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【服用経過記録&服用のきっかけ】生理痛を我慢した20代、そして、ジエノゲスト処方に辿り着いた私

※生理痛に関する記事です。苦手な方は閉じてね!※






生理痛は病気じゃない。
みんな我慢しているんだから…。

よく聞く言葉の数々。
でも、生理痛が痛くて痛くてたまらないとか、出血が多くて困っているっていうのは、本当は正常じゃないそうですね。

もともと何にしても我慢癖があった私は、これくらいで…と生理を甘くみていました。生理痛や生理前後の不快感や不安感は、どの人も皆多かれ少なかれあるのだろうと考えていたし、周囲と痛みや不快感の基準があるのかどうかも分からず、我慢していました。

そうしていたところ、ベッドから立ち上がれなくなりました。
今回はそんな話。



生理痛を知らなかったはずが…

平均的な年齢で初潮がきて、中学、高校の間は幸運にも生理痛というものを経験したことがありませんでした。

それが、19歳を迎えたあたりから変わり始めます。
生理直前からお腹をくだす。腰痛がひどい。一日中眠い。おなかを下した痛みにプラスして、どうやら子宮が痛い。

痛みには、わりと強い方だと思うのですが、生理前から生理が終わるまでの約10日間立っていられないし、寝ても痛すぎて目が覚めるしで、鎮痛剤が手放せませんでした。また、出血が多くて、昼間でも夜用の生理用品でないと間に合わないときもありました。


ついに、生理痛が我慢できずに婦人科へ

初めの頃は市販の鎮痛剤で我慢をしていた私ですが、1日3回の服用では事足りなく感じたり、1回の服用でもそこまで痛みが軽減されずに寝込んでしまうことも多くなってしまいました。
ネットで検索をして、布の生理用品が良いとも知ったので、通販で布の生理用品を購入し、試した期間もありました。

しかし、できる範囲のことを試してみても、痛みが軽減しませんでした。また、生理前後の精神的な不快感や不安感、イライラ感もあり、どうしようもなくなったので、意を決して婦人科に行くことを決めました。

といっても、婦人科に抵抗があった私。
痛みが酷いので、四の五の言っていられなかったのですが、Googleを検索しまくって女医さんのいる評判の良さそうな婦人科を探しました(特に意図していなかったのですが、産科・婦人科・不妊治療外来のあるクリニックで、後々自分のとって最適な病院だったと知ります)


初めての婦人科&低用量ピル処方

病院に着くと、赤ちゃんの可愛い声が聞こえました。妊婦さんや産後の赤ちゃんの検診に来ているお母さんもたくさんいました。私には、まだまだ縁遠い場所な気がして、少しムズムズした感覚があったのを覚えています。

受付で、どのような症状で病院に来たのか、簡単な受付用紙を記入し、さらに待合室に通されました。どうやら、そこで産科・婦人科・不妊治療外来それぞれの待合室へ案内するシステムのようでした。

そこから看護師さんに呼ばれて、さらに詳しい症状やこれまでの経緯を予診票に記入し、体重・血圧計測、さらに看護師さんからの口頭での症状確認がありました。しばらくして、診察室に呼ばれ、先生との症状のお話の後、内診を受けました。

正直、ブログも見漁っていたので内診に不安や抵抗感はありましたが、幸い診察中に痛みを感じることはありませんでした。患者側でもお腹のエコーを見られるモニターが設置してあったので、それをずっと眺めていたのですが、何かの長さの計測や形の確認をしているようで、結構長い時間エコーをしていたような気がします。

諸々検査して言われたのが、子宮筋腫・子宮奇形(いろんな型があるらしいですが、正確な型は忘れた)でした。多分、婦人科に行かなければ、自分が子宮奇形だということは知らなかったと思います。子宮奇形から生理痛の痛みが酷くなる人もいるようで、もしかするとこれのせいで痛みが強いのかもしれないということでした。

そんなわけで、内診と先生との相談で「トリキュラー28」を服用しはじめることになりました。その時は非喫煙者でしたので、血栓のリスクも考えつつ、3か月ごとに血液検査をすることでの処方でした。

正直、低用量ピルへのイメージが経口避妊薬としての存在でしたので、このように生理痛が重い人の症状緩和に役立つものと知ったことは衝撃でした。

飲み方としては、シートの数字と錠剤の色を見ながら、1日1錠を毎日一定の時刻に赤褐色の錠剤から順番に 28日間連続して飲む。 月経が終わっていても続いていても、同様の方法で治療している期間中、繰り返し飲んでいくというものでした。

最初のうちは飲み忘れが怖かったので、定刻にアラームが鳴るようにスマホを設定して、毎日服用するようにしていました。製薬会社が提供する患者向けアプリでも飲み忘れ防止アラート機能があったりするので、それを活用している方もいらっしゃるようです。


