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歌謡曲とは『共感する』音楽

自分はなんだかんだいってイングヴェイに衝撃受けて「速く弾かねばならない!」と思いこんだガキだったので歌詞とかどうでも良かった。
だからこそメロディに忠実になれたし、束縛もされなかった恩恵も受けた。

とにかく攻撃性のあるギターの音だけでCDを買った。ボーカルすらノイズ発生器のようにとらえた。

上京し、学校で理論と演奏技術を学ぶことになるが、自分も最初は新聞奨学生で働いていたが経営者が野球賭博の胴元やってるようなところで学校に行かせてもらえなかった。違約金を払って綾瀬を脱出し、高田馬場で音楽とアルコール漬けの生活を送ることになる。

それなりに治安も悪い時期だった。オウムやイラン人がうろついていたし、汚かった。ゴールデン街もTVに取り上げられるようになったけどあの当時は有名人からホームレスまで有象無象だったし今のキレイな新宿はびっくりする。

TVではいわゆる小室系やモーニング娘。、そして安室奈美恵や浜崎あゆみがちょろちょろしてきていた。
みんな同じようなコード進行に
「彼氏とうまくいかない」とか
「寂しい会いたい」とか
そしてそんな歌詞に周りの一般的な人は
「歌詞がめっちゃ共感できるー!」って言ってた。

自分はわからんかった。日本人は山下達郎と吉幾三で事足りると思っていたから。
そのうち田舎へ帰りそれなりの別れや苦悩を体験するようになると彼女が気になるようになる。

正直ソロは今でも聴いていない。
東京事変だけのファンである。
お行儀の良い音になりそうなことをすごく俗な匂いを巻きつけてネオンの輝く新宿のようで懐かしくなる。

ソロのほうが新宿を強調しているが、サブカル臭が強すぎる感じがしてむしろ「池袋じゃね?」と思った。新宿はオシャレで臭くて汚くて優しくて危ない街だったから。サラリーマンから人殺しまで。
ブランドバッグからいけない粉まで。

そして今は銀座を彩る歌姫になった。
彼女は『空気感を演出できる』稀有な存在なのだろう。きっと自分の居心地のいい街の景色を切り取ってゆくに違いない。

「神はお前を殺すために俺を産みおとした。
我こそが世界の破滅、我こそが絶望、
大地を朱に染める様を見るがよい!」

とかそんな歌詞にザクザクギターでヾ(*´∀`*)ノキャッキャしてたのが
椎名林檎でしんみりする。
歳を取るなぁ。

やっぱり最強はこの曲ですけど(´(ェ)`)

そしてやはりギターインストに戻っていくと(´(ェ)`)

投げ銭を旅費にして旅をしてレポートしたり、リクエストを受け付けて作曲をしたりしています。