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薬屋のひとりごと 小説解説 3巻

えっもう3月?怖いこわいこわいこわい……
全然痩せてないんだけどー!四半期終わるんだけどー!
夏間に合わなくない?
今日から食べるのやめますね(真顔)

さて3巻めも行きます。
面白ろさは加速するんだけど相関図は難しくなっていきます。
しかし読み返しても安定の面白さなのでマジで買ってよかった。

あ、ちなみに近況としては「ダンジョン飯」大人買いしました!

アニメでチルチャックにまんまと惚れまして、原作完結しているならとノータイム大人買い。いやあ。私もお金を持ったもんだ。つうか今年まじオタ活がえぐい。
近々こちらの感想も書きたいと思いますが、漫画の方は秀作といったところではないでしょうか?アニメは正直かなりクオリティ高いと思います。作画……。原作完結してるんだから一気に作れよな。マジでアニメって分割されんのだけがネックだよね。

ちなみにゲゲゲの謎のブルーレイ特典版が\20,000で私はもう札束をたたきつけたよ……。マジでオタクの足元みやがってえええ!!でも買うううう!!アマプラ最速配信らしいから見てない人は絶対見ろくれ!!!

それでは、本題の薬屋3巻まとめ

いきます。
ここまでくればアニメの内容より全然先なのですが、一応。

全力ネタバレ注意ですよ!

(自分用まとめなので4巻以降の内容も余裕でかきますよ!

①序話
読み返さないと意味不明な序話。これは壬氏様の夢でしょうね。ここでわかるのは壬氏は自分を皇帝の弟だと思っている点。つまり阿多妃は壬氏には真実を話していないということ。
実際は壬氏は阿多妃と現帝の長子にあたるため、皇帝の息子になります。
3巻に出てくる重要人物、安氏(皇太后)の伏線でもあります。安氏は皇帝の母。壬氏から見ると祖母。(しかし序話では母と認識されています。ややこしいよな~)
安氏と女帝(皇帝の祖母に当たる)は関係性が悪かったのがこの序話でわかる。父(先帝)は母(安氏)におびえており、母もまた父を憎んでいる関係。むつかしい……。

つまり現時点でまとめると、こういうことになる。誰がどこまで真実を知っているかという点まで書き始めるときりがねえええってくらい複雑orz

女帝(祖母)…先帝が皇帝の時に政権をふるった。
  |
先帝ー安氏 (先帝はロリコンなので夫婦不仲。安氏と女帝も不仲)
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  現帝ー阿多妃 (表向き息子は死亡。真実は壬氏も知らない)
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    壬氏 (本人は現帝の弟だと思っている)

皇族家系図

②後宮のやぶ医者のところで、青薔薇で香油を猫猫が作っている。これは3巻の堕胎薬事件の伏線となる。
猫のちの猫がやり手婆から取り寄せた書が届く。これはのちの小説(金属版画による印刷技術)による後宮の壬氏の識字率UP対策の伏線となる。
この印刷技術を用いた小説は皇帝から妃に配られ、下女たちが回し読みしていて、小説が後宮ではやり始める。噂好きの小蘭も写本を手に入れたため猫猫に字を習って読めるようになろうとする。

これは壬氏が意外とシゴデキだと示しつつ、猫猫との今後の関係性を示唆してるんだと思います。壬氏はこれを機に後宮に字を習う学校のようなものを建てることを考えますが(下女の識字率向上)、庶民である猫猫に意見を求めます。この案に猫猫は珍しく壬氏に感心します。そして猫猫はさらに庶民の意見として的確なアドバイスを告げます。

