対話より大切なもの
子育て、思い通りにいかないこともある。むしろ、予想外のことばかりだ。
してはいけないことをした。しないといけないことをしない。どうやってそれを伝えればいいかとても悩む。
湯船の中や眠る前の真っ暗の中で、ぽつりぽつりと話す。わかっているのかなぁとまた悩む。
何より大事なことは話し合うことだと思っていた私は、なんとかして子供と対話しようとしていた。なんでそれをするの?なんでこれをしてくれないの?少しでいいから気持ちを聞かせてよ。
そうやっても、子供からはぼんやりした回答しかこなくて、さらに悩む。
それの繰り返しが多かった。
ふと気づいたことがある。
対話より大切なもの。
それは、銭湯だ。
なんとか自由な2時間を拵えて、銭湯へ行く。子供がいたら入れないサウナにも入る。2回入る。露天風呂も行く。ジェットバスも入る。時間がないから、落ち着きがないトラみたいな動きになる。気に入ったところがあれば、そこでフッと一息つく。
そのあとは、コミックコーナーで気になっていた漫画を読む。ひたすら読む。
このあたりで時間が気になってくる。
でもまだご馳走を食べていない。
自転車でスシローに向かう。ひとりなのにテーブル席に通される。広い。
100円の皿ひとつ、
150円の皿みっつ。
デザートは100円。
タッチパネルを譲らなくていい。私から選んでいい。今日は倒す心配がないから、熱いお茶を多めに入れて一息つく。
あと15分ある。
時計を見ながらお寿司を食べる。
美味しい。
もう本当に時間がなくなったので会計して店を出る。身体がフワッと軽くなって、お腹も美味しいもので満たされている。風呂上がりに自転車を漕ぐのは気持ちいい。
大切なのは、
きっと心の余裕だったんだ。
これからも日々は続く。
うまくいくこともいかないこともあるけど、自分の機嫌をうまいこと取って、ご機嫌な母でいられますように。
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