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☔星空を見上げたくなるカレンダー 2022.06「田舎の風景」
季節の写真と、これからの星空の見どころ情報を、毎月お届けします☆
今回は、2022年6月版。
春の爽やかな陽気のなかに、だんだんと猛暑の夏を思わせる熱気が混じってくるようになる6月。そして、その暑い日々のなかで、今度は☔雨の日が少しずつ増えてきて、梅雨入りのタイミングをうかがう。
6月らしい気候、というのは、時期や地域によってずいぶんと異なってきそうですね。
星空の話題としては、春~夏の星座の中では惑星が一つも見られない状態が、これからしばらく続くことになります。
惑星がない状態の夜空で、季節の星座や星をおぼえることに挑戦するか、または、あえて明け方の空での惑星の共演に注目するか。夜型or朝型によって、夜空の注目ポイントも大きく異なってきそうです😁
🔷6月の写真
[撮影地:南アルプス市]
田園地域では、田植えが終わってこれから稲がぐんぐんと育ってゆく季節。これこそ田園風景、という景色が、日ごとに出来上がっていく。
そんな景色のかたわらに建つ、シンプルな農家の家屋に目を惹かれた。
この佇まいは、きっと長い時間をかけて自然の風景となじんできたものなんだろう。
合理的・機能的ながらも、どこか自然を尊重している謙虚さのようなものも感じさせるような雰囲気が、なんとも奥ゆかしい。
![](https://assets.st-note.com/img/1654181992018-v7Psb4BIGE.jpg?width=1200)
🌠 星空の見どころ
●明け方の空に、全惑星が集合!
![](https://assets.st-note.com/img/1654270034288-QOrJM59O49.jpg?width=1200)
太陽系惑星の覚え方、といえば「すいきんちかもくどってんかい」
・・ですが、
今年6月の、明け方の空での惑星の並びは、例えば6/15なら、
すい きん てん か もく かい ど
6/11以前だと、「きん」と「てん」が入れ替わって
すい てん きん か もく かい ど
という具合になります😉
あぁ、地球を忘れちゃってたけど、どこに入れたら良いんだか。
なんて話は、ともかく、惑星ごとの明るさや色合いの違いを、いっぺんに見比べることができる、なんとも貴重なチャンスであります。
たぶん、思った以上に明るさが異なる様子を感じられると思います。
金星は、-4等級と、ダントツの明るさを誇る。
太陽の近くにいたって、見つけられないことはない。(望遠鏡や双眼鏡での観察の際は、望遠鏡などで絶対に太陽を見ないこと!
ついで、木星も、マイナス2等級と、しっかり明るい。
太陽からもじゅうぶん離れており、(早起きさえできれば)一番見分けが付きやすい存在となりそう。
火星や土星も、ともに0.6等程度の明るさで標準的な一等星より明るいけれど、明け方の空ではそこまで目立てない。
そして、水星は-1等と、かなりの明るさではあっても、太陽に近すぎて実際の空では見つけることは難しい。
ささやかな注意点がいくつか。
この時期は夜明けも早いので、早朝4時前くらいに起きてないと、惑星たちを見ることはできない
天王星、海王星は、そもそも肉眼では見えない
水星は太陽に近すぎて、観察困難。
でも、惑星たちのそばに明るい一等星は無いので、基本的な星座を覚えている人だったら、おそらく明け方の空で、どれが惑星なのか見分けつけることは難しくはなさそう。
●星座の大きさNo.1 & 2 & 3 そろい踏み
星空巡りに慣れていない人にとっては、星座に属さない惑星の存在は、星座探しのときにじゃまになってしまうことも。
そう考えると、ことしの6月こそ、星座さがしの基礎練習をするのには絶好のタイミングと言えます。だって、季節の星座の中に、紛らわしい惑星がひとつも混ざってないんですから😁
とくに春の星座は、明るい星自体が少なく、限られた星たちで大きな星座を描くのが特徴。
じつは、全天88星座のうち、大きさのベスト1・2・3がすべて春の星座の中に含まれているんですよね。
![](https://assets.st-note.com/img/1654271899500-SHGkIVzDQm.jpg)
第1位 うみへび座
とにかくなが~い星座。
頭の先っぽが地平線から昇ってから、しっぽの最後の星までが昇り切るまでにかかる時間は、なんと驚愕の8時間!
第2位 おとめ座
なんと、おおぐまやクジラを差し置いて、美しい女神の星座が第2位にランクイン。左手に持つ穂の先には、一等星スピカが白く輝く。
第3位 おおぐま座
しっぽの北斗七星が、何よりわかりやすい目印。
春の星座は、このおおぐま座を最初に見つけてから、他の星座をたどっていくのが定石。
![](https://assets.st-note.com/img/1654278233468-cxbMw7WXEc.jpg?width=1200)
まずは、おおぐま座、というか北斗七星探し。
ついで、その北斗七星から大きなカーブを描いて、うしかい座アークトゥルス、そしておとめ座のスピカを結ぶ春の大曲線をたどってみましょう。
今月は、あまり特徴的な天文現象があまりなく、見どころに乏しいとも考えられてしまいそうですが、、工夫次第で、自分なりの楽しむ方法は見出していくことができそうです。
🔵関連リンク
◎星空のみどころ情報[不定期配信]
https://note.com/planetarian_t/m/mfde300317f28
◎2022年1月~12月<1年分まとめて>
https://note.com/planetarian_t/n/nd0f7097d81b7
◎写真抜粋
https://note.com/planetarian_t/n/na8390b806a8c
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