同性愛者のシンボル
皆さん、ゲイとレズビアンの方々にシンボルマークがあるのをご存じですか?おそらく、最近だとLGBTのシンボルマークとして、虹色の旗が掲げられているのをゴールデンウィーク中に開催されるレインボーパレードで見かけたりするのではないでしょうか。
しかし、レインボーフラッグは、LGBT全体のシンボルであって、ゲイとレズビアンの方がた固有のシンボルマークではありません。
ゲイの方々のシンボルマークは、「ピンクトライアングル」といって、ピンク色の逆三角形です。
レズビアンの方々のシンボルマークは、「ブラックトライアングル」といって、黒の逆三角形です。
これら2つのシンボルの起源は、ナチスドイツによるホロコーストです。一般的に、ホロコーストでは多くのユダヤ人が犠牲になったことは知られていますが、その一方で多くの同性愛者の人々も強制収容所送りになり、犠牲になったという歴史があります。その際、ゲイ男性はピンクの逆三角形のワッペンを付けることを義務付けられ、レズビアン女性は黒の逆三角形を付けることを義務付けられました。
こうした悲しい歴史から、過去の過ちを二度と繰り返さないよう、あえてピンクの逆三角形と黒の逆三角形を自身のシンボルマークとして取り入れたのです。
実は、先日ご紹介した「クィア」という言葉も、元々はLGBTの人々に対する侮蔑の言葉でした。しかし、LGBT当事者の人々が「クィアというふうに呼ばれ、差別されてきた悲しい歴史を忘れないためにクィアという言葉を背負っていく」という姿勢からクィアという言葉が使われています。
このように、元々与えられていた負の意味をあえて受け入れ、ポジティブな意味に変えていこう、新たに意味付けしていこうという考え方は大好きで、私自身も何かやれたらなぁと思います。「ヘテロだけど、ドラァグクイーンに挑戦」とかでしょうか。しかし、私、化粧映えしないんですよね、、、。
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