低用量ピルを服用し始めて、感じたこと&しんどかったこと

「トリキュラー28」は避妊薬でもあるため、もちろん避妊にも効果があります(ただし、100%避妊できるわけではないので、確実に避妊するためには避妊具が必要です。また性感染症は防ぐことができないので、コンドームをつけることが必要です)

私が抱いていたイメージと同様に、周囲のピルへの印象は、男性側が避妊をしなくてよくなるものという方も多くいました。

そのため、「ピルを服用している=避妊を男性側がしなくてもいい。そして、私が避妊が面倒くさいのでピルを選択した」と勘違いされることが嫌でした(自意識過剰すぎるだろ!とは今は思います)その考え方から、性別問わず服用は絶対に知られたくないなと思っていました。

自分が子宮奇形であると知り、妊娠・出産へのリスクもあると知ったせいなのか、妊娠が怖くなり、過敏なほどに避妊を大事にした時期でもありました。

一方、服用を開始してから感じた副作用は「吐き気」です。なんだか常に胃がむかむかしていて、気持ちが悪い感覚がしんどかったです。たまに何でもないときに嘔吐してしまうこともあったので、それが続いて服用を中止してしまいました。


ぎっくり腰かと思っていたら、重い生理痛だった

低用量ピルの服用を中止してからは、元の生理痛が戻ってきました。20代後半にさしかかる頃には、生理痛が来るのが怖くなるほど痛みが強く、特に立ち仕事をしている時はつらかったです。出かける時にはお腹と腰にホッカイロを貼っていないと耐えられないし、常に鎮痛剤も持っていました。

また、生理の期間だけでなく、排卵をした時の排卵痛もひどく感じるようになりました。途中、婦人科でズファジランという子宮の収縮を緩和させる薬も処方してもらっていましたが、それでも痛みで憂鬱でした。

それでも、低用量ピル以外の生理痛軽減の方法がないと思っていた私は、我慢するしかないかと思い、ずっと我慢を続けていました。痛みもそうでしたが、生理前後のメンタルの崩れ方もひどく、傍目に見てわかるほどでした(これはこれで、自分でコントロールできないので、毎回周囲に当たり散らしては、そのあと罪悪感で憂鬱になることを繰り返していました)

それが続いていて、やがて、生理が来ると家事ができなくなっていった私。
寝転んでも、座っても頭の中が「お腹と腰が痛い…」でいっぱいになりました。メンタルの不調もマックスすぎて、もともと別の病気で服用していた抗うつ剤や抗不安薬も効かないくらいに暴走列車を運行させていました。

そんなある日。
寝る前にシャワーを浴びにお風呂へ行きました。しかし、痛くて立っていられないし、浴室から脱衣所へ一段下がった場所を降りるのが、さらに痛くて仕方がなくて、かがみながら移動をしました。

(はて…?腰をやらかしたか??)

そのまま入浴後は寝室に向かったのですが、寝転んだのはいいものの、寝返りが打てないくらい痛い。何か鎮痛剤を飲んで、湿布を貼って寝ようかな?と一旦ベッドから抜け出そうとしました。

しかし、ベッドから起き上がれない!!

グッと力を込めて勢いで起き上がろうとしたけれど、できない。仕方なく、夫を呼んで起き上がることにしました。この時は、私はぎっくり腰だと勘違いをしていたので、コルセットも巻いて、再度朝まで過ごすことにします。

翌朝。
昨日の痛みが、だいぶ軽くなっていました。まだ、ぎっくり腰の経験はなかったものの、こんなに一晩で劇的に痛みの軽減するぎっくり腰なんてあるのだろうか?と疑います。そして、生理痛のせいでは?と考えました。

そんなこんなで、しばらく子宮がん検診を受けていなかったこともあり、婦人科へ相談をすることになりました。


生理痛問題を相談するために、久々の婦人科へ

内診(ついでにがん検診)してもらい、先生と相談。
(がん検診の方は問題ありませんでした。以前は、2年に1回検査しようねと言われていましたが、年1回検査受けてねということになりました)

診察の結果、月経困難症ですねということになり、痛みやメンタルの不調を軽減するため、ホルモンバランスを調整することになりました。そこで出たのが、「低用量ピル」と「黄体ホルモンの薬」の二択でした。

ピルは以前合わずに辞めてしまった経緯もあり、また、現在は喫煙者なので、黄体ホルモンの薬にしますか?とのことでした。

ピルよりは副作用は少ないとのことでしたが、ひと月で副作用に挫折してしまう方もいるそうで、ひとまず1か月お試しすることに。それが私とジエノゲストとの出会いです。

こういうお薬があることを知らず、また最近ジェネリックも出て、以前よりは安価で治療できるようになったということは、わたしにとって、大変朗報でした。生理痛を我慢して、生活の質が下がったり、自分が苦しい思いを我慢することはなかったのです。

また、私は子宮の病気が以前と変わらない状況だったのですが、大きな病気が見つかることもありますので、生理痛が苦しい方は、一度病院へ相談することをおすすめします。

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