この巻で「選択の廟」という章が後に出てきますが国の歴史と関係の深い謎解きの廟に関して、皇帝と壬氏に付き添った猫猫がその謎を解きゴールにたどり着きます。皇族の血筋に関する謎解きなのですが、国を作ったと言われる王母(女性)の血を絶やさないためのからくり(色盲であれば答えにたどり着ける)となっています。しかし皇帝も壬氏も色盲ではなく、男系である皇族は、王母の血が薄れていることを示します。しかし血が濃すぎることのデメリット(体が弱くなる等)もあります。この時に付き添った宦官は、どうせ血が薄まるのであれば猫猫のような聡明なものと血縁を結ぶのはどうかと提案します。
このときはあっさりと流されるわけですが、「薬屋のひとりごと」の終着点はざっくり言えば、「壬氏と猫猫が対等な立場で結ばれる世界を壬氏が実現すること」だと思っているので、その大きな流れの伏線と言えるでしょう。つまり現帝と阿多妃がなしえなかった(阿多妃は年齢と子を産めないことを理由に後宮を去るしかなかった)政治的助言もできる妻という対等な立場の夫婦を壬氏と猫猫なら実現してくれるということにつながるのでしょうね。
ガンバレ、壬氏!

③鈴麗姫と散歩中に猫・毛毛を拾う。このとき子翠も登場。子翠は尚服担当の小蘭と知り合いの侍女。虫が好き。私の記憶ではこいつが本物の楼蘭妃だった気がするのだが曖昧。4巻でわかるのでその時かきます。
この猫が4巻で猫猫が連れ去られた時残した手掛かりのメッセージの役に立つんだっけ…?忘れたが、特に深い伏線ではないはず。猫に気を取られてはだめ!!

③西の国からキャラバン(行商)が来る。妊娠を秘密にしているはずだが、玉葉妃に勧められ対象は妊婦向けのものばかりで猫猫は訝しむ。このときにキャラバンが売っている香油(後に後宮で流行る)は使い方によると堕胎薬になりうるものである。
玉葉妃狙いかと思わせるのはミスリードで、実は同時期に妊娠していた梨花妃を狙ったものである話は描かれているが、全体を俯瞰して大きな物語の流れとしてみればどの妃でもよかったというのが正しい。西もしくは子=楼蘭妃からの刺客であれば玉葉妃だろうが梨花妃だろうが東宮を生まれたら不都合なため。後述。
猫猫は小蘭、子翠と共に買い物を楽しむ。ここでジャスミン茶を購入するが、これも堕胎薬の材料ともなりえるものであり、伏線。

④香油が大流行する。猫猫はその香油の種類を不審に思い、流行に敏感である梨花妃の侍女の服を剥いて壬氏に怒られる。(妊婦に害があるお香はこれ!→薔薇・安息香・青桐・乳香・桂皮)
おまけ:猫猫がジャスミン茶を飲もうとしたら壬氏が来る。ジャスミン茶は男性の不妊に効能があるとジョークを言って壬氏を怒らせる。

⑤女官が行方不明の噂を聞く。
壬氏から学校建設の相談がてら毒茸について調べてほしいと依頼がある。
そんな中、中級妃(静妃、帝のお手付きなし)がなくなり紅娘と共に葬儀に参列する。静妃は顔がただれ、自尊心が傷つき毒を飲んで死亡。ただれているのは毒茸のせい。参列していた下級妃(帝のお手付きあり)は葬儀にて「ざまあ」と叫ぶ。
紅娘はこの静妃のことを快く思っていないようだが、それは以前玉葉妃が鈴麗姫を身ごもったときに毒を盛ったのが静妃だと思っているからだった。(あまり性格が良くない妃だという噂)
実際は、静妃は1年前に死亡していてこの章冒頭行方不明になった女官が身代わりとして演じていた。しかし、任期が終わるため、慌てた侍女たちが共謀して毒を盛り、殺して葬儀にその死体を用意した。女官自体は失踪したとした。なぜ死亡したのかというは嫉妬した静妃が下級妃ともめて事故か事件かで死亡した模様。もともとあまり好かれていなかった静妃の侍女と下級妃が共謀して身代わり作戦を1年に及び行っていた。静妃の死体は毒茸の群生地の下。(毒茸は排泄物や死体に群生する)
壬氏が毒茸について猫猫に依頼したのは、昔玉葉妃に毒を盛ったと推測される静妃に毒茸をもったのが玉葉妃侍女(もしくは猫猫)ではないかと疑っていた節があり、猫猫はそうであれば、各妃を平等に見ている(玉葉妃を贔屓しない)壬氏に感心する様子あり。イイネ!

