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とある「障害者様」のツイートについて

 皆さんこんにちは。アンタレスです。
 前回の記事からそう間を開けずに更新ができて嬉しいです。
 というのも、先日見かけたとあるツイートに物申したかったので、こうしてnoteを書いている次第です。
 そのツイートを見てから結構日にちが経っているのですが、どうしても我慢ならなかったので。

 本題に入る前に、まず大前提から話しておきます。
 私は脚に障害があり、外出の時には杖が手放せない身体です。もちろん、色々不便なこともありますが、家族や友人、職場の仲間、そして、外出先で出会う名前も知らない親切な人の助けを借りながら、どうにか生活できています。

 そんな私が、ある日目にしたツイートがこちらになります。


流石にユーザー名は消してます。検索すればすぐに出るけど。


 ……はぁ???

 なんなんでしょうこの傲慢な文章は。
「慣れさせた」って……何様のつもりなんでしょうね。
 実は私、このツイートを読み始めた時は、「お店の人が気を回してくれたおかげで快適に過ごせました、ありがとうございます」的な文章が続くと思ってたんですよ。しかし、感謝のかの字も無かったですね。それどころか、まるで自分が偉大な先駆者であるような口ぶり。ふざけてんのか。

 コメントでも引用リツイートでもぼろくそに叩かれていましたが、ツイ主は批判意見を片っ端からブロックしており、なぜ叩かれているか全く理解していない様子。何ともおめでたい頭の持ち主なようで。

 コメントでも言われてたことなんですが、これ、お店側からすれば、「言っても聞かないモンスターカスタマーを刺激しないように何とか対処した」ってことなんですよ。いい迷惑だったと思います。
 それを謝罪も感謝もせずに、あろうことか、店のためになったと思い込んでるなんて、どんだけ図々しいんだか。

 確かに、車椅子で日常生活を送るのはとても大変だと思います。私は入院中に車椅子を使った経験があるのですが、移動できる場所が限られてくるのでかなり苦労しました。それを日常的に使わなければならないというのは、その苦労は計り知れないでしょう。
 私ですら、外食に行くときは店を予約し、なおかつ広めの席を確保してもらわないと食事すらままならないので、車椅子だと行ける店もさらに限られていて、それはとても悔しいことだと思います。

 だけど、それが無理を押し通していい理由にはならないでしょう。
 というか、「ありがとう」「ごめんなさい」すら言えんのか。幼稚園児でも言えるわそんなこと。
 なにか親切にしてもらったらお礼を言う、それは当たり前のことです。多分、ツイ主は親切にしてもらったという自覚がないんでしょうけど(ツイ主が「お礼は言った」というようなことを言っているという情報もありましたが、本当に感謝しているならこんな偉そうな物言いしないと思います)。

 障害者は差別されることも多いですが、周りの人に助けてもらう機会も、健常者より多いと思います。それなのに、こんな態度でいたら、健常者の人たちは、障害者に良い印象を持たないでしょう。それどころか、「車椅子様」「障害者様」と呼ばれ、差別が強まる可能性だってあります。
 実際、Twitterで「車椅子様」と検索すると、このツイート関連のツイートが山のように出てきます。

 もちろん、障害者が健常者にへこへこしながら生きていくべきだとは思いません。不当な差別や排除は絶対に許してはいけないことです。
 だけど、差別の原因を障害者が作っているようではいけない、という話なのです。

 健常者であろうが障害者であろうが、誰でも、できることとできないことがあり、皆がそれをわきまえる。そして、長所と短所を周りの人と補いあったり、譲歩したり、妥協点を探したりしながら生活していく……それが、本当に平等な社会なのではないでしょうか。

 まあつまり何が言いたいかというと。

 社会の一員として扱われたかったら、社会の一員らしい振る舞いをしろや。

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