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[miwa] シャークミュージックを意識する

執筆者:miwa|エンパス・HSP・ASD・発達グレーゾーンの3人家族


今わたしはCRC(チャイルドリソースセンター)という団体の親子再構築プログラムに参加しているのですが

その中で、「シャークミュージック」という概念を初めて知り、
とても学びが深かったのでシェアします。

次の写真に、爽やかな明るい音楽や鳥の鳴き声を流してみてください。

流れるBGMで印象が大きく変わります


その次に、ジョーズのテーマのような音楽を流してみてください。
一気に危険な雰囲気に変わりませんか?

実際に私はこの映像とBGMを聞いて、安全だったはずの風景が、急に恐ろしいことが起こりそうなサスペンス劇場の現場のように見えてきました。

子育ての中でどうしても感情が揺さぶられてしまう時、養育者の脳内ではこのシャークミュージックが流れているだけなんだと、養育者自身がまず気づくことが大切だそうです。


そして、自分はどんなときにシャークミュージックが流れやすいのか?をたくさん知っておくことがとても大切なのだと教わりました。

私の場合は、幼少期からずっと親の願いを叶えてあげよう、親の寂しさを埋めてあげようとしていたり、親の顔色を見てばかりいたので、小さい頃から私自身の孤独や悲しみ、怒りの感情に関して、どう寄り添い、どう処理していいか学べていませんでした。

なのでいざ我が子たちが怒り出したり、悲しんだり、荒れている姿を見るとどうしていいか分からなくてシャークミュージックが流れはじめるし、子どもたちの遊ぶ音がうるさいと周りの人の目線が気になってしまいシャークミュージックが流れ出す。そうなると自分のことや周りの目の方に意識が向いてしまい、子どもたちの要求にまっすぐ応えてあげられていませんでした。

要求を満たしてもらえないことが続いた子どもたちは次第に要求を出さなくなってしまいます。かつての私がそうだったように。


子育てプログラムで学んだシャークミュージックですが、子育ての場面のみならず、日常でもたくさん流れ出していることにも気づきました。

私の場合は、例えば、人から名前を覚えてもらったり、好意を寄せられると、嬉しいと同時に「名前を覚えられた。どうして?」と、なぜかそんなところでシャークミュージックがガンガン流れていました。自分でも何でそんなところで?と思いました。

おそらくですが、私は過干渉な養育者との共依存生活が長かったのと、条件付きの愛しか知らなかったので、人から執着されることや、期待されることに対して、人一倍恐怖があったんだと思います。なので他人から好かれることに対してシャークミュージックが流れ始めてしまうみたいです。

シャークミュージックに気づいたら、次のステップは
「その音量を小さくして、少し耐えながら、目の前の出来事に対応する」だそうです。

そこは少し耐えなきゃいけないのね、と思いましたが
「この景色は安全なはずなんだ、BGMを変えてもう一度見てみよう。」
そう意識したら何か変わるかもしれません。

今まではシャークミュージックが邪魔をして子どもたちの
「大丈夫って信じて見ていて」「少しだけ手伝って」「不安だから気持ちを落ち着かせて」「一緒に楽しんで」
こういった本当の望みに応えられていませんでした。
まずは少し音量を抑えて、子どもが何を望んでいるのか、そちらに意識を向けて少しでも考えられるようになったら良いなと思います。

こういった試みや意識を自分の中で3割ほどできていたとしたら、
子育てでは十分合格ラインだそうです。えっそのくらいでいいんだ?とその割合を聞いたとき私はとても気が楽になりました。
少し意識するだけでいいんです。

みなさんのシャークミュージックはいつ、どんなときに流れやすいでしょうか?

miwa


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