⑥玉葉妃が西の外交官に鏡をもらう。
鏡の謎解きを小話として高順から頼まれる。猫猫は胆嚢につられて謎解きをする。ちなみに牛黄ゲットできるまでの壬氏のつなぎ。
双子は箱入り娘で外出できないように監視されていたが片方が妊娠したのはなぜかという話。鏡に映ったもう一人を双子だと思って監視していたという落ち。ここで双子の趣味は「刺繍」であり、西の外交官につながる伏線。

⑦西の外交官(めちゃ美人姉妹2人)が「真珠の涙を持つという絶世の美女」を見たいという難題を押し付け、壬氏に相談される。
ちなみに絶世の美女はかつてのやり手婆であり、高身長・美人が条件となり条件に合った人物を見つけられないでいた。
最後は長身美人の壬氏が女装して対応し、絶世の美女を演出した発行する蛾に関しては、虫好きの子翠の手を借りる。
実際は皇帝と弟帝に唾をつけてやろうと特使は美人姉妹で押しかけてきたと推測される。この美人姉妹あとでもでてくるけど忘れたー!思い出したら書きます。この後の子(楼蘭妃)反乱に関係するっぽいわ。1回目読んだときこの変ぐちゃぐちゃで、あんまり覚えてない。
Wiki見て覚書:西=砂欧。アルビノの巫女と関係あり(巫女は実際は男だったから長く鎮座していたはず)。子一族と飛発(鉄砲)の輸入(パイニャンニャン関係)、こうがいの時の作物の輸入と関係あり。
ちなみに3巻最後で弟帝主宰の狩りで飛発で狙われる壬氏のシーンがあり、4巻の子の反乱の予兆があります。

⑧愛藍が風邪をひき、後宮の診療所に行く。
女性は医官になれないため、診療所は調薬などはできないが、清潔で休むことができる場所。そこで深緑(シェンリュ)と出会う。おばさんなのに後宮にいるのは先帝のお手付きであるため後宮を出られないから(これは4巻以降で明かされる。3巻では猫猫が疑問に思うのみ)
この診療所は先帝を恨む筆頭の皇太后が作ったとされる。
この人たち子の反乱にかかわってた気がする(猫猫が連れ去れれるとき)詳細忘れた~。すまん、伏線回収の時に書きます。

⑨深緑に頼まれて梨花妃のところにやぶ医者と共に侍女の様子を見に行くことになる。深緑は風邪気味の侍女が診療所に来なくなったことを心配していたため。
実際は侍女頭の杏が香を使って、梨花妃の堕胎薬を作っており(誰かが入り知恵したものと推測されるがその誰かは明かされていない。西=子のキャラバンとかそのあたり?)その香の匂いをごまかすために離れに置かれ隔離されていた。
杏は梨花妃の従姉妹であり、どちらかが帝のお手付きになればいいという親族の考えで二人は妃と侍女という立場で送り込まれていたため、選ばれなかった杏は梨花妃を憎んでいた。梨花妃の侍女が、梨花妃は聡明であるのに使えない理由は主に杏のせいだった。
梨花妃は最後杏をかばい、解雇という形で後宮を追い出す。実際は極刑レベルだろうが、梨花妃が先に解雇したためそれは免れた(杏が気づいているかはともかく…)

⑩選択の廟の話。これは前述したため割愛。
選択の廟の宦官は小蘭に後宮学校で字を教えている宦官からのつながり(猫猫と出会う)

