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25歳の乳歯。そして今怯えていること。

時は遡り、私が25歳の時の話。

歯痛の薬を飲むほどではないけれど、なんだかしみるように感じる歯が1本あって、気になっていました。昔、虫歯治療を地元の病院で受けた歯でしたが、(あれ?中で虫歯になってない??色も変だし)

しかし、当時はアパレル販売の仕事をしていて、朝も夜も長い時間出勤し、あまり休みもなかったので、歯医者さんに行くのは至難の業でした。そう、診療時間が全く合わないのです。

そうこうしているうちに、その歯ではなくて、人生初の親知らずの痛みが発生。ちなみに「親知らず」というものがこの世に存在することを知らなかったので、歯医者さんに行くまで、ずっと親知らずではない普通に生えている奥歯が虫歯になって逝ったのだと思っていました(…南無!)

歯茎も腫れてしまって、どうしようもなかったので、なんとかして仕事を休み、とりあえず近所の歯医者さんへ。

とりあえずで行ったのですが、その個人病院は口腔外科は標榜しておらず、私の変な生え方をした親知らずの症状緩和はできるものの、抜歯はできないとのことでした。そんなわけで、抜歯できる病院は別で探すとして、せっかく休みを取れたのだからと、例の気になる歯についても聞いてみました。

このときには、触るとグラグラしていました。

心のなかで「25歳未婚、永久歯死す(あぁ、インプラントか入れ歯かな。ま、入れ歯にしたとて、笑ってもギリ周りに見えないしいいか)」とか思っていたのですが、先生は予想外のことを言い放ちました。

「これ、乳歯だね」

「ふぇ??」

25歳未婚、乳歯を口の中に所持していました。

これまた初耳だったのですが、「大人乳歯」というものがあるのだそうです。通常、乳歯は6歳~12歳までの間に、下から永久歯が生え乳歯の根を溶かすことで永久歯に生え変わりますが、稀に上手く生え変らず大人乳歯として残ってしまうことがあるのだそうです。原因は色々あるようですが、とにかく私は「大人乳歯」保持者でした。

ちなみに、その歯はすでにグラグラしており、近いうちに自然に抜けてしまう。そうなると、永久歯は生えてこないため、歯がない状態になってしまいます。もし、歯がなくなって放置しているとどうなるかというと、お隣の歯が倒れてきたりして歯並びが悪くなり、しまいには顔の形も変わりかねないのだとか。

そうなると困るため、抜けるのを待ち、すぐその病院でブリッジにしてもらいました。これで一件落着だと思うじゃないですか?

違うのだな、これが。



結局、25歳の終わりが近づいた頃に転職し、ゆっくり十分な休暇を取れるようになったタイミングで、口腔外科を標榜している病院に移って、改めて歯の治療をすることにしていました(親知らずが腫れたり引いたりを繰り返していて、にっちもさっちもいかなくなっていたのでね)

ちなみに、麻酔の針が刺さる感覚も歯を抜く感覚も大嫌いなので、痛み緩和を重視していて、技術と信頼のある病院を探しに探しました!!ありました!!(笑)麻酔されていることにすら気づかないくらい、上手に針を刺したりしてくれます。

親知らずについては2本抜いたのですが、いずれも歯茎を切開→抜歯→歯茎を縫合の方法でした。痛みもなくて、10分以内で切開~縫合までしてくれました。最高。

この頃には、ブリッジにしたところのお隣の歯が虫歯になりました。となると、ブリッジの支えが危うくなります。どうにもブリッジを維持したい私の意向を尊重してくれて、ブリッジの部分に干渉しない形で虫歯治療もしてくれました。ありがたかったです。
ただし、ブリッジにするためには両側2本の歯が健康である必要があり、これ以上、悪化するようであれば他の方法で対処するしかありません。

それでね、皆さん聞いて下さいよ。
最近その支えている歯が、また微妙にしみるんですよ。

(…っっ、スゥゥ~)

部分入れ歯orインプラントにする選択を迫られています。

願わくばインプラントにしたいのだけれど、金額がね…。

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