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バンコクで考える2023年以降の世界観

バンコクの高級住宅街に、隣接した安い地域に住んでいます。近所の高級ホテル街を歩くと、外国人をよく見かけますが、彼らは英語以外の言語を喋っています。肌がやけに白い、ロシア系の人種がかなり沢山歩いていると前々から感じていましたが、どうやら、タイの航空会社がロシア往来の便を増加させたことで、行き場を失ったロシア人観光客が急増しているとのこと。以前、ブログでロシア人がクレジットカードを使えなくなったことに触れましたが、西側諸国の制裁により、VISAやMasterCardを使えなくなってしまったロシア人の観光客は、大量の現金を持ち歩いて旅行しているようです。今、観光できるロシア人は、富裕層です。先日、習近平がサウジアラビアに訪問し、なんか仲が良さそうな感じでしたが、中国やインドに加えて、サウジアラビアも元立てでロシアの天然ガスを購入することになったようです。サウジの米国離れは、イスラム世界と中国の親密さを象徴しているように思います。ざっくりと計算して、中国10億人、インド15億人、イスラム10億人で35億人が元を支えることになり、その元の通貨としての安定性をオイルが保証していると、言えると思います。ちなみに、EUとアメリカと日本の人口を足すと、だいたい10億人です。FRBがインフレが落ち着くまで金利を引き上げ、日銀も量的緩和を事実上辞める決定をしたので、米ドルが以前の強さを取り戻す展望はなさそうです。タイのロシア人観光客は、大量の現金を持ち歩くのは寝ても覚めても不安でかったるいですから、いい加減にクレジットカードを使いたいと感じています。ロシア人が元建てのクレジットカードを使えば、落ちるお金は増えるので、タイ政府も大歓迎でしょうから、スピード感をもって実現するのではないかと想像します。タイは観光客に長く滞在して欲しくて、外国人観光客のビザなし滞在期間を30日から45日に伸ばすくらいに、観光客を欲しています。事実上の(医療)大麻解禁も、インバウンドに効果があると思います。コロナ禍に大量のゴールドを買い増したり、タイ政府は戦略的に動いているように見えます。ロシア人はタイを起点にしてカンボジアとか、ベトナムとか東南アジアを旅行するので、東南アジア諸国は元建てのクレジットカードの使用は大歓迎でしょう。そもそも東南アジアは、中国系住民がたくさん住んでいる地域です。中国共産党が安定しているとは全く思いませんが、ドルの未来もよくわからないし、とりあえずのリスク分散手段として、元が活用されそうです。でも、東南アジアが元の外貨準備を始めちゃったりなんかして、その後に中国が崩壊したらすごいでしょう。そういえば、今年3月のエコノミストの予測通りなら、ネパールの外貨準備がそろそろ尽きる頃だと思いますが、ネパールは大丈夫なのでしょうか。まあ興味ない方が殆どだと思いますが、ネパールでは飲食店がバンバン潰れていました。カトマンズでお気に入りのカフェがすぐに潰れてしまうので、新しいお気に入りのカフェをよく探していました(画像はカトマンズのカフェ)。いずれにせよ、12月20日あたりで事実上、ドルのグローバル支配が終わったんじゃないでしょうか。2022年に世界は多極化しました。アンテナを多方向に向けていないと、何が起こっているのか分からない状態になると思います。

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