じく意志の通ったこの楽曲を。今後一層の飛躍を期待せずにはいられないですし、きっとその夢は叶うはず。そうして言葉にすることの重要さを誰よりも示してくれるんじゃないかと思っています。
松田好花 『マッチとピーナッツ』
合いそうな楽曲もあった上で、これはタイトルで決めました。マッチは松田、ピーナッツはわくわくピーナッツです。楽曲全体として日向坂46・松田好花のANNX内のコーナー、「真夜中の松田さん」の浮遊感を個人的にはどことなく感じます。別れたカップルの男性目線の歌詞なので、「ナヨナヨしてんとちゃうで!」と怒られそう。謝罪案件です。
上村ひなの 『新宝島』
スーパーアイドル、未完の大器、大喜利少女、不思議ちゃん、もちまるこ。上村ひなのさんを構成する要素は様々であり、それぞれが融和的でも二項対立的でもあるという、ある種の揺らぎが魅力である彼女にはこの楽曲しか考えられませんでした。どこまでも連れて行って欲しいです。
髙橋未来虹 『目が明く藍色』
グループの新たな歴史をつくる集団、その先頭を任された高橋未来虹さん。当初の複雑な心境をも力に変え、現在進行形でグループの、そして自身の未来に虹をかけようとしています。そうしてひた走る彼女にはこの楽曲を。その時はもうそこまで差し迫っています。この続きの歌詞にも注目です。
森本茉莉 『月の椀』
メキメキと頭角を現し、すっかり愛されキャラとなった森本茉莉さん。この歌詞は、だからといって底抜けの明るさとも違う何とも形容しがたい彼女のパーソナリティに惹かれていく私の心境です。旅好きでもあるということで、自由律で有名な俳人である種田山頭火がモチーフなのもポイントです。
山口陽世 『陽炎』
ライブでのブチ上げナンバーです。煽り担当、そして実質の最大勢力疑惑もある山口家連れ込み隊の長である山口陽世さんにこれをがなり立てて欲しい、その一心で選曲しました。絶対かっこいい。「陽」の字が被っているのも何だかいいですよね。
石塚瑶季 『セントレイ』
私の中の石塚瑶季さんは努力の人。加齢とともに再認識し始めましたが、努力に勝る才能はありません。困難を乗り越えながらひとつひとつを積み重ねた先の新たな世界=1000(セン)、でもそれは最初の0(レイ)と繋がっている。ピックアップしていない歌詞の最後のフレーズの意味が、彼女が歌うとまた変わってくるに違いありません。
小西夏菜実 『アルクアラウンド』
内省と進歩を繰り返す小西夏菜実さんにあつらえ向きな楽曲です。とにかく歌ってほしい。よくお似合いだと思います。あちこちで彼女への思いは述べていますから、あえてこの辺りで。
清水理央 『さよならはエモーション』
今のこれでもかと溌剌としている(一周回って発光している)清水理央さんは、順風満帆なアイドル人生であれば存在しなかったかもしれません。もちろん苦労や困難を是としているわけではないし、元来素晴らしかったですよ。言いたいのは、それを乗りこなした上で光を見出したことの凄さです。そんな彼女には同様のメッセージ性を感じるこの楽曲を。
正源司陽子 『多分、風。』
日向坂46のファンにとっての”あの子”って、多分正源司陽子さんのことですよね。今回の試みを実行するにあたって、真っ先に決めたのがこのマッチアップです。というより、このために書き始めたまであります。
竹内希来里 『「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」』
竹内希来里さん、あくまで徐々にですが本質を掴めてきた感があります。めちゃくちゃカッコカワイイですね。同時に、どこまでいっても掴みきれない絶妙な距離感を保たれている気もします。そんな彼女っぽい歌詞だなあと思い選曲しました。もはやダンスミュージックにも手を出しているんじゃないかという疑念も込めています。
平尾帆夏 『黄色い車』
年長者でありつつも天真爛漫な、いい意味で普通の女の子、というのが平尾帆夏さんへの印象です。バラエティ面での活躍もめざましいですが、期待されていることに焦燥感を覚えすぎることなく、のびのびと過ごして欲しいと思いチョイスしました。
平岡海月 『ボイル』
これもかなりお気に入りのマッチアップ。ことばを扱うことに長けている平岡海月さんに是非とも歌ってもらいたい、非常に詩的な楽曲です。ラスサビで雰囲気とメッセージ性が一気に変わるのですが、そのあたりも要所で感情を爆発させる彼女に合っていそうな気がしています。
藤嶌果歩 『ネイティブダンサー』
期間差の問題はもちろんあれど、河田陽菜さんとは別ベクトルの郷愁、言うなれば強く恋焦がれているような思いを藤嶌果歩さんからは感じます。高校生で単身上京、そりゃ寂しくもありますよね。サカナクションも同じく北海道発のバンドゆえに、東京と北海道の対比を盛り込んだ楽曲が少なくない中、今を見据えているであろうこの楽曲にしました。
宮地すみれ 『『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』』
タイトルからクラシックを感じさせるサカナクション公認恋愛(失恋)ソングが似合うのは、宮地すみれさん以外にいないでしょう。得意の(というとよろしくないかも知れませんが)バトンと持ち前のキャラクターを活かして、この世界観を表現してみて欲しいなと思います。「全然大丈夫だよ~!(全力否定)」
山下葉留花 『新しい世界』
やはり私の中での山下葉留花さんは、ただ面白い人ではありません。あふれ出る人間味が、優しさが、温かさが、彼女の真に愛される要素だと思います。柔らかな雰囲気のこの楽曲にその面影を感じました。偶然か否か、社会人→アイドルへの転身がこの歌詞と重なります。
渡辺莉奈 『ティーンエイジ』
最後はタイトルと音感で。これからアイドルとしても一人間としても、様々葛藤しつつそこから脱するための大小の決意をしていくであろう渡辺莉奈さん。楽曲のほぼ半分を占める後半のインストは、決意からただ歩いている様をイメージしたそう。彼女の未来はきっと明るいので、叫ぶ声の方へ向きつつも、焦らずに自分を見つめて欲しいですね。
あとがき
以上です。ただ自分だけが楽しむ回でした。
それにしても正反対すぎて、中々に苦労しました。無謀でした。一方、だからこそ感じるそれぞれのらしさに、書き上げた今惚れ直したような気分です。
各アーティスト、フォーマットときっかけをくださった先達たち、そしてここまでお目通しくださったすべての方々に感謝申し上げます。
約2年の休止期間を経て、最近復活を果たしたサカナクション。ここから本当に面白いことになると思うので、ご興味ありましたらぜひ。
なんと来週7/10(水)に配信ライブもあるよ。諸々こんな感じです。よかったら。
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