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娘の運動会で素直に感動して、ごく自然に涙ぐみそうになった。

先日、5歳娘の保育園の運動会があった。
運動会は午前中に終わってしまい、その日は保育がなく保護者の引き取りとなる。

それならということで、運動会の後、同じクラスの子どもと保護者の有志で近所のレンタルスペースを借りて、お昼ご飯を食べるという会を開こうということになった。

うちの娘の保育園は規模が小さく、同じクラスの仲間は全部で9人しかいない。だからこそなのかもしれないが、なかなか結束が強く有志と言いつつ、結局は全員運動会後の昼食会に参加することになった。

私はその昼食会でその日の運動会の振り返りとして観るビデオを撮るという役を仰せつかった。

妻からは自分の子だけを撮るのは絶対にダメで、同じクラスのどの子も同じくらいの時間映っているように撮ってきなさいと厳命をうけた。

そして親子競技では、カメラを持ちながらできないので全員が映る場所を探して、そこに固定するようにとこれもきつく申し渡された。

私はいつにない緊張感の中で運動会に出かけた。今日だけはミスは許されない。不退転の覚悟を決めて娘と保育園に向かった。

ただ撮り始めてみるとなかなかいつもとは違う感情を味わうことができた。普段の行事だったら娘を中心に撮影するので、娘以外の子どもについてはそれほど関心を向けることはない。

今回は娘ばかりを撮るわけにはいかないので、自然と周りの子にも目がいく。そうするとみんなの成長に気がつくのである。0歳クラスからずっと娘と同じクラスにいる子は3人いるが、特にその子たちは赤ちゃんでまだ歩けなかったころからよく知っている。

あんなによちよちしていた子たちがこんなに走ったり、跳んだり、ダンスができるようになったのかとものすごく感慨深かった。

娘たちの0歳からいるグループ以外の子の成長ももちろん感じる。去年、娘のクラスに入ってきた子は、まだ集団生活に慣れず不安なようで運動会や発表会で泣いていたのに、今年は立派に運動会に参加している。

みんなを撮らなければいけないということはプレッシャーではあったのだが、娘と毎日多くの時間を過ごす友達のことに注目する機会になった。

娘のことだけではなく、どの子にもビデオを撮りつつ心の中で「がんばれ!がんばれ!」と応援する気持ちになれた。健気に頑張る子たちを見て涙ぐみそうになった。

昼食会では子ども用の遊具がある、かなり広めのレンタルスペースで子どもたちは遊び、われわれ保護者たちは私が撮ったその日の運動会のビデオを鑑賞した。
お世辞だろうがみんなから上手く撮れていると評判で、頑張ったかいがあったと素直に思えた。

そしてなによりも保護者みんなで、子どもたちの成長を喜びあえてすごくいい時間になったなと思う。他の子の保護者とは、普段はお迎えの時にちょっと喋るくらいなのでこんな機会があるのはいいなと感じた。

来年はいよいよ最後の運動会である。また今年のように運動会の振り返りの会を集まってできるといいなと強く思った。

娘のクラスは小学校にあがると三つの学校に分かれてしまい、お別れになる子もいるのでさみしくなるが、卒園まで仲間たちと楽しい思い出をたくさん作って欲しい。

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