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天中殺〜あれもだめ?これもだめ?

前回までのつづきです。

新しいことをしてはいけないの?

世の中には「天中殺期間に、新しいことをはじめてはいけない」的なアドバイスがたくさんあります。とはいえ、あらかじめ決まっている時期や年度の入学や入社を「天中殺だから」と拒否したらどうなるでしょうか?どっちのほうが禍が多いかわかったものではありません。

引っ越しが必要になったり、転職が必要な状況になったり、お年頃で結婚することになる方もいらっしゃるでしょう。ご妊娠→ご出産のように自分の意思だけで動かせない事象もあるでしょう。

真面目な人ほど、あまりにも「あれはいけない」「これはいけない」とがんじがらめになって苦しくなってしまうケース、何度もお目にかかっています。それはよくない。もうちょっと柔軟でいいと思うのです。

でも、ふだんからやりたい放題!言いたい放題!欲望のままに!みたいな人に対してだったら「天中殺だから」ってわたしもわりと強気でぐいぐい押すこともあります。なにごともTPOだいじ。相手に合わせてGO!

といっても、私にご依頼くださるみなさま、聡明で頑張り屋さんばっかりですよ。だからわざわざ「天中殺だから」なーんて脅かす必要はないのです。むしろ「だいじょうぶ!」って慰めたり、呪いを解く方が多いです。

自分からなにもしてはいけないの?

「不妊治療してて天中殺終わるの待ってられない」みたいな切実なお声もあります。そうですよね。そりゃそうだ。肉体は歳をとります。

「勉強とお墓参りだけしろっておかしい!」って、いきなり飛び込みでいらしたお客様に怒られたことあります。それ言ったのわたしじゃないよ!

恋愛は気にせずどんどんしたらいいとおもいますよ。「天中殺中の恋愛は結婚に結びつかない」ていうけど、それはそれでいいじゃないですか。

ぜんぜん結婚しなそうだった人が「うっかり結婚しちゃった!天中殺だったからかな?」なーんてお話も伺ったことがあります。ええじゃないか。

初めてのお客様に「天中殺終わったとたんに悪いことがたくさんある!」と怒鳴られたこともありますが、それはまた別の要因なのでは?

いやー。ほんとひとそれぞれなので、お外でなるべくこの話はしたくないのです。ほんとにほんとにほんとに。

なんかどこかこう、人の心の敏感なところに触れるテーマなんじゃないかと思うんですよね。だから大ブームになったりするのではないかな。

なんかやるんですよ。みんなやる。

転職だって、引越しだって、そんなに長いこと勤めないで転職とか、またどこかへ引っ越しするのが織り込み済みなら、別に構わないとおもいます

確かに、次の職場やお家に一生ずっと居続ける予定だというなら「もう少しじっくり検討してみては?」と申し上げるかもしれませんが、でも!でも!でも!これは声を大にして申し上げたいわけですが、だいたいみなさんわざわざ「天中殺」が気になって占いにいらっしゃるようなときには、なにかがすでに「完了系」のことが多いわけです。違いますか?

「マンション購入したんだけど、天中殺中なんですよね。周りに気になるお家があるので、いまさら心配になっちゃって」とか「結婚したんけど、実はわたし天中殺中なんですよね」とか。あるあるでしょう?

そんなみなさまに「それはいけない!悪いことが起きますよ!」とか言ってどうなるの?素朴な疑問です。ほんと。わたしは言いません。

たまには止めることもあります

なぜかよくわからないけど「たまきさんなら背中を押してくれそうだから」という理由でご依頼いただくことが結構多いのですが、そんなわたしも、誰にでもなんでもかんでも「いいねいいね!やっちゃえやっちゃえ!」と背中押してるわけではありません。

これはまずい。とか、やめとけ!って思うときは、結構はっきり止めます。
その理由が複雑なときは「天中殺だから!」っていうと話が早いので、簡略化してそう申し上げることもあります。そういう時は便利な天中殺。

特に陽転した大運天中殺の終わり際にそれまで通りに強気で行こうとしている人はあぶない。これはあぶない。

すでにがんばりすぎてる、やりすぎてる人が、もっともっと!というときも止めます。「おやすみですよ」って。

あとは、そうだなー。ちょっと抽象的だけど「何もかも幸せ!全取り!しようとしてる人」もあぶない。危うい。

ちょっと実例はあげにくいのでやめときますが、あれはダメだけど、これはよかった、くらいが人生ちょうどいいのでは?

はっきり意識してなくても、ぜんぶ思い通りに満点じゃないといや!という人は結構いらっしゃるので、どっか実害の少ない部分でわざと損するとか、ちょっと足りないとか、なんらかの欠けを作っておくことは遠回しにお勧めしています。

それにしても、あらかじめ「天中殺だなー」って気にしているような方は、だいたい大丈夫と思います。心配ない。

でもなんかやりたくなって、それまでだったらやらないようなことをいきなりなんかやっちまう人はいらっしゃいます。でももうそういうものだから。人生そういうものでしょう?やったことはやったことです。

天中殺期間に開業しました

わたしは申酉天中殺生まれです。(宿命中殺なし)大運天中殺+年運天中殺の時期(2004年の甲申年)に、治療院を個人開業しました。

よりによってそこ?そのタイミング?でも20年くらい続けました。途中で病気もしたし、不慮の事態に何度も巻き込まれましたが、人生そんなもんでしょう。別にそれでいいんじゃないですか?一生ずーっと続かなくても、それくらい続けばじゅうぶんではありませんか?

当時は算命学?なにそれ?なので、何も考慮してません。お勤めやめて、とにかく誰かの下で働くのがうんざりでもう無理!勤めたら死ぬ!くらいお勤めが嫌だったので、他に選択肢がなかったのです。

ということで、「天中殺に開業したよ」とあちこちでネタにはしていますが、別に後悔とか怖れとかはぜんぜんありません。

わたしが占い師を本格的に名乗るようになったのは、2011年なので、天中殺期間ではありませんでした。20年以上続くかな?いまのところまだやめてませんが、どうなるかはわかりませんね。答えが出るのはまだもう少し先の話で、そこまでなんとか生き残っていかなくては。

天中殺はお休み期間?

そういえばおもいだしました。

「わたしは自分の天中殺の日は鑑定しないんです」とおっしゃってる大先生がいらして、へええーーー!すごい!こだわってるー!とびっくりしたことがあります。

わたしはそんな選り好みできる分際じゃないですからね。と思ったけど、10連勤して天中殺で2日休みなら、1ヶ月にお休みは4日くらいかー。それなら働き者ですね。

あ!!!でも1年間に2ヶ月の天中殺休みがあるってことかな?
わー。すごい。優雅で羨ましい限りでございます。

私自身は、ふだんは「天中殺」のことなど思い出しもせずに、粛々と暮らしております。こんな話をするのは、鑑定のときといま、だけです。

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