見出し画像

育児をするためにたった一つだけ必要だったこと

子どもが産まれて、10ヶ月間はまったくいい父親ではなかった。ありえないくらい育児ができなかった。それがたった一つのことで変わった。それを書いてみたい。

子どもが産まれてからほぼ1年間、妻が育休を取っていた。この間は子どものことは、なんでも妻の方が詳しく、妻にお伺いを立てなければ育児ができなかった。

しかも自分から動くのではなく、オムツ替えてとかご飯を食べさせて、とか言われてからしかやらなかった。しかも嫌々やっているような様子を出していたようで、よくケンカになった。100%私が悪いのであるが。

しかし、それが変わるきっかけとなることがあった。
年始に一泊二日で私たちが住んでいる埼玉から、私の父と母が住んでいる名古屋に帰省することになっていた。妻が体調を崩して、当時10ヶ月だった娘と私の二人で行くことにしたのである。

もちろん、妻が準備物などお膳立てをしてくれた上でのことではあった。でもこの一泊二日が私を変えるきっかけになったのである。

帰省中は娘のことについて一番詳しいのは、当然私なので娘に関する判断はすべて自分ですることになる。風呂はどのようにして入れるか、布団はどんな種類のものにするか、離乳食はどれくらいの量をいつ食べさせるかなど決めなければならない。

しかしそれが意外と嫌でなかったのである。自分で考えてすることというのは、大変でも頑張れるのである。一泊二日の帰省は妻がいないということで不安でいっぱいであったがなんとかなってしまった。

この経験から主体的に育児するということが大事だと気が付いた。仕事でも人に言われて意味も分からずにやるよりも、自分で考えて必要だと思ったことをやる方が意欲が湧く。これは育児も一緒だと思う。

妻が仕事に復帰して、娘を保育園に入れてからは朝起きてから登園までの育児を妻がして、保育園のお迎えから寝かしつけまでを私がするというように完全に分担している。下の子が産まれてもこのシステムを変えていない。

私は始業と終業をともに早める時差勤務、妻は始業と終業をともに遅める時差勤務を取っている。私は子どもと妻が寝ているうちに仕事に行くし、妻は子どもが寝てから帰ってくる。

私は夜の家事、育児を任されて主体的にやっているので大変なこともあるがストレスは少ない。逆に妻が帰ってくると、いつものペースでできなくなりうまくいかなくなることもある。

育児を手伝うという感覚でしている父親はかえって大変だろうなと思う。手伝うという感覚では育児のやりがいが感じられないだろうなと思う。手伝うのではなく主体的にやってしまえば、ストレスなくやりがいをもって育児に取り組めると私は思っている。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?