【詩】逃した星屑
月と太陽が追いかけっこをしている
日常に飽きた月が姿を消し
ここぞとばかりに太陽は我が物顔
そんな夜は何とも言えない気持ちになるのです
月から解き放たれた星たちが飛び周り
漆黒が優しく包み込む
金星と火星が手をつなぎ
ブラックホールで彗星が踊り狂っている
冷たさに温もりを感じ
哀しさに幸せを見出す
あふれる感情を必死に束縛し
仕方なく逃した者たちに自由を与える
隙間からこぼれ落ちた感情は
いまでは立派な星になり我一番と輝いている
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