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ほぼ日手帳を始めたら、1年があっという間ではなくなった話

今まで、日記というものがまったく続かなかった。

小学生の頃から夏休みの日記は最終日にまとめて書いていたし、学生の頃や社会人になってからも何度かチャレンジしてみたけど1週間も続かずに終わってしまった。

そんな私が、2年前に始めたほぼ日手帳に日記を書き続けている。

4月はじまりの手帳を使っているので、もうすぐ3冊目のほぼ日手帳。
新しい手帳に切り替わる節目に、ほぼ日手帳を始めた頃のこと、ほぼ日手帳に日記を書き続けて感じたことを振り返ってみようと思う。

・・・

ほぼ日手帳(ほぼにちてちょう)とは
糸井重里さんが代表を務める株式会社ほぼ日から発売されている手帳のこと。
ほぼ日手帳の中でも1日1ページ書けるものにはサイズが2種類あって、オリジナル(A6)とカズン(A5)の2つ。私はオリジナルの方を使っている。
ちなみに後で触れるけど、数年前にカズンを買って続けられずに挫折した経験あり。

ほぼ日手帳を始めたきっかけ

2年前の4月。外出自粛が呼びかけられていた時期で、仕事もリモートワークになったのでほとんど家から出ることなく過ごしていた。
外にごはんを食べに行くことも、趣味を楽しむこともできず、春なのにお花見にも行けず、代わり映えしない毎日を過ごす。
仕事もなんとなくモチベーションが下がっていて、もやもやが募る日々を送っていた。

そんなタイミングで、ふと1年前に書いていた日記を発掘した。
ほぼ日手帳のカズンという大きなサイズで、ずっと気になっていたほぼ日手帳をワクワクしながら買った日のことを思い出す。……続かなかったけど。

1年前の日記を見てみると、仕事で悩んでいる私がいた。
朝会やミーティングを仕切る機会が増えたけど、人前で話すのも苦手、話をまとめるのも苦手で、ぜんぜんうまく進行できない。
当時、私は会議の進め方に関する本を読んで、その内容と感想を日記にまとめていた。

1年前の私は、仕事で悩んだときに本を読んで解決策を探すモチベーションがあったんだな。頑張ってたね。
そういえば、1年前に悩んでいた朝会は今では問題なく進行できているし、ファシリテーションは未だに得意ではないけどミーティングは仕切れるようになってる。

1年間で、私ちゃんと成長できてるじゃん。と、発掘した日記を読んで思った。
日記をつけると、こんなふうに過去の自分を振り返ったり自分の成長を感じたりすることができるんだな、と。

今の代わり映えしない毎日でも、記録に残しておくことでいつか振り返ったときに感じることがあるかもしれない。
そう思って、2年前の私はまた懲りずにほぼ日手帳を始めることにした。
カズンは大きくて挫折したので、次は小さいオリジナルサイズのほぼ日手帳にチャレンジすることに。

1日1ページ、自分と向き合うことで見えることがある

オリジナルサイズのほぼ日手帳は、私にちょうど良かった。
今まで何度も日記に挑戦しようとして挫折してきた私が、続かなかった日記を振り返ってみると

  • カズンはスペースが広すぎて書くことを考えるのが大変だった

  • 3行くらいしか書けない日記は、考えを短くまとめるのに頭を使ってしまうので続けられなかった

という感じだと思う。
オリジナルサイズのほぼ日手帳は、考えがまとまってなくても、とくに書きたいことが思いつかなくても、とりあえず書き始めてみるといつの間にかページが埋まっているという不思議な書き心地とサイズ感だった。

書いている内容は本当にさまざまで、

・心に響いた言葉や出来事
・仕事の嬉しかったことや悩みごと
・ベランダから眺めた空のこと
・おいしかったパンの話
・病院に行ったこと
・読んだ本の内容とその感想
・悲しかったこと、泣いた日のこと
・週末はこんなことしたいなーという願望
・とにかく自分のことをホメる日

とか。

ほぼ日手帳は方眼ベースなので、何でも自由に書けるところも良い。
ただ文章を書く日もあれば、行ったお店のショップカードを貼り付けたり、イラストを書いてみたり、心に残った言葉を大きな字で書き留めてみたり。

最近「ライフログ」という言葉を聞く機会が増えた。書く瞑想と言われる「ジャーナリング」という言葉もある。
どちらも日々の出来事や気付き、感情の動きを記録に残すことだと認識しているけど、私にとってほぼ日手帳はまさに「ライフログ」や「ジャーナリング」の役割を担っている。

もちろん書けない日もあって、空白のページが続くこともある。
そんな日は、心身ともに疲れているんだなと無理しないことにしている。
私の中でほぼ日手帳を書ける・書けないが心のバロメーターのようで、書く気になれないときはご自愛サインだと受け取っている。

ほぼ日手帳は1年があっという間ではないことを教えてくれた

1年のおわりによく口にする「今年もあっという間だったね〜」という言葉。
何も記録を残していないと、振り返っても記憶が一部しか残っていないから「あっという間」という感覚になってしまう。
でも、ほぼ日手帳を書いていて1年のおわりに思うのは「1年はあっという間じゃない」ということ。

1年間の記録を読み返すと、代わり映えしない毎日だとしてもいろんな出来事があって、いろいろ考えて、いろんな経験をした1年だったなと思えたりする。
楽しかったことも、悩んだことも、つらかったことも、こんなこともあったな〜!と思うし、これも今年の話か!と思うようなこともあったり。

ほぼ日手帳を始めてから、自分を今までより肯定してあげられる機会が増えたと思う。
毎日なんとなく、必死に生活してると気づかないけど、振り返ってみると私、頑張ってるじゃん。って。

だから、ほぼ日手帳の最後のページを書くときは、自分に「1年間おつかれさま」と言ってあげたくなる。

・・・

4月から新しいほぼ日手帳と一緒に、1年がスタートする。
新しい1年も、きっといろいろあるし、書ける日も書けない日もあるはず。
それでも、ほぼ日手帳を書きながら、今年も自分と向き合っていきたい。

そして、また1年後に「おつかれさま」と自分に言えたら良いな。

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