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京都で小学校だった建物でお籠りステイ。
ホテルやら旅館やら、わたしにとってのお宿とは、観光地へ赴くための足掛かりではない。
ここ最近は、どちらかというと、ゆっくり過ごすための非日常と日常のあわい的な要素が強い。
いつもと違う環境の場所で、お気に入りの飲み物片手にゆったり過ごす。
それは、リフレッシュであり、贅沢であり、またゆるやかな現実逃避でもある。
関西圏に暮らすわたしは、京都、奈良、大阪、和歌山など関西にお気に入りのお宿が多いが、また一つお気に入りリストに加わった。今回もひたすら、お宿について綴っていこうと思う。
先日、宿泊したのは、京都の高瀬川の近くにある「THE GATE HOTEL」
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ロゴに近づいてみる。
これは漢字の門・・・?ああ、GATE(ゲート)だからか、とにやり。
こういった遊び心のあるロゴ、大好き。
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小学校…なのか?
まあホテルとしてリノベーションしてるからなんだけど、こんな小学校があるならぜひ働きたい。
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お部屋に入ると、落ち着いたシックなブルーとブラウン。うーん、好みの配色!
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こういう一人用ソファーいいよね。
まどろむまで、スタンドライトだけつけて、温かいハーブティ片手に活字に耽りたい。
しかもわりと広いテーブルなので、ちょっとしたつまむものだとか次に読む本だとか、いろいろ置けそう。
(こうしてここにも積読タワーが形成されるんだろうな・・・!)
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折角だから、洗面台あたりも。
こう、最低限のものだけですっきりした洗面台ってなんでこんなにお洒落に見えるんだろう。憧れる・・・・。
エプソムソルトの入浴剤があるのは、地味にうれしい。
家でたまに入れるけど、エプソムソルトって身体がぽかぽかする気がする。
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特典のチョコレート。
こういうサービス、テンションが上がる。
あとでちょっとずつ齧ろうっと。
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お部屋から出て、館内探索へ。
ここはラウンジもあるので、お部屋以外にもゆっくり過ごせる場所があるのはうれしい。
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そしてここ、珍しいことに中庭みたいな場所にファイヤ―ピットがある。
キャンプに行かなくったって、焚き火はしたい!という我儘を叶えちゃうホテル。
そして焚き火といえば、マシュマロ。
マシュマロ焼きたいなあ…あるんですよね、これが!
ラウンジでチョコレートやおかきなどのちょっとしたお菓子やフリードリンク、そしてピックに刺さったマシュマロまで用意されているという用意周到っぷり。
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ゆらゆらと揺れ、刻一刻と姿を変え続ける炎。
古代の人々が、火に神秘の力が宿っていると考えたのにも、頷いてしまう説得力。
ぱち、、ぱち、、時々炭が爆ぜる音を拾いながら、飽かずに揺れる橙を見つめる。
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ここでワインやらビールやらを片手にゆっくり黄昏れている方たちもいる。
なんだか、大人の休日って感じがしていいなあ。
わたし?
マシュマロを焼いた後は、火を見つめながら、大人しくジンジャーエールをちびちびやりました!
そして、このお宿で一番推したいポイントは何を隠そう、併設されている小さな図書館。
お籠りステイには、うれしすぎるおまけ…!!
どこかに泊まるときには、必ず2冊くらいの本を持っていくのが習慣なんだけど、読み始めてああ、やっぱりこの本の気分じゃないな・・・ってときがあるじゃないですか。
読み切れないくらいたくさんあるっていうのは、そんな心配は不要で頼もしい。
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本棚に近づいて、あ、この本知ってる。
あ、これ読みたかったやつ。と顔馴染みの面々が揃っているとなんだかうれしいのは、本好きの性だと思う。
フードエッセイが好きなわたし、小さくガッツポーズ。
やたら、食べ物にまつわる本、多くない?
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かと思えば、あらここはお茶にまつわる本が。茶道を習い始めてから、お茶関係の本にも関心が向くようになった。
(「日日是好日」は読み終わり、「利休にたずねよ」は今まさにお家で読んでいるところ)
この二冊以外にも何か、茶道に関する良い本ないかなあ。
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一歩本棚から離れてみると、意図的に集めたのだろう、食にまつわる本ばかりだった。
・・・なんということ。1週間くらい滞在出来ちゃうな、これは。
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本棚の前を行ったり来たりして何冊かの本をようやく選び出す。
前から読みたかった本もあったけれど、今回は初めましての作家さんの本を。
海が好きだからか、タイトルと装丁につられてこちらを手に取った。ぱらぱらとページをめくり、ぐっと心惹かれる表現があったので、お部屋に連れて帰る。(手続きをすると貸し出しができるのがうれしい)
読んでみたかった本や馴染みの作家さんやエッセイストさんの本も良いけれど、やっぱり新しい場所では、新たな出会いを大切にしたい。
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今回の宿泊では、読み切れず話の続きが気になりすぎたので、帰ったら購入しようと思った。
もう一冊手にとったのは、吉岡乾さんの「なくなりそうな世界のことば」
ことばと文化は互いに密接な関連がある。
著者の吉岡さんによると、ことばとはある社会的集団の歴史的遺産であって長きに渡って持続した社会文化的慣習の生み出した約束事、なのだそう。
文化が産むことば、って面白いよなあ。
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晩御飯は外で食べ、折角だからホテルのBarへ。
Barって、ふらりと入るのには、敷居が高すぎてカフェのようには気軽に入れないけれど、ホテルの中にあるBarって、その敷居がとても低くていい。
きらきら煌めくリキュールやお酒の瓶たち。
あまり詳しくはないけれど、なんだか見ているだけで、心が浮き立つ心地がする。
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部屋に戻り、温かいお茶を片手にページを捲るのに集中している間に、夜がふけていく。
本って不思議だ。
躍動する言葉を目で追っていると、心はふわりと日常から飛び立って実在しない誰かを応援したり、共感したりしてしまう。
あるいは、情景や思いに触発されて、わたしの中に眠る何でもないささやかな記憶の扉がどんどん軽やかに開いて、たまらなくわたしも何かを書きたくなってくる。
こんな瞬間が、わたしを穏やかに満たしてゆくのだと思う。
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こうやってみると、確かに学校っぽい気がする。でもどちらかというと、私立のお嬢さん・お坊ちゃん学校って感じ。
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