⑪診療所の前で皇太后(安氏)を子翠と共に見かける。
その後玉葉妃のもとに安氏が訪れ、猫猫は安氏に先帝に呪いをかけたのか問われその謎を解くことを依頼される。

⑫先帝の話。
・先帝がロリコンなのは母女帝が怖い女性だったからと推測される。
・安氏は妾腹だったが親の思惑で、侍女として後宮に送り込まれ、童顔で初潮が早かったことから、狙い通り国母となることに成功する。齢10歳足らずで産んだ子供が皇帝である。帝王切開で取り上げたのが羅門。
・ロリコンだった先帝が、子を産んだ自分に興味を失っていったことから、安氏は先帝を憎んでおり、弟帝を孕んだのは三十路近いがビビる先帝にたいして、ほぼ強姦みたいな感じだったぽいので本当の息子である。(産後に阿多妃が子供を取り換えているためこの息子は死んでいる=壬氏)
・安氏が「呪い」といっていたのは死後1年立っても先帝の死体が腐らなかったから。先帝は絵が趣味でその絵具に使っていたものに毒が含まれていたためで呪いでも何でもないという落ち。

猫猫と接点を持った安氏は壬氏に対し、
「お気に入りは隠しておかないと、誰かに隠されてしまうわよ」
と忠告。これは伏線でしょうね~…。ということで記載しておきます。

⑬紅娘に誘われて怪談に参加。子翠も参加している。この怪談話にも伏線が……。
・平茸と間違えて毒茸を食べてしまう母子の話。これは子翠に対して謎を解いた猫猫が解説するだけの小話。ちなみに毒茸毒殺事件で平茸が登場しており小さな伏線回収にもなっている。芸が細かい。
・子翠が後の「蝗害」を示唆するような怪談話をする。僧が泊めてもらった家で夜に経を唱えていると虫の羽音が聞こえる話。経を唱えることをやめなかったため僧は助かったと描写されている。

⑭楼蘭妃の父(子昌)と弟帝主催の狩りをしに避暑地に行く。猫猫はそれについていくことになる。
馬閃が壬氏の護衛で、高順は宦官の壬氏の代わりとして参加している。
壬氏は弟帝として顔を隠して参加(偽名は「香泉」)。猫猫に実際の身分を明かそうと試みる。
馬(マー)の一族は代々皇族に仕える一族だと明かされる。
李白も護衛としてきている。多分壬氏の指名。
顔を隠しているせいで熱中症になりかけた壬氏が離席したところを猫猫がおい、鉄砲で狙われ、逃げるために滝に飛び込む
滝壺から脱出するために足を滑らせ壬氏が宦官でないことを知るが、それ以上のことを知りたくなくて猫猫は真実を話そうとする壬氏をはぐらかす
李白(と犬)が猫猫たちを発見する
ここで壬氏殺害未遂の犯人扱い(濡れ衣)されるのはロエン。どっかで出てくる気がするけど覚えてない
壬氏は無事帰還後猫猫に改めて身分を明かそうとするが牛黄を渡したため猫猫が話を聞ける状態ではなくなり伝えられなかった。
高順は壬氏が宦官をするのに付き合うため、表向き「馬」の名をはく奪されたということになっていることが明かされる
命を狙われた弟帝が使えなさそうなので、現帝の息子が次の東宮であると、権力者たちが胡麻する相手を伺っている描写

まとめ

話が複雑になっていきますが、
・梨花妃の妊娠
・西と子(北)の怪しい動き
・国の成り立ち、現在の皇族家系図と壬氏の実際の立場
がかなり明確になってくる巻……といったところでしょうか。
4巻に大きな流れが続いているので次巻もう少しすっきりすると思います。

子は北の国境。
ただし貿易が盛んなのは西で拳銃とか特使は西の人。子とやりとりがあるんだったかな?
さらに、蝗害でも西に行く(10巻当たりの話、この西は玉葉妃の地元)とあって、頭がごちゃごちゃになっていて……整理できるとよいです。

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