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真鶴日記#12 ~人口減少とサザエ~

2022年5月16日。今日の天気の様子を書こうと思ったけれど、あまり外に出ていないことに気づいて、がっかりしている。

自宅から1分ほど歩いた場所に、クリーム色の外壁をした、〈真鶴町民センター〉という建物がある。真鶴に限らず、小規模な町には「〜センター」という名の、一見何をしているかよく分からない施設がやたらと点在している。「センター」と言っているのだから、どうせなら一つにまとめたらいいのに、と思う。

先日、真鶴町は人口減少に歯止めが効かない故に、20年後には他自治体と合併するのではないか、という話を聞いた。明らかに相当な築年数が経過している閑散とした町民センターには、時代に取り残されてしまったかのような空気感が漂っている。移住してくる人もチラホラといて、僅かながら再興の可能性を感じていた矢先、唐突に、「真鶴の消失」がリアリティを持った話として突きつけられた気がした。

昨日、近くの定食屋さんで、サザエを食べた。その前日も、近くの山の中にある日本料理屋さんで、サザエを食べた。今日は、回鍋肉を食べたので、サザエは食べなかった。

真鶴は、素潜り発祥の地だそうだ。昨日食べたサザエも、一昨日食べたサザエも、どれも近くの海で採れた地物だった。近々、自分で海に潜って、生きたサザエを見てみたい。

いかにも漁師さん行きつけ、という感じのお店で頼んだ定食。

おわり



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