見出し画像

ランニングをはじめて出会った言葉

運動経験ゼロ、運動神経ゼロの私がランニングを始めて10年。ランニングをしなければ出会わなかった言葉があります。その言葉とそれについて考えたことを書きます。

ある日突然思いついたように始めたランニング。部活をしていなくて、1キロも走ったことがなかったですが、続けることができています。

その中である言葉に出会いました。それは村上春樹さんの「走ることについて語るときに僕の語ること」の中にあります。村上春樹さんはランナーとしても有名ですが、私は彼がランナーだということはランニングをする前は知りませんでした。

ランニングする前から村上春樹さんの本は好きで、「風の歌を聴け」は何度も何度も読み返しているくらいでした。

でもランニングをしなければ「走ることについて語るときに僕の語ること」は読まなかったと思います。走ることにまるで興味がなく、走ることに苦手意識をもっていたので。
この本の中には下のような言葉があります。

走り続けるための理由はほんの少ししかないけれど、走るのをやめるための理由なら大型トラックいっぱいぶんはあるからだ。 僕らにできるのはその「ほんの少しの理由」をひとつひとつ大事に磨き続けることだけだ。

これを読んだ時に本当にその通りだな、と心の底から思いました。雨が降りそうとか、二日酔いとか、疲れているとか、足が痛いとか走らない理由を探せばいくらでもあります。

私はこの言葉に出会ってからは、走ると予定した日は雨が強くても、二日酔いが酷くても必ず走るようになりました。走るのをやめようかという考えが頭をよぎるときは、いつもこの言葉を思い出して、気持ちを高めるようにしています。

そしてこれは他のことにも応用できると思いました。資格取得の勉強、英会話、ジムで身体を鍛えるとなど、やることに価値はあるけど、続けるには頑張りが必要なことについてです。これは、自己実現のために必要な活動とも言えると思います。

自己実現のために必要な活動は仕事と違って必ずしなければいけないことではなく、テレビを何となく見るというように簡単なことではありません。

ランニングと一緒で、やめるための理由はトラックいっぱいぶんあります。仕事が忙しい、家事と育児で時間がない、お金が続かない、などたくさんあります。

でも村上春樹さんの言うように続けるための「ほんの少しの理由」をひとつひとつ磨き続けることが、自己実現をする上で必要なんだなと気が付きました。

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?